第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

Moto2ファクトリーマシンに近づけるための豪華装備

リアルMoto2エンジン! トライアンフ新型デイトナMoto2™ 765 リミテッドエディションの実車を日本GPで確かめろ

  • 2019/9/30

2019年8月24日の記事でお伝えしたように、トライアンフはMotoGPを運営するドルナスポーツの公式ライセンスに基づいた3気筒スーパースポーツ、デイトナMoto2™ 765 リミテッドエディションを発表している。そしてこの実車が、MotoGP日本グランプリ(2019年10月18~20日)の会場に展示されることがわかった。

日本での発売時期と価格もすでに正式アナウンス!

英国トライアンフは今季から、世界ロードレース選手権Moto2クラスの単独エンジンサプライヤーを務めているが、このDNAを継ぐエンジンを搭載した新型ミドルスーパースポーツが、2020年型として登場する。

その排気量にちなみ、北米で765台、欧州とアジアで765台が限定販売されるこのハイスペックモデルは、新生トライアンフがスーパースポーツに用いてきたデイトナの車名を復活させる機種ということにもなる。近年ではデイトナ675/Rにより、並列3気筒スーパースポーツとして独自の魅力と速さを世界に伝え、マン島TTやスーパースポーツ世界選手権でも勝利を収めてきたデイトナは、2016年を最後に市販車のラインナップから外れていた。その一方で、同型のエンジンを採用してきたスポーツネイキッドのストリートトリプルシリーズは、2017年型で765に進化。さらに、トライアンフが公開したMoto2エンジン開発用のプロトタイプレーサーは、保安部品さえ装着すればデイトナそのものというようなスタイリングだったこともあり、世界各国でデイトナ復活を望む声は徐々に高まっていた。

Moto2エンジン開発プログラムから直接派生した数多くの技術が使われた水冷並列3気筒エンジンと、渾身のアップデートおよび高性能アイテムの採用によりパフォーマンスが高められた車体を組み合わせたこのモデルは、すでに日本市場導入の時期と予価もアナウンスされている。


左が今回発表された市販車のデイトナMoto2 765リミテッドエディション。右は、Moto2に供給するエンジンの開発用に製作され、東京モーターサイクルショーにも展示されたプロトタイプレーサー。

足まわりや電子制御のアップデートも抜かりなし

公道で本物のMoto2マシンに近づける特別なモデルとして、新デイトナは史上初めて、MotoGPを運営するドルナのMoto2公式ライセンスを取得している。そしてそのユニークなパートナーシップに恥じぬよう、トライアンフの市販車として歴代最高のスポーツ性能が与えられている。

水冷並列3気筒エンジンは、最高出力130馬力を発揮。許容最高回転数は1万3250回転に達する。専用開発されたアロー製マフラーからは、官能的で迫力あるMoto2サウンドが奏でられるに違いない。ちなみにギヤレシオは、Moto2エンジン開発からのフィードバックも受けながら、サーキット走行に最適化された。

TRIUMPH DAYTONA Moto2™ 765 Limited Edition 2020

【TRIUMPH DAYTONA Moto2™ 765 Limited Edition 2020】主要諸元■全幅718 全高1105 軸距1379 シート高822(各mm) 車重未発表■水冷4ストローク並列3気筒 DOHC4バルブ 765cc 130ps/12250rpm 8.16kg-m/9750rpm 変速機6段 燃料タンク容量17.4L■キャスター23.2度/トレール91.1mm ブレーキF=φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●予定価格:235万円(10%税込) ●発売時期:2020年2月

TRIUMPH DAYTONA Moto2™ 765 Limited Edition 2020

【デイトナらしい正統派のSSスタイル】軽量化や運動性能向上などを目的に、ソロシート仕様を選択。タンデム用のステップやシートは採用されず、サブフレームの仕様も先代から変更して、重量削減を図った。

Moto2譲りの技術が用いられたエンジンだけでなく、シャシーも秀逸。フレームやスイングアームあるいは前後ホイールなどの改良と、フルカーボン外装の採用、タンデム機能の廃止などにより、車体は先代デイトナよりも軽量に仕上げられ、これも加減速性能や旋回性能の向上に大きく貢献する。オーリンズ製の前後サスペンション、ブレンボ製の前後ブレーキシステムと、信頼性にも優れるアイテムを取り入れながら、戦闘力を大幅にアップ。

電子制御も充実し、ライドバイワイヤを軸に5つのライディングモードを搭載し、アップ&ダウンの双方向に対応するクイックシフターも搭載。ABSもモード切り替えが可能だ。

日本に入荷される仕様は、欧州や他のアジア地域との合計で765台の生産。この機種が持つさまざまな価値を考えると、購入競争はMoto2の決勝レース以上に激しくなりそうだ!

MotoGP日本グランプリで実車が見られる!

TRIUMPH DAYTONA Moto2™ 765 Limited Edition 2020

発売に先駆けて、10月18日(金)~20日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるMotoGP日本グランプリのトライアンフブースには、新型デイトナが展示される予定。美しいフルカーボン外装は、眺めるだけでも価値あり。観戦に訪れるなら必見なのだ!

Moto2の世界を感じさせる刺激的なパワーユニット

Moto2エンジン開発プログラムから直接派生した技術や改良を多数導入。チタン製吸気バルブ、強化型ピストンとDLCコーティング加工ピストンピン、新たなカムプロファイルと吸気トランペット、改良型のコンロッドや吸気ポートなどが惜しみなく使われる。

美しいTIG溶接が施されたアロー製チタンレースマフラーは、Moto2マシンにインスパイアされたデザイン。サイドマウントでアップスェプトスタイルの専用開発サイレンサーから、「信じられないほどのMoto2サウンドが奏でられる」という。

標準装備されている、トライアンフシフトアシストと呼ばれるクイックシフターは、アップ&ダウンの両方に対応。クラッチを使わずにスムーズかつ素早い変速ができる。

前後サスペンションはオーリンズ製で武装

ラジアルマウントのフロントブレーキキャリパーは、軽量なブレンボ製のStylema仕様。ラジアルポンプのMCSマスターシリンダーと組み合わされる。倒立タイプのフロントフォークはオーリンズ製のNIX30型で、インナーチューブ径は43mmとなっている。

フルアジャスタブル仕様のオーリンズ製フロントフォークを、美しい機械加工アルミビレットトップヨークが支持する。その中央部には、レーザーエッチングで施されたエディションナンバーが刻まれる。北米で765台、欧州やアジアなどで765台の限定生産だ。

リヤサスペンションもオーリンズ製。伸圧減衰力の発生機構をそれぞれ独立させたツインチューブ式を特徴とした、TTX36タイプを採用する。当然のフルアジャスタブル。

前後タイヤはピレリ製のディアブロスーパーコルサSPをチョイス。クラス最軽量級を誇るスポーティな5スポークの17インチアルミキャストホイールも、旋回性能向上に貢献。

軽量で高品質なフルカーボン外装!

外装類やチェーンガードは軽量なカーボンファイバー製。カーボン地にグラファイトグレーとアルミニウムシルバーのペイントを組み合わせることで、特徴的な車体色に!

このモデルは、史上初のMoto2ドルナスポーツライセンスを取得。その証として、トップヨークに加えてカーボン製シングルシートカウルにも、「Moto2」ロゴが刻まれる。

Moto2ロゴも出現するフルカラーディスプレイ

起動時にMoto2オフィシャルロゴが表示される、フルカラーTFTディスプレイを採用。走行中でもメーター機能にアクセスしやすいよう、人間工学に基づいて最適化された最新のスイッチキューブ(5方向ジョイスティックコントロール付き)がハンドル部に搭載されている。5つのライディングモード(レイン、ロード、スポーツ、トラック、ライダー設定)を実装し、切替式のABSも装備。

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)