佐藤寿宏のレース通信[全日本ロードレース・4メーカー合同事前テスト]

MotoGPに続き、全日本ロードレースが8月9日に開幕! 4メーカー合同テストでヤマハがワンツー

  • 2020/7/22

MotoGPが再開され、Moto2/Moto3と異なりこれが初戦となる最高峰クラスでは、ファビオ・クアルタラロ選手が嬉しい初優勝を遂げた。日本国内はといえば、8月9日にスポーツランドSUGOで開幕戦が行われることに。今年は全4ラウンドとなるが、短期集中決戦に向けて4メーカーの合同テストが行われた。

国内でもロードレースがようやくスタートを切る!

MotoGPもようやく再開されましたね。ただ、関係者を最低限に絞り全員にPCR検査を行い、無観客で行われています。国内でも、4輪のSUPER GTは無観客、短縮スケジュールで開催されています。

国内の2輪ロードレースも、緊急事態宣言が解除されてから、各サーキットの地方選手権などが再開されています。そんな中、7月15日(水)、16日(木)には、三重県・鈴鹿サーキットで2輪 4メーカー合同テストが行われ、国内のトップチームが久しぶりに集合し、その咆哮をサーキットに轟かせました。

MFJ SUPERBIKE・全日本ロードレース選手権は、当初4月アタマに鈴鹿2&4レースで開幕する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響から中止・延期が相次ぎ、8月9日(日)・10日(月・祝)に宮城県・スポーツランドSUGOで始まることに。そして9月5日(土)・6日(日)の岡山県・岡山国際サーキット、9月19日(土)・20日(日)の大分県・オートポリス、10月17日(土)・18日(日)の栃木県・ツインリンクもてぎという、全4ラウンドでシーズンが構成されることになりました。例年になく少ないレースとなりますが、再開できることは、素直にうれしいですね。

そして鈴鹿8時間耐久ロードレースは、7月19日(日)と、まさに今回の4メーカー合同テストの週末に開催される予定でしたが、全日本ロードレース最終戦鈴鹿ラウンドを中止にし、11月1日(日)に延期されました。前売りチケットをすでに販売していましたが、一度、全て払い戻しとし、ソーシャルディスタンスを取る指定席として後日、売り出す予定となっています。

7月15日(水)、16日(木)の4メーカー合同テストは、梅雨の中休みとなり、奇跡的に2日間ともドライコンディションで走ることができていました。ホンダスズキのトップチームは、6月にもテストを行っていましたが、ヤマハカワサキは、3月下旬のテスト以来となり、実に3カ月半振りの走行となっていました。

このテストでは、中須賀克行が2分05秒411でトップ。2番手に野左根航汰が2分05秒866で続き、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが1-2。3番手にTeam HRCの鈴鹿8耐仕様 CBR1000RR-Rのテストを担当した水野涼が2分06秒058でつけ、4番手にYOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACINGの渡辺一樹が2分06秒271、5番手にKeihin Honda Dream SI Racingの清成龍一が2分06秒555、6番手にYAMALUBE RACING TEAMの前田恵助が2分06秒868で続きました。

記事トップ写真の中須賀克行選手に続く野佐根航汰選手。ヤマハの2台のみ2分5秒台で走行した。 [写真タップで拡大]

全日本仕様のチームが多くを占める中、鈴鹿8耐を見据えるチームも

今シーズン、鈴鹿での全日本ラウンドはなくなってしまいましたが、ここまで走る機会が少なかったこともあり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを始め、多くのチームが全日本仕様でテストを行っていました。もちろん、鈴鹿8耐を見据えているチームもありました。

WEBヤングマシンでもおなじみの原田哲也氏が、監督を務める予定となっているZaif NCXX RACING & ZENKOUKAIもテストに参加。長尾健吾、健史兄弟に加え、アジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスに参戦している伊藤勇樹が加わり、3人で精力的に走り込んでいました。始めてブリヂストンタイヤを履く伊藤も、すぐに順応し、いいペースでラップを刻んでいました。SSTクラスで優勝を狙うと意気込んでいます。

ランデブー走行するZaif NCXX RACING & ZENKOUKAI。マシンはYZF-R1だ。 [写真タップで拡大]

こちらもWEBヤングマシンでおなじみの青木宣篤は、EWCクラスに戻り、今野由寛とジョシュ・ウォーターズという安定のメンバーで鈴鹿8耐に臨みます。車体関連では、独自のトライを行っており、シングルフィニッシュを目指します。

2020年シーズンの全日本ロードレースJSB1000クラスは、Team HRC、Kawasaki Team GREENが撤退。ヨシムラもフル参戦はなく、いささか寂しい状況。そんな中、ワークス体制を維持するYAMAHA FACTORY RACING TEAMの絶対王者である中須賀克行のタイトル防衛が注目されます。今年チャンピオンになれば、なんと10回目の王座獲得になります。最大のライバルになるのは、チームメイトの野左根航汰か!?

ニューCBR1000RR-Rを投入するホンダ勢は、伊藤真一監督率いるKeihin Honda Dream SI Racingの清成龍一と渡辺一馬、MuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼、自らのチームau・Kosuke Racingを立ち上げて参戦する秋吉耕佑、Honda Dream RT 桜井ホンダの濱原颯道、Team ATJの岩田悟、Honda Suzuka Racing Teamの亀井雄大と選手層は厚い。しかし、いくらニューマシンとはいえ市販キット車となっており、ヤマハワークスと勝負するのは、並大抵のことではありません。ニューCBR1000RR-Rが、どう進化して行くかチェックして行きたいところです。

新たに始まるST1000クラスも、Honda CBR1000RR-RやBMW S1000RRなどのニューモデルを始め、国内外のリッタースーパースポーツによって争われます。タイヤはダンロップのワンメイクとなっているので、よりライダーの技量が勝敗を分けるレースになりそうです。こちらも、ぜひ注目して欲しいですね。

今のところ、全日本ロードレースは、観客を入れて開催される予定です。ソーシャルディスタンスを守って、ぜひサーキットに駆けつけてください。ようやく開幕する第1戦は、8月9日(日)・10日(月・祝)に宮城県・スポーツランドSUGOで開催されますよー!

青木宣篤選手は、今年の鈴鹿8耐を最後の参戦と位置付ける。秋の祭典になっても、熱い意気込みは変わらない! [写真タップで拡大]

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佐藤 寿宏(ことぶき)

佐藤 寿宏(ことぶき)

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ロードレースを追いかけること20年以上のフリーライター。国内外の様々なレースを現場取材しており、若手ライダーにも慕われる。愛車はスバル・レガシィから乗り換えたレヴォーグというボクサー党だ。