Z400に400Xなど新顔がぞくぞく

令和に買いたい!【400ccネイキッドスポーツ】2019ニューモデル大集合

一時は大きくラインナップを減らしたが、再び勢いを取り戻してきた400ccスポーツ。250より断然パワフルで、600クラスより扱いやすい。もちろん普通2輪免許で乗れるのもメリットだ。昨年は、生まれ変わった新型ニンジャ400がバカ売れ。’19年はこれのネイキッド版・Z400が登場し、不動の王者CB400SF/SB挑む。

ロングセラーのCBやSR、新顔は外国車にも

このクラスの顔役と言えば、直4ネイキッドのCB400SF/SB。’92年の初代からほぼ常にベストセラーを続けているのだから驚異的だ。また、近頃は外国車も充実。400ccという排気量は、日本の独特な免許制度が生み出したもので、海外モデルではまず設定されることがなかった。しかし、KTMが欧州の入門ライダー向けにデューク390&RC390兄弟を発売。’16年からBMWとドゥカティが参入し、昨年はハスクバーナの新作まで投入され、活況を呈してきた。

’18年に圧倒的支持を受けたニンジャ400の兄弟車である新型Z400にも注目だろう。

ホンダ CB400 スーパーボルドール/スーパーフォア:クラス唯一の四気筒エンジン搭載!

’92年に「プロジェクトBIG-1」のコンセプトで登場した息の長いスポーツネイキッド。現行400ccで唯一の4気筒DOHCエンジンは、1気筒あたりの吸排気バルブを回転数に応じて2バルブ/4バルブに切り替え、全域でトルクとパワーを稼ぐHYPER VTEC Revoを装備。’19年モデルは新色を追加するとともに全車にABSが標準装備される。またハーフカウルを装着するスーパーボルドールはスポーツグリップヒーターとETC2.0車載機を装備し、ツーリング性能をいっそう高めている。’19年モデルの新色はSF/SBともに青×白×赤ストライプが登場。上記カラーの他に赤×白×黒ストライプも継続販売。

【HONDA CB400 SUPER BOL DO’R 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒 DOHC4バルブ 399cc 56ps/11000rpm 4.0kg-m/9500rpm 206kg 18L シート高755mm ●価格:102万1680円~106万4880円
[SF]ヘッドライトは高輝度なLEDランプを採用し、ロング&ワイドな配光は夜間も安心で、被視認性も高い。SBはライトを縁取るU字型の導光帯が特徴。
[SF]メーターは伝統的なアナログ式の二眼で、中央にシフトポジションや走行距離等を表示する液晶パネルを装備。SBのメーターはカウルにマウントされる。
[CB400 SUPER FOUR]●価格:86万8320円~91万1520円
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CB400SB

カワサキ Z400:凄味を効かせる尖がったネイキッド

カワサキの新世代“Z”シリーズに名を連ねるスポーツネイキッド。Z250と共通の軽量な車体に、ダウンドラフト吸気やアシスト&スリッパークラッチを装備するパワフルで扱いやすい並列2気筒エンジンを搭載。鋼管フレームはNinja H2でインスパイアされたトレリス構造を採用。兄貴分のZ1000が提唱する「Sugomi」デザインを継承する、アグレッシブなスタイルが魅力。

【KAWASAKI Z400 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.9kg-m/8000rpm 166kg 14L シート高785mm ●価格:66万7440円
タコメーターはアナログの文字盤と液晶パネル(ギヤポジションや燃費等も表示)のデジタルの指針を組み合わせたハイブリッド方式。
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KAWASAKI Z400/Z250 [2019]

ヤマハ MT-03:320㏄が生み出す確かな余裕

フルカウルスポーツYZF-R3をベースに、アップライトに仕上げたファイター系ネイキッド。シャシーを共有するMT-25より+71ccの余裕が、街乗りからワインディング、高速のクルージングも楽々こなし、スタイルにたがわぬアグレッシブな走りを披露。’19年モデルは新色のマットライトグレーが登場し、強烈なインパクトを与えるバーミリオン(朱色)のホイールを装備。

【YAMAHA MT-03 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.0kg-m/9000rpm 166kg 14L シート高780mm ●価格:59万7000円
フレームも同色に塗られるブルーは、’18年モデルからタンクの塗分けを変更している。他にマットブラックは継続販売。
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YAMAHA MT-03/MT-25 [2019]

ヤマハ SR400:環境規制に対応して蘇った、流麗な空冷シングル

’78年のデビューから、基本的なデザインもレイアウトも変えずに連綿と進化と深化を続けてきた超ロングセラーモデル。’17年に一旦生産を中止していたが、環境規制に対応して見事復活。燃調の制御も一新され、鼓動感と滑らかさを両立して乗り味を向上。マフラーは音響解析技術を駆使し、低温と歯切れ良さを実現。ウインカーは薄型にリニューアルし、ボディカラーも新色。500台限定の40周年記念車はブラウンのサンバーストでホイールリムはゴールド、真鍮製音叉エンブレムも奢られる。

【YAMAHA SR400 40周年記念車 2019】主要諸元■空冷4スト単気筒 SOHC2バルブ 399cc 24ps/6500rpm 2.9kg-m/3000rpm 175kg 12L シート高790mm ●価格:69万1200円
クラシカルな二眼メーターは、文字盤のデザインをシンプル化。
燃料タンクの蒸発ガソリンの大気放出を抑制するキャニスターも新設。
[SR400 STD]●価格:57万2400円
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ホンダ 400X:走破性を高めたミドルアドベンチャー

バランサー装備で低振動な180度クランクの並列2気筒エンジンは、19年モデルで吸排気系を見直すとともにアシストスリッパークラッチも採用し、力強い走りと疲労軽減に貢献。フロントタイヤを17インチから19インチに大径化して、フラットダートの走破性を向上。リヤショックは新たに分離加圧式を採用して路面追従性を高めた。ハンドルは新採用のテーパーバーで、切れ角が左右3度ずつ増して取り回しも良好。灯火類はヘッドライト/テールライトに加えウインカーもLED化した。

【HONDA 400X 2019】主要諸元■水冷4スト並列2気筒 DOHC4バルブ 399cc 46ps/9000rpm 3.9kg-m/7500rpm 196kg 17L シート高800mm ●価格:81万1080円
新設計のLCDメーターはギヤポジションやシフトアップインジケーター機能を新設し、瞬間・平均燃費など様々な表示が可能。
カラーは新色のツヤ消しブラックと鮮烈なグランプリレッド。大型化したシュラウド部や延長したスクリーンで防風性能も向上。
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HONDA 400X

ハスクバーナ スヴァルトピレン401:未来派スクランブラー&カフェレーサー

’14年にコンセプトマシンを発表し、’18年に販売を開始。エンジンはグループ企業のKTMの390シリーズがベースで、メインシャシーも踏襲するが、まったくイメージの異なるスタイルを実現。タンク、サイドカバー、シートを一体にデザインし、スヴァルトピレンはアップライトなポジションやブロックタイヤでオフロード色を強め、トップブリッジと一体のハンドルバーで低く構えたヴィットピレンは未来的なカフェレーサー。スタイル優先に見えるが、サスやブレーキなど足周りも強力だ。

【HUSQVARNA SVARTPIREN 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒 DOHC4バルブ 373cc 43ps/9000rpm 3.8kg-m/7000rpm 150kg(半乾燥) 9.5L シート高835mm ●価格:77万7000円
樹脂カバーされたメーターは中央に円形の液晶パネルを内蔵。スヴァルトピレンはタンク上面に大型のラゲッジラックを装備。
[HUSQVARNA VITPIREN]●価格:77万7000円
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BMW G310GS:実力十分なGSの末弟

G310Rをベースにフロントホイールを19インチに大径化し、前後サスのストロークを180mm延長して走破性を高めた本格アドベンチャー。ウインドシールドやノーズなど冒険心そそるデザインはGSシリーズならでは。トップケースを装着できるリヤキャリアやETC2.0車載機を標準装備。

【BMW G310GS 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒 DOHC4バルブ 313cc 34ps/9500rpm 2.8kg-m/7500rpm 170kg 11L シート高835mm ●価格:68万2600円
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BMW G310GS

BMW G310R:独創エンジンのピュアスポーツ

後傾したシリンダーで前方吸気・後方排気する独自のレイアウトが、低重心とマスの集中化に貢献。コンパクトな車体ながらスイングアーム長を確保し、軽快さと安定性を両立するハンドリングを実現。φ41mm倒立フォークや4POTディスクブレーキ、アルミ製スイングアームなど足周りも充実。

【BMW G310R 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒 DOHC4バルブ 313cc 34ps/9500rpm 2.8kg-m/7500rpm 159kg 11L シート高785mm ●価格:61万1700円

KTM 390デューク:尖った走りはモタードから発展

弾けるパワーのDOHC単気筒を鋼管トレリスフレームに抱く、モタードから発展したスポーツネイキッド。WP製の前後サスペンションやラジアルマウントの4POTキャリパーなど足周りも豪華。’17年のフルチェンジで6灯LEDの特異なヘッドライトや、マルチカラーTFTメーターを装備。

【KTM 390 DUKE 2019】主要諸元■水冷4スト単気筒 DOHC4バルブ 373cc 43.5ps/9000rpm 3.7kg-m/7000rpm 163kg 13.4L シート高830mm ●価格:62万円

ドゥカティ スクランブラー シックスティツー/ハッシュタグ:ドゥカティの新たな世界観

伝統のバルブ強制開閉機構“デスモドロミック”を持つ空冷2 気筒を、レトロでポップなスクランブラースタイルに搭載。兄貴分の800/1100と異なり、フォークは正立でスイングアームはスチール製。新登場のハッシュタグは外装パーツやハンドルバーまでクールなブラックを纏う。

【DUCATI SCRAMBLER Sixty2 #HASHTAG 2019】主要諸元■空冷4ストL型2気筒 SOHC2バルブ 399cc 40ps/8750rpm 3.5kg-m/8000rpm 183kg 14L シート高770mm ●価格:89万9000円