造り手の意志やマシンの個性を端的に表し、当代の先進技術とデザインが色濃く反映されている部品=メーター。’00年代はデジタル式の速度計/タコが一般化し、液晶パネルの採用が拡大。加えて、樹脂などの成型技術が上がり、デザイン上の制約も少なくなったことで、より多種多彩なメーターが登場した。本記事では、抜群のデザイン性で気分を盛り上げてくれる名品揃いのクルーザー編をお届けする。
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:YM/BM ARCHIVES
- 1 ホンダ ゴールドウイング[’02-]:ジャンボ機長の如く
- 2 スズキ ブルバードM109R[’06-]:スクエアと曲線の妙味
- 3 ヤマハ Vスター1300シリーズ[’07-]:オメガかロレックスか
- 4 ヤマハ ウォリアーシリーズ[’07-]:オーバルのWメドレー
- 5 ヤマハ ロイヤルスターツアーデラックス[’05-]:アンティークラジオ
- 6 ヤマハ ロードライナーシリーズ[’07-]:フランクミュラー風味
- 7 ボスホス8200cc V8ビッグブロック[’00-]:言葉は不要。ただ圧倒されるべし
- 8 ハーレーダビッドソンFLHXストリートグライド[’06-]:本家アメ車のカンロク
- 9 あなたにおすすめの関連記事
- 10 最新の記事
ホンダ ゴールドウイング[’02-]:ジャンボ機長の如く
先々代ゴールドウイングのコクピットは、中央に大型のタコを配した3連アナログ、真下にトランクやリヤサスの状態などを示す液晶パネルを設置。メインスイッチなどを経て、タンク前方にラジオやCDのオーディオ用ボタンが整然と並ぶ。巨大旅客機の機長気分で旅できる。
〈現代〉ホンダ ゴールドウイング[’18-]:操作性にも徹底配慮
17年ぶりの全面刷新で軽量化。メーターは、アナログ2眼の中央に7インチの巨大なTFTカラー液晶を導入。タッチ式ではないが、中央のコンソールや手元で快適に操作できる。
スズキ ブルバードM109R[’06-]:スクエアと曲線の妙味
丸みを帯びたボディに対して、メーターは精悍な角基調。ハンドルポストにエアロ形状の横長バーグラフタコを備え、新時代のドラッガーらしい雰囲気を醸す。
ヤマハ Vスター1300シリーズ[’07-]:オメガかロレックスか
傑作メーターが揃うスターシリーズの一発目。デザイン性に富む大型ベゼルはクロームメッキに輝き、手前に五角形の速度計を配置する。まさに高級腕時計。
ヤマハ ウォリアーシリーズ[’07-]:オーバルのWメドレー
一体感のある上下楕円メーターが調和したコクピット。青いバックライトも美しい。下部の速度計は燃料の容量を稼ぐため、ハンドルとタンクの間に収まる。
ヤマハ ロイヤルスターツアーデラックス[’05-]:アンティークラジオ
古き良きアメリカのラジオを思わせるメッキ×オレンジバックライトの長いメーターが絶品。上段はバー式のタコ、下段の液晶は速度計で、指針もデジタルだ。
ヤマハ ロードライナーシリーズ[’07-]:フランクミュラー風味
メッキベゼルの形状と文字盤の歪んだ書体が、高級腕時計のフランクミュラーを彷彿とさせる。下部に配置したアナログの小型タコ+燃料計もクラシカル。セピアの文字盤を淡い青の発光指針が巡り、夜間は白地に青い文字が浮かび上がって二度美味しい。芸術!!
ボスホス8200cc V8ビッグブロック[’00-]:言葉は不要。ただ圧倒されるべし
オブジェのように巨大なタンクは、心臓部の8200ccシボレーV8ユニットに対応したゆえの産物。その上に、速度計を中心とする5連メーターが鎮座した様子は異様であり威容だ。ミッションはオートマチックで、下部にクルマ的なATインジケーターがある。バックも可能だ。
ハーレーダビッドソンFLHXストリートグライド[’06-]:本家アメ車のカンロク
ほぼ垂直に切り立ったパネルに6眼アナログとオーディオをセット。速度とタコに加え、燃料計/油圧/電圧/気温までもアナログで、昔ながらのアメ車の雰囲気に浸れた。ウルトラ系はメーターが共通で、中央のオーディオにはMP3対応のCDプレイヤーも装備。
〈現代〉ハーレーダビッドソン CVOストリートグライド[’21-]:4眼に減ってタッチパネル化
現行ウルトラ系は、速度/タコ/電圧/燃料計の4眼アナログ。タッチパネルのフルカラー液晶を備え、別売ハーネスを使えばスマホアプリも映せる。ラジオは健在だ。
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
ヤマハMT-01['05-]:満月? 文字盤も乙 単眼アナログタコに多機能デジタルパネルを融合したオールインワンの真ん丸メーターは当時衝撃的だった。文字盤は紫がかった半透明の灰白地+白文字だが、夜間は[…]
ベネリ トルネード900トレL.E['03 -]:蒼の時間へようこそ 文字盤は珍しい黄色。暗がりではブルーの透過光で文字と液晶パネルが浮かび上がり、見とれるほどに美しい。メタリックに輝くベゼルも華を添[…]
サクソンST900(‘95~):臨時工事中ですか…? タンクを貫通してフレッシュエアを導くセンターダクトが圧巻。速度&タコは左右に追いやられ、ダクト上に水温計が。"配管が真ん中にあるんでとりあえず着け[…]
ホンダNR ['92〜]:カウルの奥に速度が浮かぶ カーボンパネル中央に白い文字盤の回転計を置く。その先にオレンジ色のデジタル速度計とオド&トリップを配置。表面から130mm奥に表示され、視線移動が少[…]
ホンダCX500ターボ/カワサキ750ターボ:ブースト計を備えるイカしたヤツら 4輪のターボ人気がバイクにも波及し、各社からデビューを果たしたターボマシンたち。先駆者のホンダCX500ターボは中央上部[…]
最新の記事
- 2025年「56レーシング」チーム体制発表! 13歳の富樫虎太郎は全日本J-GP3フル参戦、新たに9歳の木村隆之介も加入
- Wチャンピオンを手土産に世界に再挑戦!【國井勇輝インタビュー】
- 「いつから、いくら下がる?」ついにガソリンの暫定税率廃止へ! 新原付の地方税額も決着……〈多事走論〉from Nom
- 【2024年12月版】シート高780mm以下の400ccバイク10選! 地面に足が着くのはやっぱり安心
- 「これを待ってた」ホンダ新型CB400フルカウル「CBR400RR/CBR400R FOUR」スクープまとめ「かっけー!」
- 1
- 2