リッターSSより軽量コンパクトさが魅力の600〜800ccクラス。欧州の排ガス規制ユーロ4により一時は存続が危ぶまれたが、’20年には久々の新作ラッシュを迎えた。 〈ラインナップ〉 トライアンフ デイトナ Moto2 765 リミテッドエディション|アプリリア RS660|MVアグスタ スーパーヴェローチェ800シリーズ、F3 800/RC、F3 675
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
Lツインに替わり、'18年に投入された新世代のV4旗艦SSがパニガーレV4だ。'20では、最上級のV4Rをベースに、究極の性能を追求したスペシャル仕様の「スーパーレッジェーラ」が登場。カーボンフレーム[…]
トライアンフ デイトナ Moto2 765 リミテッドエディション:強烈130㎰、史上初の公認レプリカ
’19年からMoto2のエンジンサプライヤーとなった同社。その公道レプリカが本作だ。Moto2用ユニットは、ストリートトリプルRSの3気筒をベースに高回転化したものだが、これを再調教。クラス最強の130psを発生し、レーサーの140psとも遜色ない。車体は先代のデイトナ675のアルミフレームを基に、最新の足まわりと電脳、フルカーボンカウルを組み合わせた。初の公式Moto2ライセンス取得バイクにふさわしい出来だ。
アプリリア RS660:翼とフル電脳でFUNを追求
シンプル設計としつつ、FUNライドを追求した新感覚スポーツ「RS660」。心臓はRSV4 1100ファクトリーのV型4気筒から派生した、ミニマムな並列2気筒660ccを新設計。必要にして十分な101.4psを発生する。車体は、簡素なフレームにピボットレス構造を採用しつつ、足まわりはオーリンズ+ブレンボと豪華だ。さらに6軸センサーなどRSV1100と同等の電脳デバイス、クラス唯一のボックス型ウイングまで備える。
MVアグスタ スーパーヴェローチェ800シリーズ:GP黄金期を再現したネオクラSS
’60~’70年代前半のWGPを席巻した往年の500GPをモチーフとする1台。3気筒のF3 800をベースに、丸みを帯びたカウルとゼッケン風丸眼LEDライトを与えた。’19年に限定300台で登場したセリエオロに続き、’20でSTDが投入される。セリエオロの片側2本+1本出しマフラーに対し、右3本出しに変更。スポークホイールをキャストに改めたが、流麗なフォルムは健在だ。
上級版のセリエオロは伝統の赤×銀を採用し、最高出力も4psアップした。ともに電子制御はF3より充実している。
MVアグスタ F3 800/RC:公道でも楽しめる快速トリプルの上級版
675cc版を798ccにアップし、最高出力を148psにまで高めたバージョン。ストリートでも扱いやすい特性が自慢だ。RCはWSSカラーを再現したレプリカ仕様で、レーシングキットが付属。’20は全グレードとも色変更を実施し、STDはシ
ンプルな赤×銀、RCはガンメタを採用した。
MVアグスタ F3 675:ブン回して痛快なスパルタン3気筒
ショートストロークで超高回転型の3気筒に、MotoGPマシンも採用する逆回転クランクを投入。675cc版はレースに対応した排気量設定だ。’19でユーロ4に対応し、アップ&ダウン対応のオートシフターも標準で備える。’20では、800と同様の新色、赤×銀のみをラインアンプする。
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