バンク角は鬼の49度!

’20カワサキ Z H2実測ライディング検証#2【最高速度300km/hに迫る!?】

  • 2020/7/10
’20カワサキ Z H2実測ライディング検証#2 【最高速度300km/hに迫る!?】

“キュイーン!!”と響き渡る過給音。スーパーチャージドエンジンをネイキッドに搭載するという前代未聞のモンスターマシン・カワサキZ H2が’20年4月に国内リリースされた。本稿ではドイツのバイク専門誌『モトラッド』が行った実測テスト結果をレポートする。前ページのスペック紹介につづき、本ページよりライディング実測結果についてお届けする。

テストしたのはドイツMOTORAD誌】実測アリのテストを行ったのは、ドイツのバイク専門誌『モトラッド』。試乗はヨハネス・ミューラー氏が担当。既存のネイキッドの枠を超えたその出来栄えに興奮ぎみの様子だ。

’20カワサキ Z H2実測試乗

独特のサウンドとともに走りも爽快だ

前ページより続く)

「ヒュー! ピュー! シュルルル ヒューン!」 すまない。この独特のサウンドを少し幼稚な擬音でしか表現できないのが残念だ。Z H2は、カワサキ・スーパーチャージドエンジンのH2ファミリーに加わった最新モデルで、最も手頃な価格のマシンだ。そのユニークなエンジンコンセプトで、笛を吹いたり歌ったり鳴ったりするようにしながら世界を駆け巡ることになる。  

実際に走り出してみると、機械的に駆動されるコンプレッサーホイールが、インテークから取り入れた大量の新鮮エアを吸気速度の10倍で充填しているのが、遊星ギアのハウリング音から感じとることができる。アルミ製エアボックスが最高品質の共鳴体となっているのもポイントだ。加速するときヒューと鳴る音が過給圧をかけていることを知らせていき、高速で過給圧が最大に達すると、最終的にウェイストゲートが開いて圧力を逃がし音が変わっていく。そこまで行けば、音響的な楽しみを得たこととスロットルを勇敢に引っ張ったことの証だ。速度は相当なものになっている。我々の注目を引いたのは、その音量自体がけっして大き過ぎはしないことだ。ボリュームあるマフラーから吐き出される4気筒エンジンの迫力ある排気音も、吸気音とハーモニーを奏でながら我々の国の法規制にしっかり合致している。それで楽しませてくれるのだから素晴らしい。 

’20カワサキ Z H2実測試乗

円形旋回路でメーターに表示された車載のセンサーシステムによると最大バンク角49度をマーク。スーパーチャージドエンジンの高速域パフォーマンスだけでなく、Z H2は運動性能についても優れたものを持っていた! [写真タップで拡大]

次ページで詳しく紹介するが、ダイノマシン上での実測では後輪主力でカタログスペックの200psには及ばなかったものの、194psをマーク。最高速は理論291km/h上を出せることが分かった。そして、サウンドだけでなく走りの上でも爽快だ。今回はダイノマシンでのパワー測定だけでなく、スラロームや旋回路でのテストも実施。車体寸法などスペック的にはツーリングバイク的ではあるが、高速スラロームでは最初と最後の分岐点まで加速することに加えて、主にパイロンに沿って中立位置から素早く旋回することが非常に簡単だ。このクラスのマシンとしては驚くほど軽い操舵力でマシンを振り回せ、ニンジャH2よりも著しく扱いやすい。外観的には巨大なエンジンはひときわ目立つが、そのジオメトリと少し広いスーパーバイクハンドルバーが俊敏性を感じさせる。

Z H2 vs Ninja1000 スラローム比較テスト

’20カワサキ Z H2実測試乗

同条件の旧Ninja1000(欧州名Z1000SX)と比較したデータ。スラロームについては、速度はZH2の勝ちで、タイムではNinjaが上。これはスーパーチャージャーは非常に力強く加速するが、速度が上がるとZは車重のために寝かし込みが次第に遅くなったからと見る。じっくり寝かし込んでいける旋回路では、ほぼ互角のタイムに。 [写真タップで拡大]

半径が狭い低速スラロームでは、より深いバンク角が必要となるが、バンク領域全体の中立性とフィードバックによりライダーはパイロン目掛けて速度を上げていくことができる。もっとも、さすがに深くまで寝かせるとバンク感が薄くなり、巨大なエンジンブロックもアンダー方向にマシンをプッシュし始める。ここではニンジャH2と同じように、このマシンは前輪荷重を重視したアクティブなライディングポジションを取るとより曲げられる特性を持っていた。2人乗り仕様でフロントタイヤがニンジャH2より遠いところにあるZ H2では、そうした乗り方にマシンやタイヤに対する経験と信頼が必要になるだろう。 

円旋回の一定路では安定感を得るのがはるかに簡単になり、ここでの潜在能力は十分だった。途中のわずかなギャップも見事に吸収してくれる。サスセッティングも変えてみたのだが、ツーリングに使うというこのマシンのコンセプトで考えれば、結局は初期設定からイジる必要はなかった。

スーパーチャージャー搭載のモンスターネイキッド「Z H2」。ドイツのバイク専門誌『モトラッド』記者による実測テストの結果はさらに続く。

●取材/写真:MOTORRAD 鶴身健 ●まとめ:宮田健一
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