
ヤマハのスーパーバイク世界選手権におけるオフィシャルチームを運営するクレセントレーシングは、限定仕様“ジョナサン・レイ レプリカ”の「YZF-R1」を発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:クレセントヤマハ
6連覇王者の歓迎する記念モデル
ヤマハのスーパーバイク世界選手権におけるオフィシャルチームを運営するクレセントレーシングは、限定仕様“ジョナサン・レイ レプリカ”の「YZF-R1」を発表。これは2024年シーズンよりヤマハに移籍したジョナサン・レイを歓迎するための限定モデルで、ウインターテストバージョンと、シーズン本番を戦う#65ファクトリーヤマハR1ワールドSBKのレプリカグラフィックを纏っている。
ワールドスーパーバイク選手権(WSBK)で最も成功したライダーのヤマハ&クレセントチームへの参加を記念して、2仕様で合計65台のみの限定販売となる。各車両には、ジョナサン・レイのヘルメットデザインに合わせたデザインの、個別シリアルナンバー入りの限定タンクバッジが付く(#1/65~#65-65)。番号は先着順とのこと。
ジョナサン・レイは、2015年~2020年にWSBKを6連覇し、2021年以降は2位/3位/3位。2024年より、長年所属したカワサキからヤマハに移籍したリビングレジェンドだ。
ウインターテストバージョンのファクトリーマシン。
レース仕様のファクトリーマシン。
600万円に迫る限定仕様の内容とは?
さて、すでにお気づきかもしれないが、残念ながら発売されるのは英国でのハナシ。車両価格は2万9995ポンド(日本円換算約575万円・4/8現在)で、上記のカラーリングのほか大幅な軽量化や様々なアップグレードパーツを装着している。
マフラーはWSBKレプリカのアクラポヴィッチ製で、マルケジーニ製の鍛造アルミホイールにはピレリのスーパーコルサSPを履く。前後のサスペンションはフロントにNIXフォークカートリッジキット、リヤにTTXショックユニット、そして調整可能なステアリングダンパーとオーリンズ製で揃えた。
ヘルパフォーマンス製のステンメッシュブレーキライン、ブレンボ製レース仕様マスターシリンダー、WSBK品質の前後スプロケットにDIDチェーンで足まわりを固め、GBレーシング製エンジンガード/ブレーキレバーガード、プロボルト製チタンファスナー、フルカーボンのタンク延長パーツほか、様々なGYTRパーツ群が奢られている。
さらにオプションのアップグレードブレーキパック(2000ポンド)には、ブレンボ製GP4RXキャリパーとTドライブディスクが含まれ、レーシングスペックの制動力を発揮。また、700ポンドのガレージパックでは前後スタンドとJR Replica Capit バイクカバー、マットを手に入れることができる。
クレセントレーシングによれば、2024年型R1とこの限定仕様に標準装備するアップグレードパーツの合計金額は3万3000ポンドを超えるといい、2万9995ポンドのJRレプリカは走行会の武器に、または投資の機会になると主張している。
既報の通り2025年から欧州ではYZF-R1がサーキット専用車として販売される予定であり、このマシンは公道登録可能な最期の限定版R1レプリカマシンになる可能性がある。
ちなみにこのJRレプリカ、いちおう世界中に出荷可能らしいが、日本から発注する猛者は現われるのか……?
Limited Edition “JR Replica” Factory Yamaha WorldSBK R1 Race Livery Option
Limited Edition “JR Replica” Factory Yamaha WorldSBK R1 Winter Test Livery Option
Limited Edition “JR Replica” Factory Yamaha WorldSBK R1 Winter Test Livery Option
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
世界最高の熱伝導率を誇るシートとレインウェア並みの防水透湿性を融合 ヤマハの純正アクセサリーをリリースするワイズギア。ʼ25年の秋冬ライディングギアは、バイク用として求められる性能を満たしつつ、温かく[…]
ヤマハブースは東京ビッグサイトの東5ホール! ヤマハブースでは世界初公開のワールドプレミア×5モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、eBike(電動アシスト自転車)などを出展する。また、楽器[…]
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに国内登場! ヤマハは国内向けモデルのYZF-R9をついに正式発表。鈴鹿8耐などで展示して注目を集めてきたが、ファンが待たされた甲斐はある150万円切り(149万6[…]
YZF-R1/R6のレースベース車が受注開始! ヤマハがロードレースやサーキット走行専用モデル「YZF-R1 レースベース車」と「YZF-R6 レースベース車」の発売を発表。いずれも期間限定の受注生産[…]
1位:フルカウルスポーツ「CBR500R FOUR」登場 CB500SFと同時に、重慶モーターサイクルショーではフルカウルスポーツの「CBR500R FOUR」も世界初公開された。こちらも新設計の50[…]
最新の関連記事(YZF-R1/M)
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
中須賀克行は決定。あとは…誰が乗るのか楽しみすぎる!! ヤマハファクトリーが鈴鹿8耐に帰ってくる。しかもライダーは全日本のエース・中須賀克行はもちろん、MotoGPとSBKのヤマハ系チームから2名を召[…]
R1とR1Mで変更内容は異なる ファイナルエディションが登場しそうとか、スーパーバイク世界選手権でのパフォーマンス向上のためモデルチェンジするのではないかなどさまざまな情報(憶測?)が飛び交っていた「[…]
2023年の世界チャンピオン、2024年は総合2位の『Yamalube YART Yamaha EWC Official Team』 ヤマハモーターヨーロッパ(YME)とヤマハオーストリアレーシングチ[…]
1位:ヤマハが新フラッグシップ「YZF-R9」を正式発表 ヤマハは欧州と北米でYZF-R9を発表した。専用にセットアップされたサスペンションやブレンボ製キャリパーを標準装備。R6を上回る空力性能を有し[…]
人気記事ランキング(全体)
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
秋向けライディングギア 機能性抜群なライディングパーカー JK-604:1万2000円台~ ヨーロッパで人気の気軽にはおれるケブラー裏地入り、スリーシーズン向けスエットパーカ。肩と肘にはCEレベル2ソ[…]
月内発売:SHOEI「GT-Air3 MIKE」 インナーバイザー付きフルフェイスの決定版、SHOEI「GT-Air3」に、ニューグラフィックモデル『MIKE(マイク)』が2025年10月に満を持して[…]
原付でエンジンがかからない主な原因 「原付 エンジン かからない 原因」とネット検索する方が多いように、バッテリー上がりやプラグの劣化、燃料不足など、複数の原因によってエンジンを始動できなくなるケース[…]
最新の投稿記事(全体)
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]
世界最高の熱伝導率を誇るシートとレインウェア並みの防水透湿性を融合 ヤマハの純正アクセサリーをリリースするワイズギア。ʼ25年の秋冬ライディングギアは、バイク用として求められる性能を満たしつつ、温かく[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
アッパーミドルクラスに君臨する“Sugomi”ゼットの中核モデル カワサキは北米において、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」の202[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
- 1
- 2