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本格派だけど親しみやすいスーパースポーツだ! 突如キラ星のごとく現れた新生YZF-R7。スーパースポーツの醍醐味が手の届く範囲で味わえる。そんな大注目のマシンの速攻撮り下おろしに成功したのでお届けしたい。
●文:宮田健一/編集部 ●写真:株式会社スタジオコバ(藤川 翔平) ●取材協力:ヤマハ発動機
本格スーパースポーツとフレンドリーなMTが融合
ヤマハのスポーツマインドを具現化したYZF-Rシリーズに、新たな仲間が登場だ。その名はYZF-R7。この名前に聞き覚えのある読者もいることだろう。前世紀末の1999年に発売された同名の車両は“OW02”の別名を持つように。スーパーバイクレースのベース用ホモロゲーションマシンとして500台限定で作られたもの。価格は約400万円以上の別格的レアマシンだった。
だが、今回登場した新生YZF-R7は以前とは、いやそれどころか既存のスーパースポーツとも、まったく異なる新機軸の意欲作だ。
コンセプトは「Fun Master of Super Sport」。幅広い技量のライダーが“扱いきれるスーパースポーツ”を目指し、フレンドリーさで定評あるMT-07のコンポーネントをベースに、最新スーパースポーツのスタイルとスポーティなハンドリングを調和。多くのライダーが市街地、高速道路、ワインディング路からサーキットでのスポーツ走行など様々なシーンで、クールで楽しい走りを手にできるマシンとした。しかも、米国では約100万円とリーズナブル! 日本では2021年冬に発表されそうだが、価格は100万円を切るとの噂も。
本誌ではこの新生YZF-R7を、ベース車となる新型MT-07および600ccピュアスポーツで一時代を築いてきたYZF-R6と同時のナマ撮りに成功。まずは3車のスタイリングと、気になるライディングポジション比較をお届けしよう。
【噂は本当だった!】本誌では集めた情報により、以前からMT-07ベースのYZF-R7登場の可能性を左のようなCGも作ってスクープ。やはり噂は本当に実現した。
YAMAHA YZF-R7[2022 EU model]
YAMAHA YZF-R6[2017 EU model]
YAMAHA MT-07 ABS[2021 EU model]
ライディングポジション比較【身長170cm/体重60kg】
【ちょっと本気にさせる雰囲気の持ち主】低く構えたセパレートハンドルで、本格スーパースポーツらしいそれなりに前傾姿勢となるライディングポジションだ。足着きは両足指の付け根が接地する常識的な範囲内とした感じだ。
【ガチサーキット前提。公道は我慢しろ】サーキットで思い切り伏せることを前提としたライディングポジション設定。ステップ位置もR7より高くそして後方にセットされている。足着きはつま先がギリギリだ。
【街中からツーリングまでラクチン】アップハンドルはライダーにも近く、街中で扱いやすい。アップライトながらやや前傾ぎみのライディングポジションは、峠道や風圧の強い高速道路にも強い。足着き性も良好だ。
3車のスペックを比較
3車のスペックを比較
YAMAHA YZF-R7[2022 EU model]
YAMAHA YZF-R7[2022 EU model]
YAMAHA YZF-R7[2022 EU model]
YAMAHA YZF-R7[2022 EU model]
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