一時は大きくラインナップを減らしたが、再び勢いを取り戻してきた400ccスポーツ。250より断然パワフルで、600クラスより扱いやすい。もちろん普通2輪免許で乗れるのもメリットだ。昨年は、生まれ変わった新型ニンジャ400がバカ売れ。’19年はこれのネイキッド版・Z400が登場し、不動の王者CB400SF/SB挑む。
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
- 1 ロングセラーのCBやSR、新顔は外国車にも
- 2 ホンダ CB400 スーパーボルドール/スーパーフォア:クラス唯一の四気筒エンジン搭載!
- 3 カワサキ Z400:凄味を効かせる尖がったネイキッド
- 4 ヤマハ MT-03:320㏄が生み出す確かな余裕
- 5 ヤマハ SR400:環境規制に対応して蘇った、流麗な空冷シングル
- 6 ホンダ 400X:走破性を高めたミドルアドベンチャー
- 7 ハスクバーナ スヴァルトピレン401:未来派スクランブラー&カフェレーサー
- 8 BMW G310GS:実力十分なGSの末弟
- 9 BMW G310R:独創エンジンのピュアスポーツ
- 10 KTM 390デューク:尖った走りはモタードから発展
- 11 ドゥカティ スクランブラー シックスティツー/ハッシュタグ:ドゥカティの新たな世界観
- 12 写真をまとめて見る
ロングセラーのCBやSR、新顔は外国車にも
このクラスの顔役と言えば、直4ネイキッドのCB400SF/SB。’92年の初代からほぼ常にベストセラーを続けているのだから驚異的だ。また、近頃は外国車も充実。400ccという排気量は、日本の独特な免許制度が生み出したもので、海外モデルではまず設定されることがなかった。しかし、KTMが欧州の入門ライダー向けにデューク390&RC390兄弟を発売。’16年からBMWとドゥカティが参入し、昨年はハスクバーナの新作まで投入され、活況を呈してきた。
’18年に圧倒的支持を受けたニンジャ400の兄弟車である新型Z400にも注目だろう。
ホンダ CB400 スーパーボルドール/スーパーフォア:クラス唯一の四気筒エンジン搭載!
’92年に「プロジェクトBIG-1」のコンセプトで登場した息の長いスポーツネイキッド。現行400ccで唯一の4気筒DOHCエンジンは、1気筒あたりの吸排気バルブを回転数に応じて2バルブ/4バルブに切り替え、全域でトルクとパワーを稼ぐHYPER VTEC Revoを装備。’19年モデルは新色を追加するとともに全車にABSが標準装備される。またハーフカウルを装着するスーパーボルドールはスポーツグリップヒーターとETC2.0車載機を装備し、ツーリング性能をいっそう高めている。’19年モデルの新色はSF/SBともに青×白×赤ストライプが登場。上記カラーの他に赤×白×黒ストライプも継続販売。
400ccクラスのロングセラーロードスポーツモデルとして熟成と進化を続け、エントリーユーザーからベテランユーザーまで幅広い年代の支持を得ているCB400 SUPER FOUR&CB400 SUPER […]
カワサキ Z400:凄味を効かせる尖がったネイキッド
カワサキの新世代“Z”シリーズに名を連ねるスポーツネイキッド。Z250と共通の軽量な車体に、ダウンドラフト吸気やアシスト&スリッパークラッチを装備するパワフルで扱いやすい並列2気筒エンジンを搭載。鋼管フレームはNinja H2でインスパイアされたトレリス構造を採用。兄貴分のZ1000が提唱する「Sugomi」デザインを継承する、アグレッシブなスタイルが魅力。
2018年にフルモデルチェンジを果たしたNinja400/250のネイキッド版として新たに登場する、2019カワサキ新型Z400/Z250。俊敏なハンドリング性能と低回転域における性能向上を謳っており[…]
ヤマハ MT-03:320㏄が生み出す確かな余裕
フルカウルスポーツYZF-R3をベースに、アップライトに仕上げたファイター系ネイキッド。シャシーを共有するMT-25より+71ccの余裕が、街乗りからワインディング、高速のクルージングも楽々こなし、スタイルにたがわぬアグレッシブな走りを披露。’19年モデルは新色のマットライトグレーが登場し、強烈なインパクトを与えるバーミリオン(朱色)のホイールを装備。
シャープで精悍なスタイリングと俊敏な走りを兼ね備えたヤマハMTシリーズのエントリーモデル、MT-03/MT-25。両車とも車体は共通で、それぞれ320cc/249ccエンジンを搭載する。 MT-03/[…]
ヤマハ SR400:環境規制に対応して蘇った、流麗な空冷シングル
’78年のデビューから、基本的なデザインもレイアウトも変えずに連綿と進化と深化を続けてきた超ロングセラーモデル。’17年に一旦生産を中止していたが、環境規制に対応して見事復活。燃調の制御も一新され、鼓動感と滑らかさを両立して乗り味を向上。マフラーは音響解析技術を駆使し、低温と歯切れ良さを実現。ウインカーは薄型にリニューアルし、ボディカラーも新色。500台限定の40周年記念車はブラウンのサンバーストでホイールリムはゴールド、真鍮製音叉エンブレムも奢られる。
’17年9月に生産終了となったヤマハSR400が、平成28年度排ガス規制に対応してラインナップに復活。昭和53年に誕生した名車が新元号・令和になっても継続して販売される。同じく排ガス規制対応のため1年[…]
ホンダ 400X:走破性を高めたミドルアドベンチャー
バランサー装備で低振動な180度クランクの並列2気筒エンジンは、19年モデルで吸排気系を見直すとともにアシストスリッパークラッチも採用し、力強い走りと疲労軽減に貢献。フロントタイヤを17インチから19インチに大径化して、フラットダートの走破性を向上。リヤショックは新たに分離加圧式を採用して路面追従性を高めた。ハンドルは新採用のテーパーバーで、切れ角が左右3度ずつ増して取り回しも良好。灯火類はヘッドライト/テールライトに加えウインカーもLED化した。
ホンダの"X"系。クロスオーバーモデルの400Xがモデルチェンジでフロントホイールを19インチ化。フルカウルスポーツのCBR400R同様、それぞれのキャラクターを強化した印象だが、実は見た目以上に大き[…]
ハスクバーナ スヴァルトピレン401:未来派スクランブラー&カフェレーサー
’14年にコンセプトマシンを発表し、’18年に販売を開始。エンジンはグループ企業のKTMの390シリーズがベースで、メインシャシーも踏襲するが、まったくイメージの異なるスタイルを実現。タンク、サイドカバー、シートを一体にデザインし、スヴァルトピレンはアップライトなポジションやブロックタイヤでオフロード色を強め、トップブリッジと一体のハンドルバーで低く構えたヴィットピレンは未来的なカフェレーサー。スタイル優先に見えるが、サスやブレーキなど足周りも強力だ。
’14年のミラノショーで発表されたコンセプトモデルそのままの姿で登場したヴィットピレン401。これぞ現代版カフェレーサーだ! 【〇】扱いやすいレスポンス 驚くほど軽くて小さい 久しぶりに戸惑った。ライ[…]
BMW G310GS:実力十分なGSの末弟
G310Rをベースにフロントホイールを19インチに大径化し、前後サスのストロークを180mm延長して走破性を高めた本格アドベンチャー。ウインドシールドやノーズなど冒険心そそるデザインはGSシリーズならでは。トップケースを装着できるリヤキャリアやETC2.0車載機を標準装備。
BMWのスモールアドベンチャー「G310GS」は2017年11月の発売以降、普通二輪免許でも乗れるGSとして人気だ。その魅力にあらためて迫る。 (○)操安性とライポジでGSワールドを演出 R1200G[…]
BMW G310R:独創エンジンのピュアスポーツ
後傾したシリンダーで前方吸気・後方排気する独自のレイアウトが、低重心とマスの集中化に貢献。コンパクトな車体ながらスイングアーム長を確保し、軽快さと安定性を両立するハンドリングを実現。φ41mm倒立フォークや4POTディスクブレーキ、アルミ製スイングアームなど足周りも充実。
KTM 390デューク:尖った走りはモタードから発展
弾けるパワーのDOHC単気筒を鋼管トレリスフレームに抱く、モタードから発展したスポーツネイキッド。WP製の前後サスペンションやラジアルマウントの4POTキャリパーなど足周りも豪華。’17年のフルチェンジで6灯LEDの特異なヘッドライトや、マルチカラーTFTメーターを装備。
ドゥカティ スクランブラー シックスティツー/ハッシュタグ:ドゥカティの新たな世界観
伝統のバルブ強制開閉機構“デスモドロミック”を持つ空冷2 気筒を、レトロでポップなスクランブラースタイルに搭載。兄貴分の800/1100と異なり、フォークは正立でスイングアームはスチール製。新登場のハッシュタグは外装パーツやハンドルバーまでクールなブラックを纏う。
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