
造り手の意志やマシンの個性を端的に表し、当代の先進技術とデザインが色濃く反映されている部品=メーター。’00年代はデジタル式の速度計/タコが一般化し、液晶パネルの採用が拡大。加えて、樹脂などの成型技術が上がり、デザイン上の制約も少なくなったことで、より多種多彩なメーターが登場した。本記事では遊びゴコロが爆発したネイキッド編をお届けする。
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:YM/BM ARCHIVES
ヤマハMT-01[’05-]:満月? 文字盤も乙
単眼アナログタコに多機能デジタルパネルを融合したオールインワンの真ん丸メーターは当時衝撃的だった。文字盤は紫がかった半透明の灰白地+白文字だが、夜間は白地に黒文字へ変化。タコの書体と2ケタの文字盤も独特だ。70km/hしか出ないわけではない。
カジバVラプターシリーズ[’04-]:ブリッジ+おむすび!
カウルとタンクを結ぶブリッジの間に、おむすび型アナログメーターの奇景が広がる。その下にデジタル速度計+オドをセットした。写真はカーボン外装をまとう最上級のエクストララプター。世界限定1000台でハンドルポストにシリアルナンバーが入る。
トライアンフ スラクストン/T100[’05-]:ギミックなし。白亜の典雅
ホワイトの文字盤と菱形に並んだ警告灯、アナログの積算計がリアルビンテージの趣。アルミ製ベースパネルの取り付け方もカスタムテイストを高めている。
ドゥカティ スポーツクラシックシリーズ [’05-]:’70年代に捧げる
同社の’70年代モデルをセルフオマージュしたネオクラシックで、文字盤や針のデザインが絶妙。液晶がなければ本物の旧車に見えるかも。ステムトップの車名もイイ。
ボクサーデザインSSR[’05-]:SFチックなケレン味
着せ替えキットが付属し、フルカウルに変身できる”変態”バイク。メタリックベゼルに縁取られたカラフルなタコや、一文字のインジケーターがオシャレだ。
BMW R1200R[’07-]:ハンパない増築感
タコにどんどんメーターを追加したかのような遊び心がナイス。速度計が下側のタコより楕円形なのも凝っている。タテ型液晶には多彩な情報を表示可能。
ヴァイルス984 C3 2V:味のあるゴシック
本来アナログのレーシングタコのみだったが、公道走行用にサイクルメーター的な速度計を増設。左側に独立したシフトタイミングランプもワイルドだ。
トライアンフ スピードトリプル[’05-]:丸2眼にはしない矜持
丸2眼ライトが特徴的な本作。メーターは安易な2眼ではなく、左右非対称のアナログタコ+デジタル速度計の構成だ。ライトケースの輝きと相まって艶っぽい。
ビモータ DB6デリリオ[’07-]:ロゴと走れ!
アナログ+デジタルのレアな縦型配置がモダン。ビモータのロゴを中央にあしらい、配色もロゴと統一した文字盤が楽しい。両脇のカウルステーもなんだか愛らしい。
モトグッツィV1100ブレヴァ[’06-]:最近よく見た気が?
まるで五輪マークのように3眼が折り重なり、上部をインジケーターで縁取る。さらに中央の速度計に、液晶の一部をビルトインさせたイマ風の造形がお見事。
ヤマハMT-03[’06-]:カスタム風味濃厚
現行の320ccネイキッドと同名ながら、まったくの別モノ。スクエアなシブいデジタル速度計に丸眼タコを合体させ、増築感が強い。しっかりMTマークもあしらう。
ヤマハBT1100ブルドッグ[’05-]:クールなコンビ
1眼の大径アナログ速度計に、タコを内蔵した異色作。メーターリングもメカニカルでイカす。写真は’05年以降の後期型で、前期型はタコの位置が下となる。
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