造り手の意志やマシンの個性を端的に表し、当代の先進技術とデザインが色濃く反映されている部品=メーター。’00年代はデジタル式の速度計/タコが一般化し、液晶パネルの採用が拡大。加えて、樹脂などの成型技術が上がり、デザイン上の制約も少なくなったことで、より多種多彩なメーターが登場した。本記事ではソソる計器の多いスーパースポーツ編をお届けする。
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:YM/BM ARCHIVES
ベネリ トルネード900トレL.E[’03 -]:蒼の時間へようこそ
文字盤は珍しい黄色。暗がりではブルーの透過光で文字と液晶パネルが浮かび上がり、見とれるほどに美しい。メタリックに輝くベゼルも華を添える、伊達イタリアンだ。後に1130cc仕様も登場するが、このカラーは900ccの初期限定モデルのみだ。
ドゥカティ999シリーズ[’03-]:Gショック風味?
円形アナログタコの周囲にインジケーターを配置。Gショック風の装飾感があるメーターは、同郷イタリアのマレリ製だ。レッドゾーンがない点にも注目。
ホンダVTR1000SP1[’00-]:新潮流のストイック
現在は一般的なバーグラフ式タコを最初期に導入。レーサー譲りの装備で、バー部分のみが液晶だ。当時では珍しく、他の計器もすべて液晶。新時代のレーシーさだ。
カワサキ ニンジャZX-12R[’00-]:”350″だけじゃない
速度計はハヤブサと並ぶ350km/h表示(’00年型のみ)。特徴的なのは右側の大型液晶パネルにある時計。燃料計や水温計に比べ妙に大きい。時間を気にする人にとって最適?
ヤマハYZF-R6[’06-]:ハートは熱く、頭はクールに
中央に大型のアナログタコ、左右に液晶パネルを置く端正なコクピット。配置はYZF-R1と共通だが、YZF-R1はバックライトが青、YZF-R6は燃えるような赤で差別化した。
モトコルセ F4 1080CRプラティノ[’05-]:セレブ御用達の革巻き
イタリアンブランドの総代理店を務める日本のモトコルセ。当時最高峰のMVアグスタF4Sをベースとしたオリジナルの限定コンプリート車がプラティノだ。メーターには、なんとアルカンターラをあしらったマレリ製メーターを採用。全面液晶パネルも当時は珍しいアイテムだ。
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