日中の被視認性を高める専用ライト

バイク用デイライト=DRL装備が解禁【個性的な”顔”デザインが国内でも楽しめる】

  • 2020/11/18
バイク用デイライト=DRL装備が解禁【個性的な"顔"デザインが国内でも楽しめる】

今まで日本で認可されていなかったバイク用デイライトが合法となった。よりキャラクターが立った“顔”が今後は国内でも入手可能になる。まずは「DRL=デイタイムランニングランプ(通称:デイライト)」とは何か、その機能と法制について解説する。

’20年9月下旬から緩和されたデイライト。愛車への後付けも合法だ

’14年頃から日本の排ガスや騒音規制が欧州と同様になり、フルパワー車が多く設定されるようになった。このように近年、世界各国の法規制を統一した国際基準調和が進められている。そんな中、国内でいまだ解禁されていなかったデイライト(デイタイムランニングランプ=DRL/昼間走行灯)が認可されるようになった。

デイライトは日中の被視認性を高める専用ライトで、欧州では’11年から義務化。現地メーカーはデザインの一部として組み込んでおり、眉毛状やリングなど印象的な光で個性を主張している。だがデイライトを採用した海外モデルは、日本では減光調整されポジションランプとして扱われてきた。国内も4輪は’16年10月から合法となったが、バイクでは認可されておらず、”解禁”を求める声が多かったという経緯がある。

改正のポイントは下記の通り。日本では’98年からバイクにヘッドライト(前照灯)の常時点灯が義務化されたが、今後はヘッドライトかデイライトのいずれかを常時点灯させればOKに。両者は役割こそ同じだが、欧州モデルと同様、よりスタイリッシュな顔が国内でも手に入るようになる。また、従来のヘッドライト常時点灯に比べ、日中のバッテリー消費電力を抑えられるのも利点。日本独自の仕様を用意せずに済み、コストダウンや発売のタイミングが早まることも期待できる。

さらに、要件を満たせば既に発売済みの車両にデイライトを装着してOKなのもポイント。今後、デイライトが国内のトレンドになるのは必至だ。

またひとつ国際基準が調和された

世界各国の規制はバラバラだが、これを統一すれば輸出入がスムーズになる…。そこで近年、国際連合が主導し、各国の安全/環境規制を統一化した”基準調和(ハーモナイズ)”の動きが活発化している。排ガス/騒音/ABS/燃費など様々な規制が日欧で共通化されつつあり、今回のデイライトも基準調和の一環。壁がまたひとつ撤廃されたのだ。

バイク用デイライト=DRL装備が日本国内で解禁に

[写真タップで拡大]

【当初はクルマでブームに】’00年頃、BMWが4輪で採用したデイライト=通称「イカリング」が話題に。各メーカーもデザインに取り入れ、国内でもクルマ用のドレスアップパーツとして大流行した。

[写真タップで拡大]

【DRLはデザインの一環】欧州メーカーでは、開発段階からデイライトをデザインの一部として設計する場合が多い。今回の改正で、ついに国内版も本来のスタイルが楽しめる。写真はBMW F900R。

前照灯かDRLのいずれかを常時点灯

従来は前照灯のみだったが、今後はデイライトでもOK。国内ではポジション灯と同等の300カンデラ(cd)に減光されてきたが、これで本来の明るさ(400~1200cd)となる。

バイク用デイライト=DRL装備が日本国内で解禁に

前照灯(ロービーム) [写真タップで拡大]

バイク用デイライト=DRL装備が日本国内で解禁に

DRL(デイライト) [写真タップで拡大]

DRLと前照灯の同時点灯は違法

デイライトと前照灯の双方を同時に点灯するのはNG。デイライト使用時は、前照灯をオフまたは減光する必要がある。逆に前照灯を使う場合もデイライトの減光が必要だ。

DRL採用車はオートライト義務化

デイライト搭載車は、周囲が一定の暗さになった際にヘッドライトが自動でONになるシステムが必須。なお、デイライト最大光度が700cd以下の場合、手動切り替えも認可される。

要件を満たせばカスタムもOK

[写真タップで拡大]

オートライトや光度などの要件を満たせば、既に発売済みの車両にデイライトを装着しても合法に。色はホワイト系のみで、詳細は灯火類の世界統一基準(UN-R53)と同様と思われる。写真はイメージで、クラスフォーエンジニアリングによるカスタム車。海外製LED HALOキットを使用している。

新たな規制強化:サイドリフレクターと車幅灯は義務化

今回の改正に合わせて、バイクに”車幅灯(ポジションランプ)”と”側方反射器(サイドリフレクター)”が義務付けられることになった。被視認性を高めることが目的で、車幅灯は横幅0.8m以下の車両はナシでも合法だったが、今後はバイクも必須となる。

[写真タップで拡大]

適用時期以降の新型車は、車体側面の前か後ろのいずれかにリフレクターの装着が必要。現在も海外モデルで標準装備されている例が多い。色は前が橙、後は橙か赤。形状は丸と四角がある。

[写真タップで拡大]

大まかな車両の幅を伝えるのが車幅灯の役目。今まで非装備のバイクは、新たに増設しなくても左右ウインカーを常時発光させることで兼用できる。

【適用時期(予定)】

  • 126cc以上:’23年9月以降の新型車
  • 51~125cc/0.6kW超~1kW以下:’23年9月以降の新型車
  • 50cc以下/0.6kW以下:’25年6月以降の新型車

日本国内でも解禁となったデイライト。次ページでは、ドゥカティ現行車の日本仕様/欧州仕様のツラ構えを比較する。

●まとめ:沼尾宏明
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事

固定ページ:

1

2