1992年の全日本ロードレース選手権で、今でも伝説として語り継がれるレースがあった。GP250ccクラスで全日本4連覇に挑む岡田忠之と、2年連続2位からのチャンピオンを狙う原田哲也。記録的な僅差のレースが続く中、写真判定も不可能な『同着』のレースが展開された。
特典映像「岡田忠之×原田哲也 対談(12分)」も
1992年全日本ロードレース選手権シリーズ・GP250cc。翌年に世界選手権への参戦を控え、全日本4連覇に挑む岡田忠之。一方、同クラス2年連続ランキング2位でチャレンジャーとして王者の座を狙う原田哲也。この2人がバチバチにやり合っていた数年間は、他のライダーが割って入ることは難しかったという。
この1992シーズンは、第3戦0.002秒、第4戦0.550秒、第5戦0.074秒、第7戦0.001秒というコンマ数秒の僅差でのゴールが続いていた。そしてこの第6戦鈴鹿大会。この日もサイドバイサイドのトップ争いを展開する岡田と原田、詰めかけた観衆はその結末に固唾を呑んで見守っていた。
接戦はそのままラストラップに突入。最終シケインの進入で原田が前に出るが岡田も食らいつき、完全な併走状態でチェッカーフラッグ。両者のタイム差は0.000秒……。闘いの結末は写真判定でもつかず、異例の同着優勝という伝説的なレースが生まれたのだった。このシーンを収めたDVDが、2020年10月24日に新価格版となって発売される。
実況:高柳謙一 解説:和歌山利宏
※音声は当時WOWOWで放送されたものを使用しています。
●DVD品番:WVD-528 ●価格:2420円 ●発売日:2020年10月24日(書店、バイク用品店、メーカー直販) ●発売元:ウィック・ビジュアル・ビューロウ http://wick.co.jp
【特典映像】
・岡田忠之×原田哲也 対談(12分)1993年以降、世界トップライダーとなった2人が現役を退いた今、お互いの関係性やレース観を語る。
・岡田忠之vs原田哲也 全日本時代編 1990-1992(12分)全日本時代に250ccクラス時代、2人は異様なまでのライバル意識を抱き、第三者がレースで介入することは稀だった。
●情報提供:ウィックビジュアルビューロウ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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