
ハーレーダビッドソンにとって「カスタム」は、切っても切れない楽しみのひとつ。ここではハーレー専門誌『ウィズハーレー』が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はチョッパーを得意とする大阪府のトライジャが手掛けた「エクスカリバー」だ。
●取材協力: トライジャ
驚愕のクオリティを見せる純正ベースの合法カスタム
ストックより大幅に延長されたフロントフォークや、それに合わせてフレームにストレッチが施されたチョッパーと聞いて、このページを読んでいる貴方なら一体どんなイメージを思い浮かべるだろうか?
「カッコはいいけど乗り辛そう」「予算がかかりそう」などのネガティブなイメージを抱く方も多いと思うが、特によく耳にするのが「車検に通るか」や「合法か否か」という話だろう。確かに生まれた背景から考えても、チョッパーという乗り物はある意味で”法律”というものを超越した”グレー”な部分を持ち合わせているのだが、だからといっていつまでもチョッパーの世界の住人自身が”マイノリティでアウトローな存在”と開き直るばかりでは、この先の未来、きっとこのカルチャーが続くことはないだろう。
無論、そうした中であくまでも”法規に基づいて”チョッパービルドに尽力するビルダーも存在しており、大阪のトライジャが製作したこの「エクスカリバー」と名付けられた1台にしても然り。’06年のヘリテイジスプリンガーをベースにし、正しく改造申請の手順を踏み、合法的にカスタムが施されたこのマシンには、たとえば陰影を強調した車体のボディワークや細部の造り込みなど見るべき箇所が山ほどあるのだが、何より評価すべきは公道でのテストを幾度となく繰り返し、車体の強度とディメンションが正しく追求されている点だろう。まさしくそれこそがプロとしての矜持だ。
かつて欧州を平定したアーサー王が手にした伝説の聖剣…、その名を冠したこのマシンには、裏街道ではなく王道のもとにチョッパーの未来を切り拓いていく気概が込められているのかもしれない。
’06年式FLSTSCヘリテイジスプリンガーをベースにカスタムしたことが信じがたいほどに、驚愕のクオリティを見せつけるこのマシン。車体の立体的な陰影を強調するため、あえてソリッドなメタリックにペイントされた車体は改造申請済みの合法で、ストレッチされたフレームやドラゴンスプリンガーもあくまでも法規に則ったもの。
クラッチやブレーキはもとよりフューエルラインに至るまで“隠し”が施されたディテール各部にも息をのむクオリティが与えられている。ハンドルに忍ばせたインジケーターランプや320サイズのタイヤ幅に合わせ、ワンオフで製作された三次ドライブキット、スイングアームに内蔵されたウインカーやテールランプなどの灯火類など、すべてに於いて妥協と呼べる要素が、あらゆる意味で見つからない点は流石である。これぞプロの仕事だろう。
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