クシタニのメッシュパンツ「エアーライドワークボトムス」を試してみた。太ももの両サイドに大型ポケットを持つカーゴパンツ風のデザインで、股関節部分にストレッチ素材を使うなどレーシングスーツのノウハウも導入。スラブ調エンボスのメッシュ生地が他とは一線を画している。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:クシタニ
[◯] スリムなシルエットと高い通気性がポイント
膝にCEプロテクター、ウエストにウレタンパッドを標準装備したこのエアーライドワークボトムス。見た目に違わぬスリムなフィット感だが、ウエストや内股にストレッチ素材が使われているので、必要十分な運動性は確保されている。プロテクターが装入されている膝付近も窮屈さはほとんどなく、立体裁断の優秀さは長年レーシングスーツを手掛けてきたクシタニならではだろう。
実際に走ってみると、通気性の高さに感心する。強度が必要な部分にはジャガード生地が使われているとはいえ、その面積をできるだけ少なくすることで通気性を確保したいという思いが伝わるようだ。特に気に入ったのはウエストまわりで、他よりも熱がこもりやすいこの部分のみ立体メッシュが使われている。
シートと接する股部分には、牛革のパッチが貼られている。テキスタイル系のパンツは皮革製品よりも滑りやすいのが難点だが、このパッチがあるだけでそれがだいぶ軽減されるのだ。ウエストのパッドは存在感がやや大きめだが、位置を微調整すれば気にならなくなるし、それがしやすいようにベルクロ固定なのもうれしい配慮だ。収納力も及第点以上であり、実に優秀な夏パンツだ。
[△] リフレクターはない
バイク用アパレルの定番装備であるリフレクターはなし。普段着風に見せるために割り切ったのかも。
[こんな人におすすめ] 質感に優れた涼しいパンツを望んでいる人に
メッシュ生地は一般アパレルで使われることがほとんどなく、街中では浮いた存在になりがち。それを近年、エンボス加工で独自の風合いを構築してきたのがクシタニだ。涼しいだけでなく高級感のある夏パンツが欲しい人にぜひ。
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