カワサキモータースジャパンは、2021年9月27日に世界同時公開された新型レトロネイキッド「Z650RS」の日本国内仕様を正式発表。101万2000円で2022年4月28日に発売する。401ccクラスで4年連続トップセールスに輝いた兄貴分、Z900RSと超強力タッグで覇権を狙う!
●外部リンク: カワサキモータースジャパン
Z900RSよりも27kg軽い! 待望のミドルクラスZ650RSが国内にも登場だ!
昨夏より話題をさらってきたカワサキ「Z650RS」がいよいよ日本でも発売される! 2021年9月27日に世界同時公開されたZ650は、旧Z650(通称ザッパー)をオマージュしたグリーンの車体に、Z650譲りの並列2気筒エンジンを搭載するレトロスポーツネイキッドだ。
シャーシとエンジンはスポーツネイキッドのZ650をベースとしており、これを2018年の初登場から日本マーケットで4年連続ベストセラー(401cc以上)に輝いたZ900RSと共通イメージの、いかにも“Z”というデザインに包み込んだ。
スチール製トレリスフレームに組み合わせた足まわりは、φ41mm正立フロントフォークと湾曲スイングアーム、ホリゾンタルバックリンク式リヤサスペンションを採用。ホイールトラベルは前125mm/後130mmだ。ワイヤースポークホイールを彷彿とさせるキャストホイールはZ900RSと共通デザインを踏襲し、フロントブレーキはφ300mmのディスクをダブルで装着。リヤはφ220mmディスクで、ボッシュ製ABSによって高度に支援される。
エンジンは68ps/8000rpmを発揮する並列2気筒で、出力や各ギヤのレシオ、プライマリ/ファイナルレシオ、WMTCモード燃費といった数値は全てZ650と同スペック。インジェクションはφ36mmのスロットルボディと組み合わされ、3000rpm以下の低回転域におけるスムーズなパワー特性と力強いトルク、そして高いコントロール性をつくり出すデュアルスロットルバルブを備える。
ちなみにWMTCモード燃費は23km/Lであり、これに燃料タンク容量12Lを掛け合わせると計算上の航続距離は276kmになる。ヤングユーザー向けの“ザッパー”コンセプトからすれば十分だろう。
※1976年に登場した旧Z650のペットネームとなったザッパー(ZAPPER)は、風を切る擬音「ZAP」を語源とし、軽快で切れ味鋭いハンドリングや小気味いい吹け上がりのいいミドルクラスのエンジンなどを表現したものだった。
ザッパーの系譜はコチラ
旧Z650をオマージュしたダックテールのカウルと忠実に細工されたサイドパネルも1976年のマシンをリスペクトしたもの。丸型のヘッドライトは当然LEDで、その周囲にはZ900RSよりも若々しさを強調した加飾が施される。デュアルの砲弾型メーターの中央には、現代のモデルらしくデジタルパネルも埋め込まれた。
車体色は旧Z650オマージュのグリーンのほか、オレンジの差し色が利いたグレーの計2色。欧州仕様にラインナップされたブラックは省略されている。
ちなみに車重188kgはZ900RS(215kg)よりも27kg軽く、シート高はZ900RSと同じ800mm。ただし、2気筒ならではのスリムさを活かして足着き性ではZ650RSのほうが有利そうだ。
価格はヤンマシが予想していた102万円前後に収まる101万2000円に決定。発売日は2022年4月28日だ。なお、安心・安全なモーターサイクルライフをサポートするため、1ヶ月目点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられるカワサキケアモデルに指定され、ETC2.0車載器も標準装備となっている。
KAWASAKI Z650RS[2022 model]
主要諸元■全長2065 全幅800 全高1115 軸距1405 シート高800(各mm) 車重188kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000pmm 6.5kg-m/6700rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■キャスター24°/トレール100mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:101万2000円 ●色:緑、灰 ●発売日:2022年4月28日
KAWASAKI Z650RS 純正アクセサリー
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