外国車勢:ハーレー、BMW、ドゥカティ、トライアンフの注目モデルは?
ハーレーダビッドソン スポーツスターシリーズ [ユーロ4]:日本の最量販シリーズ、終了→続投へ?
883ccまたは1202ccの空冷Vツインを積み、軽快さが魅力のスポーツスターシリーズ。日本では大人気だがアメリカ本国の支持は薄く、モデル数も4種に減少している。さらに今後、新型が続々登場するとあって、「’20モデルがラスト」との情報が流れていた…が、ブロンクスが消滅したため’21も続投との噂も。果たしてどうなる?
一方で、新設計ビッグツインのミルウォーキーエイトエンジンは、’17年からツーリングやソフテイルファミリーに順次採用。空冷OHVながら4バルブや電子制御スロットルを備えるなど、ユーロ5を想定した設計だ。
BMW R1250RT [ユーロ5]:シフトカム機構を搭載
BMWを象徴するボクサーツインを積む快速ランナー・R1250GT。1250ccシフトカムで同系のR1250RSに続き、’21モデルで規制適合した。
BMW K1600シリーズ [ユーロ4]:唯一無二の直6危うし!
シルキーさが美点の並列6気筒を現行車で唯一搭載するK1600。’20年8月にドイツ本国で’21が発表されたが、色変更などで規制適合はなし。このままでは生産終了の憂き目に…。
ドゥカティ ディアベル1260/S [ユーロ4]:最新Lツインだけに安泰
’11デビューのマッシブクルーザーで、’19年に全面刷新したディアベル1260/S。可変バルブタイミング機構=DVTを備えた最新の水冷Lツインを有し、小変更で規制対応可能だろう。
トライアンフ ロケット3R [ユーロ5]:世界最大2輪!
市販バイク最大排気量となる2458cc縦置き3気筒を搭載し、’20にデビューしたロケット3R。’04年発売の前作を徹底改良&164ccアップしており、規制適合も果たした。
【コロナ禍でユーロ5適用延期の可能性が!?】規制強化に関する話題をさんざん続けてきたが、なんとユーロ5の適用時期が延期される可能性も出てきた。欧州は新型コロナで深刻な被害を受け、各国でロックダウン(都市封鎖)を実施したことは記憶に新しい。当然バイクショップは営業できず、現行車の大半を占めるユーロ4モデルの販売が妨げられてしまった。そこでイタリアの2輪車産業協会や英国の業界団体(MCIA)は、’21年1月から全面適用となるユーロ5を1年ほど延期するよう欧州委員会に要求。バイクメーカーにしても「コロナで開発が遅延している」と聞く。’17年にユーロ4が全面適用された際は、一定数の車両に2年間の販売が許可されたが、今回も同様。もし適用が延期されれば、この猶予期間も伸びることになる。動向を見守りたい。
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