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Kabutoのレース対応フラッグシップ「F-17」試用インプレッション【走りに全集中できる逸品】

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット

Kabutoのレース対応フラッグシップモデル・RT-33が全面刷新を遂げ、「F-17」に進化した。自慢のエアロダイナミクスをはじめ、ベンチレーション/静粛性を徹底強化しつつ、安全性能までも進化。そのポテンシャルを公道とサーキットでテストしてみた。


●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:オージーケーカブト

[◯] 常に安定した空力を発揮。まさにリアルレース指向

控えめな価格帯ながら空力性能に優れたレーシングモデルとして人気を博してきたRT‐33。その後継モデルが本作だ。安全性/ベンチレーション/静粛性能など全方位的にブラッシュアップされている。

中でもカブトお得意のエアロフォルムに一段と磨きがかかった。サーキット走行したところ、直線160km/hでもブレやリフト感がなく、不快な風切り音が皆無。コーナリング中も同様で、ハイスピードの旋回でもしっかり安定している。この空力性能は数あるフルフェイスの中でもトップクラスと言えるだろう。

テスト品は筆者のサイズと異なるため、ホールド感には言及できないが、被り心地はかなり軽い。大胆に頭を振る動きも楽々で疲れにくい。また、伏せた際の視界も良好だ。

換気効果も優秀な部類。同社製シューマのように低速から風を感じるタイプではないが、自然に換気され、ムレにくい。加えて静粛性が素晴らしい。付属のチンカーテンを装備すれば巻き込み風も皆無で静けさに貢献しており、ロングツーリングでも疲れにくいはずだ。

とにかく何らストレスがないためライディングに全集中できる。まさにリアルレーシングモデルだ。

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット

【Kabuto F-17】●規格:JIS MFJ公認 ●色:白 黒 黒(艶無) ●サイズ:XS S M L XL XXL ●価格:5万1700円 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット
Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット

【サイドに吸気孔を新設し、開口面積が拡大】帽体は前後方向にやや長いものの、コンパクトな設計。手に持つと重さを感じるものの、着用感は軽快だ。ベンチレーションは、RT-33にも採用したセンターダクトを拡大し、両サイドにもエアインテークを新設。ともに2段階開閉で、リヤダクトは常時開放式だ。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット
Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|帽体

【新設計の帽体で強度を徹底追求】帽体自体を見直し、安全性と軽さを両立。高性能ガラス繊維などを組み合わせた独自のA.C.T.構造をさらに進化させた「A.C.T.-2」構造とし、チンガードにも高強度有機繊維を配置して強度を高めた。ピンロックシート/チンカーテン/ガラスコーティング剤を同梱。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|エアロフォルム

【全方向に対応したエアロフォルム】CFD(3次元数値流体解析)を駆使した同社独自の空力デバイスを開発。さらに前面投影面積を極限まで絞り込み、直進時はもちろん、横風や後方確認時の空気抵抗も低減した。既存のRT-33より換気性能も向上しており、旋回中にも走行風を積極的に取り込む。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|シールド
Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|シールド

2軸シールドベースと窓ゴムを新設計。シールドは左側ロックからセンターロックとなり、密閉性と静粛性を向上している。口元の3段階調整可能なダクトは横方向に延長し、旋回中の吸気効率をアップした。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|クレストスポイラー

頭頂部に「クレストスポイラー」を新装備。あえて気流を乱すことで浮き上がりを抑える新発想デバイスだ。幅広い角度で効果が発揮される弓状の形状とサイズを採用した。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|ウェイクスタビライザー

カブト自慢の空力デバイスが後部の「ウェイクスタビライザー」(特許取得済み)。帽体付近の気流を制御することで揚力や空気抵抗を低減し、高速走行時の安定感を高める。 [写真タップで拡大]

Kabuto F-17|フルフェイスヘルメット|内装

【フル脱着式内装は制菌加工も採用】内装はアゴひもカバーを含めて脱着可能。サラッとした感触のクールマックス生地を採用し、頬パッドなどにDEOFACTERの制菌加工も施す。緊急時の着脱システムや眼鏡スリット、インカム用スペースも完備。 [写真タップで拡大]

[△] コスパ抜群の前作から1万円アップはやむなし

前作RT‐33の4万2350円に対し、ついに5万円を突破したのは残念だが、その価値は十分ある。

[こんな人におすすめ] 出費を抑えつつハイスペックが欲しい人に最適

サーキットユースに必要な性能をキッチリ備えつつ、ライバルのレース向け製品と比べて安価なのがうれしい(Arai RX-7X=6万1000円/SHOEI X-14=6万6000円すべて単色)。空力性能と静粛性が優秀なのでロングツーリングにもオススメだ。


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