ホンダは、タイの趣味系バイクディーラー「カブハウス」のオンラインライブで、2021年モデルのスーパーカブC125を発表した。一見するとニューカラー追加だが、詳細未発表ながら新型エンジンを搭載している模様。まずは速報という形でお届けしたい。
●車種別アーカイブリンク:ホンダ スーパーカブC125
「えー、うそでしょ……www」 ホンダ・スーパーカブC125の燃費を計算し、表示された数値に思わず吹き出してしまった筆者。 うーむ、燃費計測の数値を見て笑っちゃったのは、今回が初めてじゃないでしょうか[…]
あれ? エンジンの形が違うんじゃない?
タイで続けざまに発表された新型モンキー125、CT125ハンターカブの新色に続き、スーパーカブC125の新色も登場した……と思いきや、詳細未発表ながら“ニューエンジン”との記載があった。まずはエンジンの形状をじっくり見比べてみてもらいたい。
タイで発表された新型スーパーカブC125。ニューカラーやダブルシートでガラリと印象が変わっているが、ボディデザインは現行を踏襲している模様。ただし、エンジンのカバー形状は……。
こちらは日本仕様の現行モデル。オイル給油口付近のクラッチカバー形状を見比べると、目立ちにくいがハッキリと異なっていることがわかる。
解像度の高い画像が提供されていないため、あくまでも左右のケースカバー形状から推察するしかないが、エンジンオイル給油口の位置やカバーの形状が明らかに異なっている。
また、左側で見てみると、昨秋タイで発表された新型スーパーカブ110のロングストロークエンジン(47.0×63.1mm)とカバー形状のスターターモーター部分が酷似しているのが見て取れる。これはいよいよ、125cc版も新型エンジンへの切り替わりが始まろうとしているに違いない。
タイで発表された新型スーパーカブC125。下の現行モデルと比べると、微妙な微妙な違いではあるがスターターモーター付近のカバー形状が異なっている。新型タイ仕様スーパーカブ110とほぼ同じだ。
日本仕様の現行モデル。大きな違いではないので、左側の外観で素早く判別するのは難しいかもしれない。
ただし、これはあくまでもタイ仕様における話。日本ではクロスカブ110のニューカラー(青)登場も近いとされており、タイで新型スーパーカブC125と同時に発表されているCT125ハンターカブはエンジンに変更が加えられていないことからも、少なくとも遠心クラッチのカブ系に使用するエンジンの更新を、ホンダはそれほど急いでいないように思える。
新ロングストロークエンジンの採用は、高効率化したベースを多機種展開で共用することによって、規制対応とコスト抑制を同時に行うのが主な目的だろう。したがって、新型グロムや新型モンキー125(タイ発表)のように“5速化”といったトピックがなければ、急いでモデルチェンジする必要性はそれほど高くないはずだ。63.1mmのロングストロークを生かした150cc化などがあるなら、その限りではないが……。
日本におけるスーパーカブ/クロスカブ/ハンターカブシリーズについては、新型エンジンにこだわって2022(2023?)年モデルを待つよりも、欲しい時に気に入ったカラーを買う、という判断で問題なさそうだ。いずれにせよ、日本仕様についての続報は入り次第お届けしたい。
LEDヘッドライトやその周辺、フェンダーなどの形状は現行モデルを踏襲している模様。マフラーカバーは色が異なっているが、こちらも形は大きく変わっていないように見える。
スーパーカブC125【国内2020年モデル】:初代C100へのリスペクトから生まれたプレミアムモデル
【HONDA SUPER CUB C125】■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 124cc 9.7ps/7500rpm 1.0kg-m/5000rpm ■125kg(装備) シート高780mm 3.7L ■タイヤF=70/90-17 R=80/90-17 ●価格:40万7000円 ※’21年3月時点の国内仕様
1958年に発売された初代スーパーカブC100の誕生60周年を記念して、’18年に登場した「スーパーカブC125」。初代のスタイルやカラーをオマージュするが装備は最新。エンジンはモンキー125と同系の横置き空冷単気筒で、WMTCモード66.1km/Lの好燃費を誇る。切削仕上げが美しいC125専用キャストホイールにはチューブレスタイヤを履き、フロントブレーキは油圧式ディスク。”かもめハンドル”に埋め込まれた前ウインカーやレンズが飛び出したリヤウインカーなど灯火類はフルLEDで、スマートキーによるアンサーバックで自車位置を知らせる機能も装備する。コンパクトなリヤキャリヤもボディ同色にペイントするなど、とことん質感を高めたスペシャルなカブだ。
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