横浜市のハーレー専門店「パインバレー」が、ハーレーユーザーにこそ使用してほしいアイテムを5点セレクト。雑誌『ウィズハーレー』筆頭モデル兼ハーレーライダーの古澤恵ちゃんが同店を訪ねてレポートした。
パインバレーオリジナルオイル:プライマリー用/ミッション用オイル
古澤恵(以下、ぐぐ):パインバレーのハーレー専用プラチナエンジンオイルが発売以来好評とのことで。全国のナップスで購入/交換作業もできるようになったそうですね。
メカニック・矢野壮一郎氏(以下、矢野):ご要望に応え、今度はプライマリーオイルです。実際のところ、チェーンが浸かっていればいいと考えられていて、これまでは基本的に鉱物油しかなく、添加剤も最小限。結論としては鉱物油でも問題ないんですが、パインバレーは化学合成油100%で作りました。
ぐぐ:なんでまた?
矢野: グラフを見れば分かる通り、同じ添加剤を使ってもベースオイルの違いで差は明らか。鉱物油や半合成油に比べ、チェーン摩耗が格段に減少します。
ぐぐ: 少し贅沢な気もしますが、性能が良いに越したことはないですもんね。
矢野:そういうこと。大型バイクに適したMA2規格を取得。湿式クラッチを滑らさない適切な摩擦係数としています。
ぐぐ: 価格も重要ですが、高価なのでは?
矢野:いいえ。海外から取り寄せるわけではないため、流通費用やマージンがかからないですし、少しでも低価格にするためにパッケージやラベルにもこだわらず、中身だけで勝負しました。その結果、2390円/1Lとリーズナブルな価格になりました。
ぐぐ:エンジンオイルと同様ですね。
矢野:で、ここまでは前置き。
ぐぐ:えっ、ながっ!
矢野:実は今、日本初の添加剤を使用するミッションオイルも開発中でして。
ぐぐ:日本初って、どういうこと?
矢野: フラーレン構造というサッカーボールみたいな形をした分子の集合体があり、そのタングステン(最も融点が高い金属で非常に硬い)を国内でオイルに使うのは初めてなんです。日本では火力発電所や人工衛星などの、絶対に壊れてはならない大型重機にしか使われていません。海外では一部クルマ用エンジンオイルに用いられていますが、コストの問題なのか国内では前例がありません。
ぐぐ:ほぉ〜、性能が良いのですね。
矢野:オイルに使われることが多いモリブデンは、ミルフィーユのように層を作るためエンジンが暖まらないと効かないのですが、タングステンは粒になって転がるイメージで、温度に関係なく0度から働きます。チタンを液体にした添加剤もあるのですが、かなり高額なうえ油温が150度にならないと効かないので、これはレース向き。耐久性を見てもタングステンは優秀で、チタンとモリブデンのいいとこ取りと言えます。80W140という高粘度で、ギヤがガチャンと入るのではなく、スコッと入る感覚になります。
ぐぐ:お値段は?
矢野:パインバレーでは、3980円/1Lとお手頃価格で出せる予定です。
アドサウンド:ヘルメットがスピーカーに! 疲れない良質サウンド
エキサイター(振動型スピーカー)でヘルメット本体をスピーカーにしてしまうという新発想のシステム。イヤホンやインカムと違い耳を塞がないので、スピーカーを通して音を聴くカーオーディオと近い音環境で音楽を楽しめる。最終的に音を出すのはヘルメット本体となるため、ヘルメット内部にスピーカーや配線を取り付ける必要がなく、しかも取り外しができるため色々な形状のヘルメットに取り付けることが可能。Bluetoothで自分のスマホと接続し、音楽やラジオはもちろんナビアプリの音声などを聞くことができる。取り付けも簡単で、気分でヘルメットを変えられるのも嬉しいかぎり。
外の音もはっきり聞こえる!
マックホールヘルメット:帽体が小さくてカッコイイ!
カリフォルニアにて再出発を成し遂げた名門マクホール。往年のアポロスタイルはそのままに、現代の安全基準(アメリカDOT規格)をクリア! シェルは強固なFRP 、馬革のストラップや汗を吸いやすいスウェードの内装、シールドなど、コンセプトを崩さずに現代版としてアップデートされている。
パインバレーオリジナルヘルメット:オーシャンビートルから登場!
大人気ヘルメット「オーシャンビートル ショーティー4」のパインバレーオリジナルカラーが発売された。40個限定生産のカラーは「スレートグレー」と呼ばれる、ヘルメットではあまりない色味。試しに被ってみた“ぐぐ”は「主張し過ぎず、ライディング時の服装も合わせやすい。付属のバイザーがブラックではなくブラックスモークなのもシブい」と、鏡の前でニンマリ。最小クラスの帽体で大人気なだけに完売必至だ!!
ハーレー用工具セット:毎日整備するプロメカニックが厳選
基本はインチ工具だが、ミリも必要だった…。ハーレーを買ったけど、どんな工具が必要かわからない!? という人にオススメなのが、この工具セット。毎日ハーレーを扱うプロメカニックが、各国工具メーカーから本当に必要なものを厳選。インジェクション車や高年式モデルには特におすすめで、必要な部分にはさらにコストをかけてクオリティを高めている。
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