日本車も見習うべき驚異のチャレンジ精神
BMWボクサーツイン系の旗艦グランドツアラー「R1250RT」が’21でマイナーチェンジを敢行した。…と言っても、ただの熟成ではない。世界初の先進装備を満載し、魅力が倍増しているのだ。
第1のポイントは、レーダーセンサー。ドゥカティ ムルティストラーダV4と並ぶ2輪初の装備で、前車との車間距離を自動で維持するアダプティブクルーズコントロールを実現した(オプション設定)。
そして第2のポイントは、10.25インチの液晶メーター。ノートPC並みの大画面で、ナビまで表示可能だ。さらに、なんとスマホ専用コンパートメントも完備。冷却用の電動ファンを備え、ワイヤレス充電までできる。
もちろん外観のリフレッシュや、ユーロ5への適合、走行モード追加などベース車の魅力アップにも余念がない。
同シリーズは、’78年の初代R100RT以来、常に当代の最新装備を与え、ジャンルをリードしてきた。その精神性は、現代においても継承……どころか、むしろ激化したと言っていい。
巨大液晶にレーダー、スマホ室まで投入
メーターはアナログ2眼+モノクロ液晶の従来型に対し、10.25インチのフルカラーTFT全面液晶を標準採用。これほど巨大な液晶パネルは、クルマでの採用例こそあるが、バイクでは初となる。高速通信を実現したWi-Fiでインカムやスマホなどと連携でき、BMWモトラッド製アプリを使えばナビのマップをメーター上に表示可能。ナビやスマホをハンドルにマウントせずに済む上に視認性もバツグンで、まさに革新的な装備だ。電脳としては、走行モードに”Eco”を追加し、エンジンブレーキ制御が可能なProライディングモードをオプションで設定した。
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