●文:谷田貝洋暁 ●写真:真弓悟史 ●アプリリア[ピアッジオグループジャパン]
公道とサーキットユースのベストバランスを追求
アプリリアの新型「RS660」がまとうスポーティーなルックスに、試乗前の筆者は少々身構えていたのだが、それはいい意味で裏切られた。とても乗りやすいのだ。低過ぎないハンドルはツーリングもこなせそうだし、よく見ればクルーズコントロールも装備。見た目こそスポーティーだが、少なからずストリートレンジを意識したキャラのようだ。
アクセルを開けてみてもその印象は変わらず。100psのエンジンは決して力不足ということはなく、むしろ十分パワフルなのだが、カリカリのスーパースポーツに比べると、かなり過渡特性が穏やか。おかげでアクセルが開けやすく、それがストリートレンジでの楽しさを生んでいる。フレームに関しても、サーキットメインの高剛性なものではなく、公道レベルでしっかりしなり、タイヤのグリップを感じられるのがいい。
RS660の軸足はあくまでストリート。公道をしっかり楽しく走れることを前提に、サーキット走行も十分考慮した。そんなコンセプトがエンジンから車体までしっかり貫かれた、まとまりのいいマシンに仕立てられている。
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