MotoGPが再開され、Moto2/Moto3と異なりこれが初戦となる最高峰クラスでは、ファビオ・クアルタラロ選手が嬉しい初優勝を遂げた。日本国内はといえば、8月9日にスポーツランドSUGOで開幕戦が行われることに。今年は全4ラウンドとなるが、短期集中決戦に向けて4メーカーの合同テストが行われた。
国内でもロードレースがようやくスタートを切る!
今シーズン、鈴鹿での全日本ラウンドはなくなってしまいましたが、ここまで走る機会が少なかったこともあり、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを始め、多くのチームが全日本仕様でテストを行っていました。もちろん、鈴鹿8耐を見据えているチームもありました。
WEBヤングマシンでもおなじみの原田哲也氏が、監督を務める予定となっているZaif NCXX RACING & ZENKOUKAIもテストに参加。長尾健吾、健史兄弟に加え、アジアロードレース選手権(ARRC)ASB1000クラスに参戦している伊藤勇樹が加わり、3人で精力的に走り込んでいました。始めてブリヂストンタイヤを履く伊藤も、すぐに順応し、いいペースでラップを刻んでいました。SSTクラスで優勝を狙うと意気込んでいます。
ランデブー走行するZaif NCXX RACING & ZENKOUKAI。マシンはYZF-R1だ。
こちらもWEBヤングマシンでおなじみの青木宣篤は、EWCクラスに戻り、今野由寛とジョシュ・ウォーターズという安定のメンバーで鈴鹿8耐に臨みます。車体関連では、独自のトライを行っており、シングルフィニッシュを目指します。
2020年シーズンの全日本ロードレースJSB1000クラスは、Team HRC、Kawasaki Team GREENが撤退。ヨシムラもフル参戦はなく、いささか寂しい状況。そんな中、ワークス体制を維持するYAMAHA FACTORY RACING TEAMの絶対王者である中須賀克行のタイトル防衛が注目されます。今年チャンピオンになれば、なんと10回目の王座獲得になります。最大のライバルになるのは、チームメイトの野左根航汰か!?
ニューCBR1000RR-Rを投入するホンダ勢は、伊藤真一監督率いるKeihin Honda Dream SI Racingの清成龍一と渡辺一馬、MuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼、自らのチームau・Kosuke Racingを立ち上げて参戦する秋吉耕佑、Honda Dream RT 桜井ホンダの濱原颯道、Team ATJの岩田悟、Honda Suzuka Racing Teamの亀井雄大と選手層は厚い。しかし、いくらニューマシンとはいえ市販キット車となっており、ヤマハワークスと勝負するのは、並大抵のことではありません。ニューCBR1000RR-Rが、どう進化して行くかチェックして行きたいところです。
新たに始まるST1000クラスも、Honda CBR1000RR-RやBMW S1000RRなどのニューモデルを始め、国内外のリッタースーパースポーツによって争われます。タイヤはダンロップのワンメイクとなっているので、よりライダーの技量が勝敗を分けるレースになりそうです。こちらも、ぜひ注目して欲しいですね。
今のところ、全日本ロードレースは、観客を入れて開催される予定です。ソーシャルディスタンスを守って、ぜひサーキットに駆けつけてください。ようやく開幕する第1戦は、8月9日(日)・10日(月・祝)に宮城県・スポーツランドSUGOで開催されますよー!
青木宣篤選手は、今年の鈴鹿8耐を最後の参戦と位置付ける。秋の祭典になっても、熱い意気込みは変わらない!
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