ホンダ XL250R パリダカール:21Lのビッグタンク仕様
粘り強い空冷シングル+プロリンクで武装したXL250Rをベースに、パリダカ初優勝を果たしたXL500R改を再現。21Lアフリカツインの大容量タンク(STDは9L)をはじめ、タンクバッグや大型リヤキャリアを標準で備えた。
実例物件サンプリング〈XL250R〉人気のため独自の価格設定
- 相場:前後35万円(約20~45万円)
- タマ数:極少
パリダカレーサーレプリカという希少価値を持つだけに注目度は高い。相場は、STDが20万円後半なのに対し、+10万円程度が中心となる。生産期間はわずか1年のみながら、オーナーが大事にしてきたのか、意外にもSTDのXL250Rより若干タマを選べる状況だ。
サンプル1:デカタンにシビれる!
特徴のビッグタンクを含め、ノーマル状態を保つ個体。修復歴もない。
ホンダの赤エンジンシリーズは奇跡待ち
XL600R ファラオラリー:28Lビッグタンクの限定ファラオ
ファラオラリーは、エジプト砂漠を11日間・4815.64km走る過酷なレース。これに参加したワークスレプリカが本作だ。XL600Rを基盤に、丸2眼ライトや28Lタンクを与え、ラリー感抜群。マールボロカラーが鮮烈で、XLV後継として赤エンジンも採用した。
実例物件サンプリング〈XL600R ファラオラリー〉
- 相場:―
- タマ数:ほぼない
ツインキャブや国産オフ初のチューブレス+アルミスポークホイールなど機構面でも目を見張る。国内ではSTDが発売されず、ファラオのみ300台限定で販売された。中古はあればラッキーと言えるレア度。タマを選ぶ余地はないだろう。
サンプル1:店主の掘り出しモノ
XL好きの店主が良個体を探し、やっと入荷。エンジンも良好だ。
ホンダ XLV750R:3バルブVツインのビッグオフ
当初はパリダカレーサーのベース車として開発。画期的なオイルタンク内蔵フレームに、ホンダのレースカラーである赤塗装を施したSOHC3バルブの空冷45度Vツインを積む。この発展進化形がパリダカを4連破したNXR750、およびアフリカツインとなる。
実例物件サンプリング〈XLV750R〉
- 相場:―
- タマ数:ほぼない
結局ワークスマシンのベースとはならなかったが、ラリーイメージは満点。世界限定1000台で日本には300台が入荷した。中古はファラオよりはあるが、やはりレア。低年式かつオフ車だけに外装の若干のヤレには目をつぶりたい。
サンプル1:前オーナー様々の美車
低走行でエンジン快調。各部リペイントで外観も美しく仕上げた。
出物・要チェック案件のビッグオフ×3車
このジャンルを代表するのが’88デビューのアフリカツイン。ロングセラーながら、中古市場にタマは少ない。購入時は泣き所の燃料ポンプとレギュレーターを要チェックだ。XT600テネレ、DR750Sは本当にタマが皆無。全般に過走行車が多く、極端に距離が短いタマには用心を。
ホンダ アフリカツイン:500台限定の初代アフツイ
国内では’01年、海外では’03年頃まで販売。’90で647→742cc化。初代の限定トリコは最もパリダカ色が濃く、希少性が高い。
ヤマハ XT600 テネレ:30Lタンクの初代テネレ
単気筒にツインキャブのYDISを備えた初代パリダカレプリカ。30Lビッグタンクも自慢だ。欧州でヒットも国内にはナシ。
スズキ DR750S:元祖・クチバシ
2軸バランサー付き油冷シングルを積む。ファラオラリー勝利マシンのレプリカで、現代SUVのクチバシはコイツが元祖だ。
●文:沼尾宏明 ●販売車両画像提供:グーバイク ●取材協力:グーバイクおよび各バイクショップ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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