手頃な操縦性とランニングコストで人気な250ccクラス。フルカウントを軸にネイキッド、クルーザー、オフロードと多彩なジャンルが賑わっている。まずはKTM、ハスクバーナ、ファンティックの’20モデルを紹介しよう。〈ラインナップ〉■KTM 250デューク|250XEC TPI ■ハスクバーナ スヴァルトピレン250|ヴィットピレン250 ■ファンティック キャバレロ スクランブラー250|フラットトラック250|エンデューロ250
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
KTM 250デューク:輸入車では希少なニーゴースポーツ
’15年から発売が始まった250デュークは、日本を筆頭とするアジア市場を意識して生まれたモデル。既存の200デュークが125の排気量拡大仕様だったのに対して、250デュークは390のスケールダウンという形で開発。’17年型以降はラジアルタイヤが標準となった。
KTM 250EXC TPI:やればできる!環境適合2スト搭載
’18年から発売が始まった250EXC TPIは、現代では超がつくほど貴重な、ストリートを走れる2ストエンデューロレーサー。2ストの弱点である燃費の悪さや白煙を解消するため、KTMが総力を結集して生み出した気化器は、シリンダーの掃気ポートにガソリンを噴射する直噴式インジェクションで、もちろん現代の厳しい排出ガス規制をクリア。’20年型では新規開発の軽量フレームが採用された。
ハスクバーナ スヴァルトピレン250/ヴィットピレン250:超前衛デザインNK、ニーゴー版も登場間近!
近年になって急成長を遂げているハスクバーナは、ピレンシリーズのボトムレンジを支えるモデルとして、’20年からヴィットピレン/スヴァルトピレンの250ccバージョンを発売される予定だ(ただし現時点でのメーカー公式サイトにはヴィットピレン250は掲載されていない)。エンジン+シャシーはKTM250デュークがベースで、特徴的な外装やライディングポジション関連パーツは、兄貴分に当たる401と共有。
スヴァルトピレン250
ヴィットピレン250
スヴァルトピレンとはハンドル位置のほか、ホイール形状なども差別化される模様。価格も手頃で大ヒットの予感?
ファンティック キャバレロ スクランブラー 250:見た目クラシック、中身最新!
近年のファンティックは、クラシックなルックスでありながら、現代的な動力性能を備えたモデルとして、多種多様なモデルを販売している。その中で最も万能性に優れるスクランブラーには3種の排気量、125/250/500㏄が存在。クロモリ製セントラルチューブフレームやストロークが前後とも150mmのサスペンション、19/17インチホイールなど、シャシーの基本設計はシリーズ全車に共通。
ファンティック キャバレロ フラットトラック250:ダートトラッカーはリヤ19でしょう!
フラットトラックはスクランブラーと基本設計を共有する兄弟車で、3種の排気量が存在することも同じ。ただし、公道を走れるダートトラッカーとして開発されたこのモデルは、本場の流儀に従う形で、前後19インチタイヤとスクエアタイプのゼッケンプレートを採用。
ファンティック エンデューロ250:ファンティック本気のエンデューロレーサー
保安部品を装着しているものの、エンデューロは悪路走破性に特化したモデル。クロモリ製ペリメターフレームに搭載されるエンジンは、スクランブラー/フラットトラックと同様の125/250cc水冷単気筒で、タイヤサイズは21/18インチ。ローダウン仕様も存在する。
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