バイクカスタムの真髄として確かな存在意義を持つ「合法マフラー」。その普及に取り組むマフラーメーカー8社が開発・販売している自信作を紹介。SP忠男は「いつまでも”気持ちイー!”でライダーが走れる」ためのマフラー作りに取り組んでいる。
●取材/文:宮田健一、川島秀俊 ●撮影:川島秀俊、松井慎、山下博史 ●取材協力:SP忠男 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
合法内でのパワーアップに開発者魂の火も燃えた
SP忠男のマフラー作りのコンセプトは今も昔も変わらず「気持ちイー!」。そんなSP忠男が’89年にJMCAが立ち上がった頃からいち早く合法マフラーに取り組んできたのも、不正改造によりライダーが気持ちよく走れる機会を失うことを危惧したためだ。
カスタムマフラーの4メリット=パワーフィーリング、スタイル、サウンド、軽量化のうち、SP忠男が特にこだわりを持っているのがパワーフィーリング(出力特性)。
高速域、低中速域とひと言でくくっても、実際は排気量によって回転数も異なり、マシンにはそれぞれ得意とする領域もある。それを知り尽くした代表の鈴木忠男さんが「気持ちイー!」と納得いくまで乗り込んで決めた仕様で製品化されるのだ。
MT-09用の「パワーボックス フル “SS”」もそうやって完成した自信作。ショートスタイルながら、出力特性を引き出す管長や騒音規制値をクリアするサイレンサー容積を見事に確保。もともと元気なMTをさらにパワフルかつ平常心で扱える特性に仕上げられた。
なかでもノーマルでは少々神経質な3000〜4000rpmの特性が劇的に変化。浅草本店や各地の試乗イベントでぜひ体験してほしいとのことだ。
Z900RS用の4in1も
昔ながらのショート管スタイルでは難しい性能引き出しを、POWERBOXを追加することで実現。低回転から図太く6000rpmからレッドゾーンにかけての豪快なパワーを、ライダーの思うがままに操れる特性へと仕立て上げた。
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