
ロイヤルエンフィールドのトラディショナルツイン「INT650」から派生したカフェレーサーが「コンチネンタルGT650」だ。手が加えられた部分はハンドルやステップ、シートといった王道にして定番パーツだけではない。実はそのキャラクターに合わせてエンジン特性も変更されるなど、きめ細やかなカスタムが施されていた。
●文:ライドハイ(伊丹孝裕) ●写真:長谷川徹、井上 演
クリップオンハンドルとバックステップを組み合わせたカフェレーサーの王道スタイル
2021年3月、東京都杉並区にショールームをオープンし、その知名度とシェアを着々と広げているブランドがロイヤルエンフィールドだ。ラインナップの主力を担っているのが648ccの並列2気筒エンジンを搭載したモデルで、2018年に「INT650」を発表。同時に送り出された兄弟モデルが、今回紹介する「コンチネンタルGT650」(以下、GT650)である。
アップハンドルを備えるINT650は、トラディショナルなネイキッドバイクとして仕立てられているが、GT650のたたずまいはグッとスポーティだ。ハンドルはバータイプからクリップオンタイプに変更され、トップブリッジ下にマウント。グリップ部分はかま首をもたげるように上方にオフセットされているものの、INT650と比較すると歴然と低く、幅も実測で50mmほど絞られている。
必然的に上体は前傾姿勢になるわけだが、他のパーツがそのままだと下半身の収まりが悪い。それを最適化するため、シートとステップは専用のものに換装されているところがポイントだ。
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