4気筒vs2気筒、カワサキvsホンダ、250vs400…。最新鋭250cc直4スポーツ・カワサキ ニンジャZX-25Rの実力を検証するため、2気筒最強のホンダCBR250RRをはじめ、ニンジャ250/400といったライバルたちを集めて、サーキットタイム計測/0-1000m加速/ダイノマシンでのパワー測定/公道走行と、ヤングマシンメインテスター・丸山浩を調査隊長に様々な方向からの直接対決を実施。はたしてZX-25Rは、そのすべてで打ち勝つことができるのか!?
3番勝負概要:限界テストから普段使いまで、新4気筒250cc・ZX-25Rの真価を炙り出す
ついに発売となったニンジャZX-25R。現代に蘇った唯一無二の”直4・250″で、噂どおりクラス最強としてブッチギリのパフォーマンスを見せてくれるのか、誰もが気になるその実力を実際に試す時が来た。
用意したライバルは3台。まずはこれまで2気筒250スポーツの中で”別格”の存在として君臨してきたホンダCBR250RR。次に、2気筒250のスタンダード的な存在であるカワサキ ニンジャ250。そして、直4・250は上の排気量も喰えるのかを検証するために400ccからニンジャ400。ヤングマシンメインテスター・丸山浩を隊長に、これら合計4台のマシンを、
- サーキットでのタイムにより、ハンドリングを含む総合的なスポーツ性能
- 0-1000m加速による絶対的な動力性能
- ダイノマシンによる最高出力&最大トルクの実測検証
- 各テスト場所間の移動における公道比較
…と、4つのシーンで徹底的に検証する。ここに250スポーツの新たな戦国絵巻の幕が切って落とされた!
テスト1: サーキット計測〈筑波サーキット コース1000〉
筑波サーキットのショートコース。4輪も走れるコース幅で走行会でも人気だ。3コーナーからのタイトセクションが勝負の分かれ目。
テスト2:0-1000m加速〈日本自動車研究所(JARI)〉
4輪&2輪メーカーも車両開発に使用している、日本を代表する自動車試験施設。今回は全長1.5kmの多用途試験路を使用し、全開で走り抜ける。
テスト3:パワー測定
テスト4:公道〈東京都台東区~茨城県東茨城郡〉
ヤングマシン編集部から常磐道を経由して筑波サーキット、そこからJARIのある茨城県東茨城郡まで、約150kmの移動を使って公道性能もチェック。
新生4気筒車・ZX-25Rのライバル&兄弟 マシンチェック
ニンジャZX-25Rは、エンジンだけではなくクラスを超えた各部の作り込みも自慢。今回テストを行った4車のライディングポジションやメカニズムなどをここで並べて、どこが違いがあるのか確認しておこう。
モデル概要
【ニンジャZX-25R:みんなが待ってた“250・4気筒”】DOHCの直4エンジンを鋼管トレリスフレームに搭載する、現代に蘇った“250・4気筒”。SFF-BP倒立フォークやモノブロックキャリパーなど装備もレーシーだ。SEにはクイックシフターやフレームスライダーといったパーツが標準装備。
【CBR250RR:”2気筒最強”に磨きをかけた】エンジンまわりを改良して3psパワーアップし、’20年9月に発売開始となった新型。クイックシフター対応や足まわりの見直しなども行われ、2気筒最強としてこれまでの“別格”ぶりに磨きをかけた。車両価格は従来と同じに抑えている。
【ニンジャ250:バランスの取れた250標準形】250スポーツのスタンダードと呼べる立ち位置の2気筒マシン。正立フォークやバイアスタイヤ、アップライトなセパハンなど、ストリートを優先した車体構成となっているが、現行型でスポーツランの守備範囲も広げられた。
【ニンジャ400:実は250より人気とか!?】ニンジャ250と共通車体に400ccエンジンを搭載し、車重差はわずか1kg増。余裕のパワーが加わった扱いやすさは250以上で、弟分よりも好調なセールスを記録している。パワーに応えるため、タイヤはラジアルを採用。
あなたにおすすめの関連記事
トリックスター:話題作りにも注力するぞ! 2気筒のニンジャ250にも力を入れているトリックスターは、いち早くインドネシアで車両を入手してパーツを鋭意開発中。同社はZX-25Rを2輪業界を盛り上げる起爆[…]
カワサキ×アクラポヴィッチ:SBKコンビのコラボ カワサキがスーパーバイク選手権ワークスチームも使用するアクラポヴィッチとコラボしたフルエキゾーストマフラー。サイレンサーに車名ロゴが入った"コラボレー[…]
エンジン '19年夏にその存在がスクープされ、秋の東京モーターショーでベールを脱いだニンジャZX-25Rは、カワサキとしては'07年型バリオスII以来の4気筒エンジンを搭載した250ccとなる。 完[…]
カワサキトラクションコントロール:クラス初装備、使える3段階の切り替え+OFF ZX-25Rは、250ccモデルで初めてトラクションコントロールシステムを搭載。大型スーパースポーツのようなIMU(慣性[…]
上寄りのパワーバンドに面食らう、久々のこの感じ 今回はオートポリスの周辺にある大観峰やミルクロードといった絶好ロケーション公道試乗も予定に組まれていた。サーキットだけだと、どうしてもレース向きな直4の[…]