“バイクでソロキャンプ”荷物どっさりキャンパー・ヤタガイの場合【載るなら全部持っていく!】

自分一人分の荷物をバイクに積んで、気の向くままに時を過ごせるソロキャンプスタイルは、他の手段では得られない格別な”自由”を堪能できるのだという。では何をどうすればその自由を手に入れられるのか? 本記事ではヤングマシンのエクストリーム企画担当にしてベテランバイクソロキャンパーのライター・ヤタガイ氏が自らのキャンプノウハウを開陳する。


●文:谷田貝洋暁 ●写真:武田大祐

【ガイド役:谷田貝洋暁】登山/自転車/カヌーによるキャンプ歴が、バイク歴より随分長いライター。運ぶ荷物が限られる縦走登山からの反動か、バイクキャンプはとにかく大荷物。

運ぶのはどうせバイク。載るなら全部持っていく!

僕は他のキャンプライダーに比べると荷物の種類が多い方だ。焚き火台やテーブルはもちろん、トライポッドやスキレットなんかも持ち運ぶ。ただそれだけに、荷物はよりコンパクトなものを選び、重ねられるモノは重ねてスタッキング収納を行い、共用できるものは共用して荷物の全体量を減らす。その一番いい例がの写真の荷物の下に敷いているグランドシートだろう。晴天時にはグランドシートとして使うが、雨が降れば、ポールとトライポッドの支柱を使ってグランドシートをタープ化して雨をしのぐってワケだ。

[右上から] タープ用1.8mポール 座椅子キット エアマット(サーマレスト) シュラフ ペグ(ソリッドステーク) テント(ステイシーネスト) 水筒 トイレットペーパー ホットサンドメーカー(コールマン) スキレット バーナー LEDランタン マグカップ 調味料 焚き火台(ファイヤースタンドII)&自作トライポッド 鍋など調理道具 張り綱など小物 まな板 ヘッドライト 虫除け ナイフ 箸 コーヒードリッパー サンダル 焼き網 革手袋 敷物 テーブル グリル板 ノコギリ 大型ライター 包丁

こだわりその1:とにかく焚き火!

焚き火は調理器具である。食べる料理はとにかく焚き火ありきで考え、バーナーでは湯沸かしと、朝食をぱぱっと作るぐらいしかしない。鍋や汁物を作るのも焚き火だし、魚や肉を焼くのも焚き火。なぜか知らないが、焚き火で作るだけでなんでも美味しく思えるのだ。

旅先で見つけた新鮮な食材に塩を振って焼くだけ。これだけで十分美味い。

自作のトライポッドは、約130cmの市販のポールを3本組み合わせて、網を吊っている。10年以上使っているがとくに不具合は起きてない。※自作トライポッドの作り方はこちらで。

こだわりその2:とにかく灯りはLED

40年前はろうそく、25年前からガスランタンを使ってきたが、5〜6年前に暖色で100ルーメンの明るさのLEDランタンを見つけて乗り換えた。電球色なら雰囲気も良く、ロゴスの照射型のLEDライトは1200ルーメンと、夜間整備に常用しているぐらい明るくて便利。

LEDなら水濡れも振動も気にしなくていい。アイテムは日々進化しているのだ。

ガスランタンは、雰囲気はいいのだが扱いが面倒で、一晩1缶OD缶を消費するためコストパフォーマンスも悪い。

こだわりその3:くつろぎ方は2通り

天候やバイクの積載量に合わせて僕はアイテムの量を変化させる。荷物をコンパクトにしたい場合や雨天は、敷物に座るお座敷スタイルでチェアを省き、エアマットで座椅子を作る。前室の広いテントを選んでおけば、雨天だって快適。

キャンプでくつろぐのが目的の場合、背もたれの大きなヘリノックスのチェアツーの出番。ロッキングチェア化すれば、とにかくくつろげる。

サーマレストからはエアマットを使って座椅子を作るオプションが出ている。ひとつ持っておくとなにかと便利。


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