いまだに高い人気を誇るホンダNSR250R。中でも「最速」の誉れ高き‘88年式は伝説的な人気を誇っている。そのカラーリングを模したヘルメットがホンダモーターサイクルジャパン(HMJ)から発表されたのは昨年の夏。9月末までの期間限定で受注を募った、そのヘルメットのデリバリーが始まったのだが……。
ダンボールにヘルメットカラーを再現!
正式品名は「Arai RX-7X NSR250R」。アライのトップモデルにハチハチNSRの白×赤カラー(通称赤テラ)を施し、価格は税込7万2360円。一説によれば6〜700個ほどの予約があったそうで、衰え知らずのNSR人気を裏付けていると言えそう。遡ることさらに1年前、‘16年の秋に限定250個でHMJが企画した「NSR生誕30周年記念ヘルメット」が瞬殺で完売してしまったという事情もあり、「今回こそ!」というマニアも多かったはずだ。
さて、この「ハチハチNSRヘルメット」は、この2月からデリバリーが始まっているが、受け取った購入者は思わずニヤリとしているはず。見ての通り、梱包用のダンボールまで「ハチハチ」化されているのだ。そのこだわり具合も中々で、前後左右はもちろん、底側はヘルメットの内装がプリントされているという凝りようである。
さらにヘルメット用の袋もスペシャル。通常のアライ製ヘルメットには青い袋が同梱されているが、ハチハチヘルメットは真っ赤な生地に「NSR」「KV3」のロゴを刻んだ仕様とされる。7万円超というかなり高価なヘルメットだけに、こうした細やかな心遣いは購入者の満足度に直結するはずだ。
実はこれらの「スペシャル箱&スペシャル袋」は、‘昨年の春にHMJが企画した「RC30生誕30周年記念ヘルメット」で既に採用されていたもの。サンマル・ヘルメットも車体の国内販売台数に匹敵するほど売れたようだが、これが好評だったため、NSRにも同仕様が展開された……ということのようだ。
となれば気になるのが次の展開。‘18年はCB750フォア(‘68年登場=50周年)、CBX1000(‘78年登場=40周年)、アフリカツイン(‘88年登場=30周年)などなど、ホンダの名機が数多く「記念イヤー」を迎える。ここは第4、第5の記念ヘルメットを期待して待ちたいところだ。