3グレード構成それぞれに専用カラー

カワサキ「ニンジャZX-25R」はラムエア46psで82万5000円から【国内正式発表|ついに全てが明らかに! 】

ついに情報解禁となったカワサキ Ninja ZX-25R。先行してインドネシアで発表されたが、日本仕様はどうなるのか気になっていた読者も多いはずだ。ズバリSTD=82万5000円、SE/KRTエディション=91万3000円で、最高出力45ps(ラム圧時46ps)、2020年9月10日発売。4気筒250cc時代が再びの幕明けとなる!

車種別アーカイブ:カワサキ ニンジャZX-25R

車両価格は諸説あったが、100万円を超えるとのウワサもあるなか驚きの82万5000円/91万3000円で決着。ヤングマシンとしても100万円にギリ収まる程度ではないかとお伝えしてきただけに、嬉しい誤算となった。2気筒エンジンで迎撃する立場となったホンダCBR250RR〈ABS〉は82万1700円~85万4700円となっており、これと並ぶ価格はライバルメーカーにとって脅威というほかない。

さらに、ニンジャZX-25Rはクラス初となるトラクションコントロールに加え、CBRにないラムエアシステムやSEのみ標準装備(STDはオプション)のクイックシフターまで備えている。絶対的な数字として安いとは言えないかもしれないが、250ccクラス全体を見渡せばバーゲンプライスであることは明らかだ。CBRは間もなくマイナーチェンジの予定で、+3psとクイックシフター装備が見込まれている。軽い車体と鋭いハンドリングでニンジャZX-25Rとどのような戦いを繰り広げるのか、今から楽しみで仕方がない。

さて、ニンジャZX-25Rは3つのグレードで構成されている。STD(車体色:黒)、上級版のSE(車体色:黒×白)、そしてSEの色違いバージョンであるSE KRTエディション(車体色:緑×黒)。グレードごとに専用色が設けられる形となっている。SEはKQS(カワサキクイックシフター)、USB 電源ソケット、、ウインドシールド(スモーク)、フレームスライダー、ホイールリムテープを標準装備しており、STDではこれらがオプション設定となる。

特に注目したいのはKQS=カワサキクイックシフターシフターだ。大排気量車でもスーパースポーツ以外にはあまり普及していないオートブリッパー付きのアップ/ダウン両対応タイプとなっており、もちろん250ccクラスでは初採用。ちなみに、3段階に切り替え可能なKTRC(カワサキトラクションコントロール)、フルパワー/ローパワーを選択できるパワーモード、アシスト&スリッパークラッチ、ABSといった先進技術はSTDも標準採用している。

価格はSTD=82万5000円/SE&SE KRT EDITION=91万3000円

センターレイアウトのラムエアインテークに、ニンジャ250ゆずりの2眼LEDヘッドライトを組み合わせる。SEはスクリーンがスモーク(STDにはオプション設定)だ。

STDも形状はSEと同じだが、スクリーンはクリアタイプとなる。ヘッドライト下の牙はニンジャシリーズ共通のイメージだ。

LEDテールランプもニンジャ250ゆずり。ウインカーがバルブ球となっているのはコストゆえだろうが、走行性能に関わる部分にチカラを集中したと受け取れる。

コックピットビューは大型スーパースポーツにも似た迫力。肉抜きされたトップブリッジや、クラス初採用となるSHOWA製SFF-BP倒立フォークなどが光る。

中央に配置されたアナログ式タコメーターのレッドゾーンは1万7000rpmから。レブリミットは1万8000rpmに設定されているという。ETC2.0がオプション設定される。

驚くことに、ボディの幅などのシルエットは2気筒車のニンジャ250と同等。ハンドルバーの高さやステップの位置はスポーティになっているが、依然としてツーリングも許容するライディングポジションになっている。

燃料タンク容量は15Lとされ、WMTCモード燃費18.9km/Lでの計算上の航続距離は283.5kmとなる。

前端を絞って足着き性に考慮しつつも、シート荷重をかけやすそうなフラット形状が特徴。アオプションとして同形状ながら硬めのウレタンを採用したスポーツシートも設定される。

シングルシートはオプション設定。通常は右のようなピリオンシートになっている。

最新装備の中でもトピックのなるのがKQS=カワサキクイックシフターだ。オートブリッパー付きでアップ/ダウン双方向対応となる。STDはオプション設定だがSEには標準装備。

SEのみ標準装備のUSB電源ソケットはリヤシート下に設置される。STDはオプション設定だ。

SEのみ標準装備のフレームスライダー。STDはオプション設定。

スペック&カラーバリエーション

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