2018年10月のインターモトショーから11月のミラノショーにかけて、世界のニューモデルが一気に登場したことは記憶に新しいだろう。WEBヤングマシンでは新車情報を逐一お届けしてきたが、本特集「2019世界の新車総図鑑」にてここまで判明しているラインナップをあらためて整理しておきたい。本稿ではドゥカティのパニガーレ/ディアベル等の2019年モデル情報についてまとめた。
[新型]ドゥカティ パニガーレ V4R:’19はワールドスーパーバイクもこれで戦う
V4Rはスーパーバイクレースベース車として、V4Sの1103ccV4エンジンに代わる998ccの専用エンジンを搭載。サーキット走行を主とした出力特性としてMAX221psを発揮する。また最高出力発生回転数は15250rpmでV4Sより2250rpmも引き上げられた。外装も空気抵抗を軽減するスクリーンやアッパーカウル、冷却エアを導くための特別形状のダクトを備えたサイドカウルを持つ。さらにMotoGPマシン由来のウイングレットを標準装備し、あらゆる速度域でマシンの安定性を高めている。オプションのアクラポヴィッチ製マフラーで最高出力は、なんと234psに到達だ。
[新型]ドゥカティ パニガーレ V4S コルセ
パニガーレV4Rとともに発表されたV4Sコルセは、ドゥカティMotoGPチームのオフィシャルカラーからヒントを得たスペシャルバージョン。’18年7月に開催されたWDW2018のチャンピオンズレースで優勝したミケーレ・ピッロ選手のマシンと全く同じグラフィックが採用されている。今回はコレクターズアイテムではなく、’19モデルV4Sの1カラーとしてラインナップ。諸元については、通常のV4Sと同じだ。ピッロ選手は、普段テストライダーをこなしている実力者だ。
[新型]ドゥカティ ハイパーモタード 950/SP
全面的に見直されたエルゴノミクス、最先端のシャーシセットアップと電脳装備でフルモデルチェンジ。従来ベースの937ccLツインは114psに強化され、新しいエレクトロニクスで、よりスムーズなコントロール性を実現している。高パフォーマンスバージョンのSPはオーリンズ製サス、マルケジーニ製鍛造ホイール、アップ&ダウン対応のクイックシフター、フラットなシートを装備。サスはホイールトラベル量を増しバンク角も3 度増加している。
[新型]ドゥカティ ディアベル 1260S:ディアベルが排気量と電子制御を高めて新世代へ
従来の1198.4ccから1262ccへと排気量アップしてディアベルが第2世代へと生まれ変わった。鋼管フレームを備えた新シャーシは、ディアベルのトレードマークとなっている240mmのワイドなリヤタイヤとマッチし、スポーティなハンドリングや深いバンク角に加えて快適性も両立。さらにIMU連動のボッシュ製コーナリングABSも搭載された。上級版のSには、オーリンズ製フルアジャスタブルサスや専用ホイール、アップ&ダウン両対応のクイックシフター、STDよりグレードアップしたブレンボキャリパー、それにデイタイムランニングライトといった装備が施されている。
[新型]ドゥカティ ディアベル 1260
エンジンはSともども、Xディアベルでデビューした可変バルブタイミング式の1262ccテストストレッタDVTエンジンを採用。最高出力は159psを発揮する。トラコンやローンチコントロール、ウイリーコントロールはIMU によって車体姿勢に応じた制御を可能としており、ドゥカティらしくスポーツクルーザーとして高い走行性能が自慢だ。スマートフォンと連携するドゥカティ・マルチメディア・システムはS では標準装備だが、このSTD でも後から対応できるようになっている。
[新色]ドゥカティ Xディアベル
ディアベル1260/Sの元となったシリーズ最強のXディアベルは、クルーザーの世界に快適性だけでなくエキサイティングな楽しみ方の拡大を目指したモデル。ミッドステップの1260に対してフォワードステップとなっていたりベルトドライブを採用するなど、よりクルーザー的な特徴を備えているが、一方でコーナリング対応のABS やトラコンなどでドゥカティらしいアツさも両立している。’19では新色のマットリキッドコンクリートグレーが登場。
※ヤングマガジン2019年1月号掲載記事をベースに再構成
関連記事/リンク
2018年10月のインターモトショーから11月のミラノショーにかけて、世界のニューモデルが一気に登場したことは記憶に新しいだろう。WEBヤングマシンでは新車情報を逐一お届けしてきたが、本特集「2019[…]