
ヤマハは、軽二輪(126-250cc)および小型二輪(251-400cc)のスーパースポーツ「YZF-R25」「YZF-R3」をモデルチェンジし、2025年4月24日に発売すると発表した。デザイン一新とともに新機能を追加されたが、なんと価格は従来型から据え置きとされた。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
新たな2眼ポジションライトでシャープな表情に
ヤマハが「YZF-R25」「YZF-R3」を発表。ヘッドライトまわりは中央にプロジェクターLEDライト、これまでに見たことのないデザインの左右2眼(4眼?)のポジションライトを新採用し、フロントフェイスはYZF-R9を超える最新世代へとイッキに進化した。
また、レイヤード構成とされたサイドパネルや内臓ウイング機能を持つシートカウル、位置変更(サイドパネル中段→アッパーカウルのナックル付近)されたフロントLEDウインカーなどにより、シャープなスタイリングを獲得している。
とはいえシート高やハンドル&ステップ位置は変わっていないようで、“毎日乗れるスーパーバイク”のコンセプト通り、日常での扱いやすさはこれまでと変わらない。
YAMAHA YZF-R25[2025 model]
このほか、新デザインのLCDメーターはスマートフォン連携機能を、またエンジンは塗装色を変更するとともにアシスト&スリッパークラッチを新採用。足着き製を向上するためのシート&サイドカバー形状変更、USB-Aソケット採用、ラジエターファンカバーの形状変更による冷却性能向上、クラッチレバーの位置と形状の最適化など、多岐にわたる変更を受けた。細かいところでは、純正アクセサリーのリヤキャリアを取り付けやすくするためテールカウルをゴムカバー付きにするといった変更も。
驚くべきは価格設定かもしれない。2023年春~初夏にかけて発売された従来型「YZF-R25」「YZF-R3」から据え置きとされ、物価高が進行する昨今にあってもユーザーの手が届きやすい価格設定を守ろうとするメーカーの努力が垣間見える。
YZF-R25とYZF-R3の外観上の違いは、車名ロゴと装着タイヤ(R25はバイアスタイヤ/R3はラジアルタイヤ)くらい。φ37mm倒立フロントフォークや軽量ダイヤモンドフレームなどは従来から継承した。
カラーバリエーションは2車ともにブルー、グレー、マットホワイトの3色。発売日は2025年4月24日だ。
YAMAHA YZF-R25[2025 model]
YAMAHA YZF-R25[2025 model]ディープパープリッシュブルーメタリックC
YAMAHA YZF-R25[2025 model]マットダークグレーメタリック8
YAMAHA YZF-R25[2025 model]マットイエローイッシュホワイトパール1
YAMAHA YZF-R3[2025 model]
YAMAHA YZF-R3[2025 model]ディープパープリッシュブルーメタリックC
YAMAHA YZF-R3[2025 model]マットダークグレーメタリック8
YAMAHA YZF-R3[2025 model]マットイエローイッシュホワイトパール1
YZF-R25 ABS / YZF-R3 ABS のスペック
車名 | YZF-R25 ABS | YZF-R3 ABS |
認定型式/原動機打刻型式 | 8BK-RG95J/G404E | 8BL-RH25J/H408E |
全長×全幅×全高 | 2090×735mm×1140mm | ← |
軸距 | 1380mm | ← |
最低地上高 | 160mm | ← |
シート高 | 780mm | ← |
キャスター/トレール | 25°00′/95mm | ← |
装備重量 | 169kg | ← |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 249cc | 320cc |
内径×行程 | 60.0×44.1mm | 68.0×44.1mm |
圧縮比 | 11.6:1 | 11.2:1 |
最高出力 | 35ps/12000rpm | 42ps/10750rpm |
最大トルク | 2.3kg-m/10000rpm | 3.1kg-m/9000rpm |
始動方式 | セルフスターター | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 14L(無鉛レギュラーガソリン指定) | ← |
WMTCモード燃費 | 26.5km/L (クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) | 26.4km/L (クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 110/70-17 | 110/70R17 |
タイヤサイズ後 | 140/70-17 | 140/70R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 69万800円 | 72万6000円 |
色 | 青、暗灰、艶消しパール白 | ← |
発売日 | 2025年4月24日 | ← |
YZF-R25 / YZF-R3 のディテール
新デザインのLCDメーターは、スマートフォン用専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(Y-Connect)」に対応する。USB Type-A 端子対応ソケットも獲得した。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スーパースポーツ)
“グローバルカラー”をうたうマットパールホワイト インディアヤマハモーター(IYM)は、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15 V4(V4=第4世代の意 ※日本名YZF-R15)」の新[…]
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
150万円切りはほぼ確実と思われるが…… ヤマハは台湾で、欧州および北米などで発表済みのスーパースポーツモデル「YZF-R9」の導入価格を発表。日本国内にも2025年春以降の導入が案内されており、正式[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
LCDメーターがTFTにグレードアップ、外観も一新! リーニングマルチホイール=LMW採用の原付二種/軽二輪スクーターとして独自の地位を築いているヤマハの「トリシティ125」「トリシティ155」がマイ[…]
“グローバルカラー”をうたうマットパールホワイト インディアヤマハモーター(IYM)は、水冷単気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「R15 V4(V4=第4世代の意 ※日本名YZF-R15)」の新[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
懐かしの四角ライトに極太のブロックタイヤ 1987年に発売されたやまは「TW200」は、フロントに130/80-18、リヤには180/80-14という極太タイヤを履いたファットなオフロードスタイルで人[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
人気記事ランキング(全体)
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
高級感漂うゴールドカーキのデザイン 「IQOS ILUMA PRIME ゴールドカーキ」は、その名の通り落ち着いたゴールドトーンとカーキを組み合わせた洗練デザインが特徴です。手に取った瞬間に感じられる[…]
PROGRIP専用の信頼接着剤 デイトナ(Daytona)の「グリップボンド PROGRIP 耐振ゲルタイプ専用 12g 93129」は、PROGRIP用に設計された専用接着剤です。容量は12gで、初[…]
最新の投稿記事(全体)
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
滑りにくさと耐久性を両立したソール設計 アシックスの安全靴「WINJOB CP113」は、油で劣化しにくく耐久性に優れたCPグリップソールを採用。濡れた床や油で汚れた現場でも安定したグリップ性能を発揮[…]
生産累計1億台、60周年の原点モデル 初代スーパーカブはホンダ創業の本田宗一郎氏と藤澤武夫氏が直接開発の先頭に立ったオートバイ。それに続く東南アジアのドリーム、WAVEなどを含む歴代スーパーカブシリー[…]
W230/MEGURO S1 デビュー応援キャンペーン 株式会社カワサキモータースジャパンが、2025年9月1日(月)より、全国のカワサキプラザにおいて「W230」および「MEGURO S1」の新車([…]
デビュー時は2スト125で敵ナシ状態! 1982年のヤマハRZ125が生んだムーブメントは、高速道路へ入れないマイナーな125スポーツだったのを、2ストの水冷化で通勤通学だけでなくレースへ興じる層が加[…]
- 1
- 2