ついに情報解禁となったカワサキ Ninja ZX-25R。先行してインドネシアで発表されたが、日本仕様はどうなるのか気になっていた読者も多いはずだ。ズバリSTD=82万5000円、SE/KRTエディション=91万3000円で、最高出力45ps(ラム圧時46ps)、2020年9月10日発売。4気筒250cc時代が再びの幕明けとなる!
インドネシア仕様の発表でスペックがある程度判明した段階から、このニンジャZX-25Rの4気筒エンジンの設計はヤバイ(いい意味で)ことになっているとわかっていた。なにしろ、まず異様なまでのショートストロ[…]
パワーに勝るはずのドゥカティ・パニガーレV4Rの進撃を阻み、優れたシャーシ技術でタイトルを守ったニンジャZX-10RRレーサーは、2016年型から熟成を重ねてきたうえで2015年から5連覇を成し遂げて[…]
車種別アーカイブ:カワサキ ニンジャZX-25R
13年ぶりの4気筒250cc復活は、1年越しの祭りの果てに
車両価格は諸説あったが、100万円を超えるとのウワサもあるなか驚きの82万5000円/91万3000円で決着。ヤングマシンとしても100万円にギリ収まる程度ではないかとお伝えしてきただけに、嬉しい誤算となった。2気筒エンジンで迎撃する立場となったホンダCBR250RR〈ABS〉は82万1700円~85万4700円となっており、これと並ぶ価格はライバルメーカーにとって脅威というほかない。
さらに、ニンジャZX-25Rはクラス初となるトラクションコントロールに加え、CBRにないラムエアシステムやSEのみ標準装備(STDはオプション)のクイックシフターまで備えている。絶対的な数字として安いとは言えないかもしれないが、250ccクラス全体を見渡せばバーゲンプライスであることは明らかだ。CBRは間もなくマイナーチェンジの予定で、+3psとクイックシフター装備が見込まれている。軽い車体と鋭いハンドリングでニンジャZX-25Rとどのような戦いを繰り広げるのか、今から楽しみで仕方がない。
さて、ニンジャZX-25Rは3つのグレードで構成されている。STD(車体色:黒)、上級版のSE(車体色:黒×白)、そしてSEの色違いバージョンであるSE KRTエディション(車体色:緑×黒)。グレードごとに専用色が設けられる形となっている。SEはKQS(カワサキクイックシフター)、USB 電源ソケット、、ウインドシールド(スモーク)、フレームスライダー、ホイールリムテープを標準装備しており、STDではこれらがオプション設定となる。
特に注目したいのはKQS=カワサキクイックシフターシフターだ。大排気量車でもスーパースポーツ以外にはあまり普及していないオートブリッパー付きのアップ/ダウン両対応タイプとなっており、もちろん250ccクラスでは初採用。ちなみに、3段階に切り替え可能なKTRC(カワサキトラクションコントロール)、フルパワー/ローパワーを選択できるパワーモード、アシスト&スリッパークラッチ、ABSといった先進技術はSTDも標準採用している。
価格はSTD=82万5000円/SE&SE KRT EDITION=91万3000円
センターレイアウトのラムエアインテークに、ニンジャ250ゆずりの2眼LEDヘッドライトを組み合わせる。SEはスクリーンがスモーク(STDにはオプション設定)だ。
STDも形状はSEと同じだが、スクリーンはクリアタイプとなる。ヘッドライト下の牙はニンジャシリーズ共通のイメージだ。
LEDテールランプもニンジャ250ゆずり。ウインカーがバルブ球となっているのはコストゆえだろうが、走行性能に関わる部分にチカラを集中したと受け取れる。
コックピットビューは大型スーパースポーツにも似た迫力。肉抜きされたトップブリッジや、クラス初採用となるSHOWA製SFF-BP倒立フォークなどが光る。
中央に配置されたアナログ式タコメーターのレッドゾーンは1万7000rpmから。レブリミットは1万8000rpmに設定されているという。ETC2.0がオプション設定される。
驚くことに、ボディの幅などのシルエットは2気筒車のニンジャ250と同等。ハンドルバーの高さやステップの位置はスポーティになっているが、依然としてツーリングも許容するライディングポジションになっている。
燃料タンク容量は15Lとされ、WMTCモード燃費18.9km/Lでの計算上の航続距離は283.5kmとなる。
前端を絞って足着き性に考慮しつつも、シート荷重をかけやすそうなフラット形状が特徴。アオプションとして同形状ながら硬めのウレタンを採用したスポーツシートも設定される。
シングルシートはオプション設定。通常は右のようなピリオンシートになっている。
最新装備の中でもトピックのなるのがKQS=カワサキクイックシフターだ。オートブリッパー付きでアップ/ダウン双方向対応となる。STDはオプション設定だがSEには標準装備。
SEのみ標準装備のUSB電源ソケットはリヤシート下に設置される。STDはオプション設定だ。
SEのみ標準装備のフレームスライダー。STDはオプション設定。
スペック&カラーバリエーション
インドネシア仕様の発表でスペックがある程度判明した段階から、このニンジャZX-25Rの4気筒エンジンの設計はヤバイ(いい意味で)ことになっているとわかっていた。なにしろ、まず異様なまでのショートストロ[…]
パワーに勝るはずのドゥカティ・パニガーレV4Rの進撃を阻み、優れたシャーシ技術でタイトルを守ったニンジャZX-10RRレーサーは、2016年型から熟成を重ねてきたうえで2015年から5連覇を成し遂げて[…]
エンジン|シャーシ|電子制御|エルゴノミクス|スタイリング|モデルバリエーション|アクセサリー|主要諸元 エンジン 新設計の249cc水冷4ストローク並列4気筒 Ninja ZX-25Rに搭載されるク[…]
カワサキモータースジャパンが「ニンジャZX-25R」ユーザー向けに2021年より開催を予定しているサーキットイベントは、ワンメイクレース、走行会、講習会、体験走行。開催場所は国内主要サーキット(調整中[…]
前回のエンジンスタート&ウォーミングアップのシーンが公開されてから約2週間。ちょうど1週間前には、スーパーバイク世界選手権の絶対王者、ジョナサン・レイ選手によるヘレスサーキットの走行映像が公開され、レ[…]