
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はスズキ&アソシエイツが仕立てた、アグレッシブなGPスタイルの「ブレイクアウト」だ。
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部) ●写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●外部リンク:スズキ&アソシエイツ
ドイツのサンダーバイクが手かけたものをイメージソースに、スズキ&アソシエイツが再構築
ブレイクアウトのハンドルをセパハン化し、アグレッシブなライディングポジションを演出するとともに、フロント23/リヤ21インチの大径ホイールを履き、威圧感のある足まわりとしている。
ラジアルマウントキャリパーに対応するインナーチューブ径49mmのフロントフォークを含め、トリプルツリーからフロントエンドを丸ごとグレードアップした。
負けじとリヤも目をひく。スイングアームはシングルサイドの片持ち式で、ブラックアルマイトで仕上げたアルミ製3ピースカスタムホイールを露わにした。極端に短いスポーティーなリアフェンダーが、260mmのワイドタイヤを際立たせているのも見逃せない。
ヘッドライトキャップ/チンスポイラー/フロントフェンダーはファイバーグラス製で、フラットなルックスをつくり上げるフューエルタンクは、ハンドメイドによるアルミニウム製だ。
コンセプトを“GPスタイル”に、フロントからリアへ流麗なスピードラインを描くコンプリートカスタムは、ドイツのH-D正規ディーラーであり、カスタムパーツも供給するサンダーバイクが手かけたものをイメージソースに、スズキ&アソシエイツが再構築したものだ。
耐熱パウダーコートによるマットブラック仕上げのフルエキゾーストをはじめ、フォワードコントロールキットなどは「グランプリ」とネーミングされ、シリーズ化されている。
スズキ&アソシエイツでは、イエローで統一した外装に合わせ、フレームをフルペイントし、ロッカーカバーのロワーハウジング/タペット/プッシュロッドカバーに黄色を部分的に入れてアクセントとしているから、舌を巻くばかりだ。
気になるサウンドはコチラ動画でチェック!
ブレンボのラジアルマウントキャリパーと340mmフローテッドディスクの組み合わせで、足まわりは徹底強化された。アルミ製CNC加工の3ピースカスタムホイールは、フロント23×4.0/リヤ21×9.0のリムサイズ。
■Thunerbike
Big Speedホイール/コントラスト仕上げ F23×4.0/R21×9.0/Big Speed Fブレーキディスク340mm/Big Speedシングルサイド用プーリー/Grand Prixフロントエンド/23″ 4cm lower/Grand Prixフォワードコントロールキット/Grand Prixフルエキゾースト/Grand Prixエアボックスカバー/GP-Styleリアフェンダー 21″260mm用/GP-Styleガスタンク/GP Shortチンスポイラー/GPフロントフェンダー/シングルサイドスイングアームキット21″/スイングアームアクスルカバー/ヘッドライトキャップ/Stripeフロントターンシグナル/New Customポイントカバー/New Customダービーカバー/Ovalエアボックスキット/ライセンスプレートフレーム&ナンバー灯/マットブラック
■Rebuffini
RR90 Radialハンドコントロールキット/油圧クラッチ マットブラック/Deltaグリップ
※価格は最寄りのSHOP経由にてスズキ&アソシエイツまで。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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