国産4メーカーから多彩なモデルが出揃う激戦区・250cc車検レスクラス。ホンダは人気・実力ともにクラスを牽引するCBR250RRを筆頭に、CB250R、レブル250、CRF250ラリー、CRF250Lを’20モデルとしてラインナップする。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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CBR250RR:走りに作りにホンダの本気が詰まる
ライバルを打倒すべく、ツイン勢では最後発の’17年に国内投入された刺客「CBR250RR」。以降、他車がモデルチェンジするも、性能面では未だに追随を許さない。開発テーマはCBR1000RRと同じ「トータルコントロール」。完全新設計したショートストローク設定のパラツインは、250ツイン最強の38psをマークする。加えてクラス初の電制スロットルで、リニアな特性や3種類のモード変更による変幻自在の走りを体現している。車体は、ツインスパーに近い高剛性の鋼管トラスフレーム+φ37mmショーワ製倒立フォークで武装。現行モデルでは唯一のラジアルタイヤ=ダンロップ製GPR300を履き、サーキットでも別格の速さを見せる。加えてLED2眼ヘッドライトをはじめ、エッジィなフォルムも圧巻だ。価格帯はライバルより上ながら、セールスは好調。本気の実力とスタイルが証明された格好だ。
CB250R:倒立フォークを持ったネオカフェ
CBR250R系のDOHC単気筒を鋼管ダイヤモンドフレームに搭載したモダンカフェネイキッド。CB-Rシリーズ共通のデザインでまとめられ、Φ41mmの倒立フロントフォークと合わせて力強いフォルムを見せる。ヘッドライトをはじめとした灯火類はすべてLEDとなっており、コンパクトなフルデジタルメーターともどもモダンな雰囲気も十分だ。
レブル250:4灯LEDでモダンな雰囲気に
扱いやすさとボバー系のカジュアルなスタイルで、エントリーユーザーを中心に人気を集めているライトウェイトクルーザー「レブル250」。エンジンはCB250RやCBR250Rと同系の水冷DOHC4バルブ単気筒で、車体の基本設計は並列2気筒の兄貴分500と共用している。国内仕様の’20モデルはまだ未発表だが、アメリカ版にあたるレブル300は、欧州仕様500と同じくヘッドライトを4灯のLEDとし、ウインカーも小ぶりのLEDに変えてモデルチェンジ。アシストスリッパークラッチやデジタルメーターにギヤポジションインジケーターが追加、さらに新型サスペンションといった改良が加えられている。なお300には、500で新登場したビキニカウル付きの「S」はなし。国内仕様は果たしてどうなるのか。
CRF250ラリー:ワークスマシンがモチーフ
ラリーレイドマシンのフォルムを持ったマルチパーパスマシン。エンジンは水冷DOHC単気筒で、Φ28.6~Φ38.1mmへの拡管構造を持つエキゾーストパイプや2室構造のマフラー、Φ38mmのFIスロットルボディなど吸排気系にチューニングを施し、力強い走りが実現。フレームはオーバルのスチール製ツインチューブで、剛性の高さが自慢だ。大型のウインドスクリーンには左右非対称の2眼LEDヘッドライトが収められ、特徴的な顔つきになっている。シート高895mmのスタンダードと、830mmに下げて足着き性を確保したタイプLDの2バージョンがあり、カラーリングはレッドとブラックの2種類で共通だ。また、どちらもリヤ側キャンセル可能のABSを標準装備する。
タイプLDは前後サスを変更してシート高を65mmダウン。STDともに’19モデルでカラーリングを変更し、フォークアウターもブロンズ色になった。’20はまだ未発表だ。
CRF250L:ラリーより10kg以上軽量
CRF250ラリーとエンジンや車体を共用する、モトクロッサースタイルの公道オフローダー。大柄の外装がない分、車重はRALLYよりも10kg以上軽い。またSTDではシート高も20mm低くなっている。こちらにもタイプLDが設定され、シート高は830mmと同じだ。現行型は’19年2月にカラーチェンジ。モタード版のMは生産を終了した。
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