タナックスのメンテナンス用品ブランド「ピットギア」から、未塗装樹脂専用のガラスコーティング剤が新登場。撥水&耐久性にも期待大だ。
[◯] 塗布して乾かせば完了。重ね塗りにも対応
経年変化による色褪せ(白化)は未塗装樹脂パーツの宿命であり、それを復活させるためのケミカルが各社からリリースされている。主に成分や内容量によって価格に大きな開きがあるほか、効果の持続日数や施工の難易度など、それぞれの製品に一長一短あるというのが現状だ。
今回試したのは、ピットギアのガラスコート「プロ艶」だ。成分はシラン化合物とエタノールで、施工用のスポンジとウエスを同梱。1本でおよそ小排気量スクーター1台分の未塗装樹脂が施工できるという。
本液は粘性が低く、乾きも遅めなので、わずか数滴でもかなり広い面積を塗れてしまう。もし多少の塗りムラが発生しても、付属の白いウエスでならし拭きを行えば消えてしまうのでご安心を。施工後の艶はシリコン系のテカテカとした作為的なものではなく、新車時を思い出させる適度な黒さであり、外観の印象が明確に引き締まる。しかも変に滑ったりしないので、フロアボードに塗布しても問題ないだろう。なお、一度の施工で光沢が出ない場合、メーカーでは重ね塗りを推奨している。

経年変化の著しい日産ジュークのフェンダーリップで試したところ、波状の色褪せムラが完全に消え、新車のような黒さが復活。シリコン系のようなべたつきはなく、ホコリが付着しにくいのも美点だ。 [写真タップで拡大]
[△] ちょっとお高めだが、1年持続するなら納得
15mlの小瓶1本で3960円と聞くと驚く人は多いだろうが、ガラスコート系の艶復活剤としては決して高くはない。耐熱温度は300℃と非常に高く、効果は1年持続するというから、コスパは上々だろう。
[こんな人におすすめ] 効果と価格のバランスが優秀。査定価格アップ間違いなし
乾燥時間が長い、開封後の長期保管が不可、塗りムラが発生しやすい、施工後に滑る、価格が高いなど、さまざまな類似ケミカルを試してきたが、このプロ艶は得られる効果と価格のバランスが適切で、白化にお悩みの方にお勧めしやすい1本だ。
●文:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ●取材協力:タナックス
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