トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2020年モデルとして新型のストリートトリプルS(Street Triple S)を発表した。最上位モデルのストリートトリプルRSに通じる外観に扱いやすく十分なスペックのエンジンと足まわりを組み合わせ、99万9000円という価格を実現している。発売は2020年5月9日。
ミッドレンジ重視で誰もが3気筒サウンドを楽しめる
トライアンフが発表したストリートトリプルSは660ccの並列3気筒エンジンを搭載。ユーロ5排出ガス規制に先行対応し、95.2馬力という必要十分なパワーを備える。トップモデルで765ccのストリートトリプルRSよりも扱いやすい排気量を選ぶと同時に、足まわりはSHOWA製サスペンションにフロントNissin、リヤにブレンボ製キャリパーというシンプルめな組み合わせ。
ストリートトリプルといえばバランスのいいオールラウンダーであり、テイスティな3気筒エンジンと軽量な車体が魅力。初代ストリートトリプル(2007年)は無印の標準モデルがスポーティ過ぎない好バランスで知られたが、新型ストリートトリプルSにも同様の美点が期待できそうだ。
ツインLEDライトはポジションライトを備え、2020年モデルのRSと同様の表情を演出。大きく湾曲したスイングアーム、意匠のやや異なるショートマフラーなども含め、外観の差別化は少ない。タイヤサイズも同一。アクセサリーで双方向対応のクイックシフターなども用意されており、シンプルな構成をベースに必要なものをチョイスする、といった楽しみ方もできるだろう。気になる発売時期は2020年春としている。
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