世界初:電子制御キャブ+マグホイールetc.

時代を切り拓いた革新のエポックマシン:ホンダNSR250R/SP【不動”最強”の座】


●文:沼尾宏明、中村友彦 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

VJ22Aガンマが発売されたのは’90年1月30日。同年2月13日にリリースされた3世代目NSRのMC21もまた湾曲アーム(ホンダの呼称は「ガルアーム」)を新たに備えた。さらにMC21は、動的な剛性バランスに着目したのもトピックだ。先代までは高剛性を徹底追求してきたが、発想を転換。適度に横方向の剛性を抜くことで、自由度の高いハンドリングを手に入れた。90度VツインはMC18を踏襲しつつ、電子制御を高度化。吸排気系も刷新され、柔軟な出力特性を達成している。そのバランスの高さは歴代随一との評価も高い。

【’90 HONDA NSR250R】■車重132kg(乾) 水冷2ストV型2気筒ケースリードバルブ 249cc 45ps 3.7kg-m ■当時価格:60万9000円

MC18(左)とMC21(右)。先代のMC18と比較すると、メインフレームやリヤアームの幅は薄く、旋回時に適度にねじれる剛性バランスとした。一方でフレーム全体の幅は広く取り、ブレーキング時に必要な縦剛性はキープ。さらにピボット周辺を大型化するなど、絶妙な操縦感を実現した。

エンジンは、コンピュータで統合制御するPGM-IIIに進化。ガルアームは、形状がカモメ(Gull)に似ていることから命名された。合わせてリヤタイヤは18インチから17インチへ。

’89シーズンからWGPマシンのNSR500とΓは湾曲スイングアームを採用。早くも翌年の市販車に同様の技術をフィードバックしたのだから、驚くべき開発スピードである。

’90 NSR250R:最大の宿敵ガンマに対抗してガルアーム採用

〈特集〉時代を切り拓いた革新のエポックマシン

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