スーパースポーツ車ベースながらライダーフレンドリーなスズキGSX-S1000が、縦重ねモノフォーカスLED&ウイングレットのアグレッシブな姿に大変身! 熟成されたK5エンジンはさらに磨き抜かれ、電子デバイスも満載。ファイター系ストリートバイクの新たな基準を、自ら書き換えた! ※タイトル写真は欧州仕様
●文:伊藤康司 ●情報提供:スズキ
ルックスはとことん過激に。中身は着実にブラッシュアップ
ファイター系ストリートバイクのGSX-S1000が大胆にイメージチェンジして、国内で8月4日から販売開始される。
名機と呼ばれる’05年型GSX‐R1000をベースに、ネイキッドとフルカウル装備の2本立てで’15年に登場した現行GSX-S1000/F。スーパーバイク譲りのパワフルな走りを、街乗りやツーリングで気軽に味わえるつくりは多くのライダーを魅了し、その自由度の高さから’19年に誕生したKATANAのベースにもなった。
そんな懐深いマシンを徹底的にブラッシュしたのがこの’21年モデル。同社のマッスルネイキッド・BKINGから続く”ロボ顔”は、縦重ねのモノフォーカスLEDによって、いっそう個性的に。そこに鋭さを増したタンクサイドカウルやシュラウドの造形が拍車をかける。そしてスズキ市販モデル初のウイングレットも装備。コンパクトな形状ゆえ公道走行での空力効果は定かではないが、デザインアイコンとしての存在感は抜群! 新世代ストリートファイターといえる過激さを増した。
とはいえ、新採用の電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)により、電子デバイスを満載。トラクションコントロールは35段階に選択幅を増やし、走行モード切り替え(SDMS)も新装備。さらにオートブリッパーでシームレスなシフトダウンを可能にする双方向クイックシフターも採用し、152psに増強したパワーをしっかり調教。ライダーフレンドリーなGSX-S1000の立ち位置は、決してブレないのだ。
今回掲載のスタイリング写真は日本仕様、そしてディテール写真は欧州仕様が中心だが、欧州仕様と日本仕様の外観上の主な違いはフロントフォーク横のリフレクターの有無。排出ガス規制に関しては欧州仕様がユーロ5適合、日本仕様は同等の平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に適合している。
新型GSX-S1000の特徴
- クールなデザインに一新
- 新作縦目LEDヘッドライト
- K5エンジンが平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に適合
- 電スロで電子制御が充実
- 双方向クイックシフター
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