
’20年春、クシタニのブルーリフレクションシリーズから進化する形で誕生したスタイリッシュなバックパック。’21年は一部にプリント生地を使った限定生産カラーが登場した。背中に密着しない構造なので、暑い時期でも快適だ!
●まとめ:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ●取材協力:クシタニ
[○] 固いものを収納しても背中に一切干渉しない
’20年春にデビューしたクシタニのバックパック。注目は、背中に本体が密着しないユニークな設計だ。湾曲したフレームとハンモックのようなメッシュ生地によるフローティング構造となっており、2輪アパレルブランドがこれを採用するのはおそらく初だ。

【KUSHITANI K-3587B BACKPACK】外寸は500×250×200mmで、容量は約17Lを公称。生地はPVCコーティングを施した1680Dコーデュラナイロンだ。左右にはペットボトルが入るメッシュポケットを設ける。スリムなのでどんな体型にも似合うだろう。●サイズ:約17L ●色:ブラックアウト ●価格:1万7600円 [写真タップで拡大]
実際に背負ってみると、何とも不思議な感覚だ。背中に触れているメッシュ生地が左右の肩甲骨の間に収まるほど細いので、荷重は肩と腰に分散される。これなら確かに背中が蒸れることはないだろう。ショルダーベルトはアナトミカルな形状となっており、厚いクッションと合わせてフィット感は良好。ウエストベルトも左右のサポートが幅広く設計されているので、これも荷重の分散やズレ軽減に大きく役立っている。
メイン気室は湾曲したフレームで強固に形状が保たれており、固くて角のあるものを入れても背負い心地には一切影響しない。生地はPVCコーティングの1680Dコーデュラナイロンなので、非常に丈夫な上に質感にも優れている。なお、テストしたのは’21年の限定カラーで、一部の生地にさりげなくステルスプリントが使われており、これも所有欲を満たす要素となっているのだ。

【前傾しても密着感ゼロ】写真はメイン気室に荷物を収納した状態で、強固なフレームとネットが背中とのクリアランスを保ち続ける。真夏にメッシュジャケットで走れば効果がより分かるはずだ。 [写真タップで拡大]
[△] 中が湾曲しているため容量は表記よりも少なめ
湾曲したフレームによりメイン気室の中央が狭く、ノートPCなどを先に入れると底面にデッドスペースが生まれやすい。店頭で確認を。
[こんな人におすすめ] この背負い心地はバックパック派が感心するほど
背面プロテクターによる蒸れがあるとはいえ、そこにバックパックが加わると夏場の背中は本当に地獄だ。それを少しでも軽減してくれるこの製品、計5か所のポケットがかなり便利で、普段使いのバックパックとしても活躍する。
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