
新たにハーレーダビッドソンX350のカスタムパーツの開発を始めたのは、ハーレー専門アフターパーツブランドのグリーミングワークス(大阪府)。今までもマフラー/外装/ハンドルなど、空冷&水冷スポーツスター/ソフテイル系/ダイナ系用のパーツを展開している。デザイン性や使い勝手等を最大限に考慮したパーツを、試作用3Dプリンターを駆使して圧倒的短期間で試作。X350用のカスタムパーツを開発し、製品化を進めている。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:GLEAMING WORKS(株式会社グッズ)
3Dスキャナー&プリンターで爆速試作品開発
一般的な話になったとはいえ、その開発作業を間近で見るたびに驚きを隠せない。3Dスキャナーとプリンターを駆使した試作品開発の現場での話だ。ここは大阪の株式会社グッズ。以前よりカスタムパーツを数多く手かけているメーカーで、ハーレー用のパーツを「グリーミングワークス」ブランドで展開している。
空冷スポーツスター/ダイナ/ソフテイル系、そして水冷レヴォリューションエンジンを搭載したスポーツスターSやナイトスター用のパーツまでを網羅。おもにハンドル/タンク/ビキニカウル/サイドカウルなどの外装品やマフラーを手がけている。
編集部が訪問したタイミングは、X350用のパーツを製作し始めたという情報をキャッチしたばかりの頃。工場にはすでに、ハンドル/メーターステー/リヤフェンダーレス/フロントフェンダーなど数多くの試作品が並んでいた。それも3Dプリンター等の新世代の開発マシンのおかげである。
スキャンしデータ化、加工したのち、試作品出力までを社内で完結できるので、従来では考えられないほどのスピード感で試作がで重ねられ、製品化できる。製品版に仕上がっていて、最終チェックや値付けをすればすぐにでも販売ができる製品もいくつかあったほどだ。
同社はハーレー以外に、別のブランド名でSR400/日本製アメリカン/TW系などのストリート系マシンのカスタムを手がけている。そのため、他の海外製ハーレーパーツメーカーやビルダーの生み出すマシンとは違い、デザイン製だけでなく使い勝手と求めやすい販売価格にもこだわった製品に仕上がっている。
3Dスキャナーで車両をスキャン。そのデータをパソコン上で理想の形に仕上げていく。X350に似合うパーツや求められているだろうパーツなどをデータ上で具現化し、社内にある3Dプリンターを使用し、試作品を制作する。
3Dプリンターで出力された樹脂製の試作パーツを実車でフィッティング。車体とのマッチ具合や、クリアランスなどを確認する。自社内に3Dプリンターがあるので、スピード感を持って試作を繰り返せるのが同社の強みだ。
「スポーツスターのメーターは真ん中じゃないと」という考えで作られたメーターステー。X350のメーターはやや左にオフセットしているので、それを中央に移動する。もちろんボルトオンで簡単に装着可能。これはすでに発売を開始している。メーターリロケーションステー for X350:5500円(税込)。
純正のフロントフェンダーに比べ、シンプルなデザインとなっている。3Dプリンターで出力したばかりの試作品だ。これを元に型を作り、製品版の生産をする。手作業で試作品を作っていた時代に比べて圧倒的に進行が早い。
製品版と思わせるほどの完成度を持つ、試作品のフェンダーレスキット。ナンバー灯/リフレクターを装備しており、車検にも対応しているパーツだ。純正ウインカーを流用でき、形状や角度にもこだわった逸品だ。こちらも製品化が完了し販売している。フェンダーレスキット 純正ウインカー用 for X350:1万6500円(税込)
好みのマイクロウインカーを装着できるように加工されたステーが同梱したモデルも。フェンダーレスキット ケラーマン、マイクロウインカー用 for X350:2万900円(税込)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
フリーマーケットやフードコンテンツも楽しめる名物イベント 群馬県を代表するSUBARUの工場脇の公園には、バイクとテントで埋め尽くされている。初めてこのイベントを訪れた人は、その規模感に驚くのでないだ[…]
ロードグライド131RRか? いいや違う、 さらに上回る143だ クラッチミートするや否や、極低回転域から図太いトルクでロードグライドの巨体が力強く押し出される。クイックシフターのアシストもあり、ス[…]
アイポートの広いフルフェイス:BULLITT CRF 1970年代のBELL STAR(ベル・スター)ヘルメットを彷彿とさせるクラシカルなデザインで、どんなバイクにもマッチするだろうスリムなシルエット[…]
ハーレー乗りじゃなくても大歓迎! ブルースカイミーティングは、ハーレーオーナーのみならず、ライダー/ノンライダーに関わらずどなたでも大歓迎のカルチャーイベント。 北陸初の開催となる今回は、景勝地の東尋[…]
「ハーレーダビッドソン東大阪」と「AELLA」が共同開発 ブラックに塗装されたメガホン形状のサイレンサーは、ハーレーダビッドソン東大阪と京都のカスタムパーツメーカー「AELLA(アエラ」)が共同で開発[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ | ハーレーダビッドソン)
ロードグライド131RRか? いいや違う、 さらに上回る143だ クラッチミートするや否や、極低回転域から図太いトルクでロードグライドの巨体が力強く押し出される。クイックシフターのアシストもあり、ス[…]
「ハーレーダビッドソン東大阪」と「AELLA」が共同開発 ブラックに塗装されたメガホン形状のサイレンサーは、ハーレーダビッドソン東大阪と京都のカスタムパーツメーカー「AELLA(アエラ」)が共同で開発[…]
バトル・オブ・ザ・ツインの歴史に刻まれる存在 1981年に米国、デイトナスピードウェイで第一回が開催され、その熱が日本に伝わり、1984年に日本の筑波サーキットでも火蓋が切られることとなったレース“バ[…]
ローライダーS/STユーザーに朗報 小ぶりでスタイリッシュな仕上がりのシートが、TRIJYAにて受注生産スタートとなった。 足着き性に優れるのはもちろん、日本人の体型にジャストフィットするライディング[…]
高剛性高精度なアルミビレットパーツ続々登場! 高強度アルミニウム合金素材A6061-T6を高精度切削加工し、鮮やかな発色を維持する独自のアルマイト処理を施すことで変色や腐食を防ぎ、優れた耐摩耗性を発揮[…]
最新の関連記事(X350)
「ハーレーダビッドソン東大阪」と「AELLA」が共同開発 ブラックに塗装されたメガホン形状のサイレンサーは、ハーレーダビッドソン東大阪と京都のカスタムパーツメーカー「AELLA(アエラ」)が共同で開発[…]
ブレスクリエイションの提案するカーボン外装X350 ダートライメージの強いX350を、小変更ながらもヨーロピアンムードを感じさせるほどに変えている点にまずは驚いた。外装デザインを少し変更するだけでここ[…]
トリックスター初となるハーレー用マフラー トリックスター初となるハーレー用マフラーが、X350向けにリリースされた。今回、初の試みとして“ツインタイプ”のサイレンサーが採用されている。 X350の特徴[…]
元気溌剌350か、上質感ある500か!! ウィズハーレー編集部では2023年の秋、X350の日本市場導入が発表されたのと同時に購入を決意。ハーレーダビッドソン川口にて予約を入れた。 「Vツインではない[…]
「もっとバイクを楽しんでほしい」 そう語るのはハーレーダビッドソン高崎の武井代表。ハーレーはどちらかと言えばツーリング指向の強いモデルが多い。しかし、そのエンジンは今や2000ccに迫る勢いで年を重ね[…]
人気記事ランキング(全体)
コンパクトで取り付けが簡単なスマートモニター タナックス(TANAX)の「スマートライドモニター AIO‑5 Play (SRS‑015)」は、本体サイズ78.8(H)×136.2(W)×26.8(D[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
X-ADVの兄弟車として欧州で販売される「フォルツァ750」 ホンダは欧州でフォルツァ750(FORZA 750)の2026年モデルを発表した。主要諸元に変更はなくカラーバリエーションの一部変更でイリ[…]
ヤマハ・ハンドリングのこだわりを400レプリカ路線へ融合! 1980年にRZ250をリリース、レプリカの時代に先鞭をつけたヤマハも、4ストのスポーツバイクXJ400系ではツーリングユースを前提とした、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
最新の投稿記事(全体)
外観をスタイリッシュにリニューアルしたトリシティ125 前回のトリシティ300に続き、今回試乗を行うのも前2輪を持つLMWシリーズのトリシティ125。ちなみにLMWとは、リーニング・マルチ・ホイールの[…]
父とB+COM SB6XRで会話しながらプチツーリング すっかり秋模様。なんなら執筆している今日は、最高気温が15度。朝から冷え切っていて、冬気分です。 自宅近くを走っているスクーターの方を見て、「わ[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
エンジニアもバイクに乗る、それがボッシュの面白さ ボッシュが二輪車向けABSを世に出してから今年で30周年を迎えた。ボッシュといえばドイツのメーカーだが、バイク部門の開発拠点が日本の横浜にあることはご[…]
RZ250を上回る新テクノロジー満載! 1979年にホンダがリリースした、まさかの2ストローク50ccスポーツのMB50(広告なでの名称はMB-5)。 250ccやビッグバイクのスケールダウン・デザイ[…]
- 1
- 2
















































