
X350ウィズハーレー編集部号は、納車後すぐにさまざまなメーカーに貸し出され、パーツ開発やフィッティング確認を重ねてきた。本記事の写真は、2024年4月の名古屋モーターサイクルショーにてPLOTブース展示時に撮影したもの。特別にローダウンできるスプリングへと換装されている。毎月のように新しいパーツの開発情報が編集部に舞い込んでおり、目が離せない。
●文:ウィズハーレー編集部 ●写真:PLOT ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:ヨシムラジャパン
盛り上がりをみせるハーレーX350/500カスタム
2024年3月末に開催された東京モーターサイクルショーで初お披露目となった、X350 WITH HARLEY号。さらに4月に開催された名古屋モーターサイクルショーでは、X350カスタムプロジェクトに協力してくれたPLOTブースにも飾られた。
この展示時のみだが、オリジナルのローダウンスプリングを装着。編集部も約15mmの足つき性向上を体感できた。その後、編集部号のスプリングをノーマルに戻し、6月の『ブルースカイヘブン2024』で多くの来場者を待ち構えた。
ハーレーダビッドソンX350 WITH HARLEY号
ブルスカ会場では「X350に興味がある」「すでに購入し楽しんでいる」という声や、親子連れの方からは「あと2年経ったら息子も免許が取得できるから、買ってあげたい」という話も。さらに出展していたパーツメーカーやイベントに協力していた正規ディーラースタッフたちも、編集部が作り上げたX350/500をずらりと並べたコーナーに興味津々だったようで、質問攻めに。発売されてから半年だが、着実にH-D Xワールドが盛り上がってきているのを実感できた。
ブース展示用にお借りしたプライベートビルダーの抹茶いぬさん、そしてハーレーダビッドソンジャパンスタッフの宮中氏のマシンは、両方ともサーキット走行を視野に入れた、セパハンに換装したレーシーなカスタム車に仕上がっていた。
これを触発され、編集部号もサーキット仕様に、あわよくばレースに出ることができないかとぼんやり考えている。まずは近々サーキットに持ち込み走行し、何をカスタムするべきか、どこを改善点するべきかを考えていくつもりだ。
デイトナ製HIGHSIDERバーエンドミラーを装着するアダプターは試作品。
数あるバイク用ドラレコの中からミツバサンコーワEDR-22G HD(9万9551円)を選択。それにPLOTドラレコカメラステーフォーククランプタイプ(1980円)を組み合わせ装着。
フロントフォークのインナーチューブに光る花びら型のボルトは、NGC-JAPAN製のホースバンド。フォークの部品やフォークオイル内に帯電する静電気を除去し、摺動部の抵抗を減らす。
純正ブレーキラインは元からメッシュホース。アルマイトの質感が高くホースエンドフィッティングがかしめられたPLOT製のSWAGELINEに交換。純正よりもブレーキタッチがダイレクトとなり、コントロール性が向上した。
ETCもドラレコ同様ミツバサンコーワ製(MSC-BE700S 2万6950円)。それにPLOT製のETCアンテナステー Dタイプ(2420円)を組み合わせて装着。メーターステーのボルトを長いものに変更し、そこに共締めして固定した。
記念すべき最初に装着したのはアクティブ製のフェンダーレスキット(ナンバー取付ステー)。LEDナンバー灯付きで2万7500円。リフレクターは1760円。スタイリッシュになるばかりではなく、約700g強の軽量化ができた。
エフェックス ローダウンキット(1万4300円)。スプリング交換で約15mmのローダウンが可能。足つき性が良くなり、信号停車時の安心感が向上する。右がローダウン後で、その効果が確認できる。装着作業にはサスペンションの脱着が必要なので、ショップにお願いしよう。
アクティブのパフォーマンスダンパー。共振を抑え乗り心地が向上。装着前と後ではツーリング時の疲労度が異なるほど。ハンドリング/車体安定性も向上。3万8500円。
フェンダーレスキット装着でマシンのイメージがガラリと変化した。ミラーの位置もかなり影響している。今後はサイドカバー/フロントフェンダー/デカールデザインの変更も考えている。今後の展開に注目してほしい。
リアブレーキホースもPLOT製のSWAGE LINEに交換。ホースやバンジョーは別カラーも用意されており、マシンのカラーや好みに応じて選択できるのがありがたい。
サイレンサーはヨシムラジャパンに相談。願いは叶うのか??
編集部が望むもの、それはX350のポテンシャルをさらに引き出し、走りを際立たせるレーシーなサウンドを奏でるマフラーだ。
相談に訪ねたのは、日本では知らないライダーがいないほどの著名メーカー・ヨシムラジャパン。X350ユーザーのために開発をしてくれるかはまだわからないが、編集部が勝手にユーザー代表として思いの丈をぶつけてきたぞ。マフラーだけではなくステップも欲しい。はたしてその願いは叶えてもらえるのか? 続報を待て!
さまざまなタイプのサイレンサーを出してもらい、あててみた。右はクラシカルなバイクに装着されることが多いヨシムラの代名詞となるストレートタイプ。上はレーシーな雰囲気のサイレンサー。編集部の理想の位置にあてがってもらい、イメージを膨らませた。
マフラー開発担当の小方氏が手に持つのは、メガホンタイプのサイレンサー。同氏は「どれが一番似合うのか?」と順にあてがっていた。ただし、どのサイレンサーでも装着には純正ステップが邪魔になりそうだ。
ヨシムラジャパンのラインナップにはバックステップもあるので、それもあてがってもらった。アップタイプのマフラー装着には純正ステップが邪魔になる。そこで一緒に交換できるバックステップの開発も懇願してきた。
一方で、モリワキマフラーはデビュー間近??
WEB上で先行してお伝えしているモリワキマフラー。時系列的にはヨシムラに相談したのが先だったが、とんとん拍子に開発が進み、一緒にこの話を進めてくれたPLOTのYouTubeチャンネルではサウンドが聞けるところまで進行した。ぜひ動画で確認してほしい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
高い品質を見抜くユーザーたちの中でさらに成長できると信じています ■日本市場をどのように見ていますか? エリック: ドイツに似ているところがあります。まずひとつに、ユーザーたちはクオリティに対してとて[…]
朝山すずちゃんがアンバサダーを務める「Beat&C」 バイクと出会うきっかけは人それぞれだが、YouTubeの企画でバイクの免許を取得し、バイク王が運営するハーレー専門のコンセプトショップ「B[…]
ヒートマスターがあれば冬のツーリングも革ジャンでOK 2000年/2008年にK-1 WORLD MAXで2度の世界王者に輝き、現役引退後も毎朝の体重測定をルーティンとしている魔裟斗さん。YouTub[…]
ハイパワーだけでなく、本来持つテイスティさを損なわず、より“らしさ”を強調するストロークアップ エンジンを強化する際、排気量アップが効果的なのはたやすくイメージできるだろう。ハーレーダビッドソンはエボ[…]
ベテランカメラマンに「これはアートだ」と言わしめる流麗なフォルム リヤタイヤが路面を蹴り飛ばすかのような、豪快で胸の空く加速フィールはスタートダッシュだけではなく、速度レンジが上がってからもまだまだ続[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ | ハーレーダビッドソン)
高い品質を見抜くユーザーたちの中でさらに成長できると信じています ■日本市場をどのように見ていますか? エリック: ドイツに似ているところがあります。まずひとつに、ユーザーたちはクオリティに対してとて[…]
ハイパワーだけでなく、本来持つテイスティさを損なわず、より“らしさ”を強調するストロークアップ エンジンを強化する際、排気量アップが効果的なのはたやすくイメージできるだろう。ハーレーダビッドソンはエボ[…]
ベテランカメラマンに「これはアートだ」と言わしめる流麗なフォルム リヤタイヤが路面を蹴り飛ばすかのような、豪快で胸の空く加速フィールはスタートダッシュだけではなく、速度レンジが上がってからもまだまだ続[…]
TRIJYA(トライジャ):カフェレーサースタイルのX500 パンアメリカやナイトスターなど水冷ハーレーのカスタムにも力を入れているトライジャ。以前の記事では同社のX350カスタム車を掲載したが、今回[…]
リグニスによるカスタムコンプリートのニューモデル『フリスコスタイル』とは 「これこれっ、これなんだよなぁ」と、エボリューションVツインを知る人はもちろん、もしかしたらハーレーダビッドソンに乗ったことが[…]
最新の関連記事(X350)
R750スタイルでフレンドリーなサイズ感と価格を実現したX350に新色 1970年代初頭から40年以上にわたってフラットトラックレースで活躍してきた伝説のマシン XR750をオマージュした「X350」[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール/エンジンまわり/ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
パフォーマンスダンパーは効果絶大! 絶対に欲しかった!! 4輪の高性能車に標準装備あるいはアフターパーツとして選ばれ、定評のある「パフォーマンスダンパー」は、モーターサイクル用としてもヤマハを皮切りに[…]
HARLEY-DAVIDSON HAKATA PAN AMERICA B.O.T.T. WCT ドゥカティ パニガーレやKTM RC8といった高性能スーパースポーツツインモデルたちがエントリーするバト[…]
SPEEDRA:質感向上に欠かせない高品質素材。色とりどりのアルミビレットパーツ スポーツスターS/ローライダーSTなどを皮切りに、新たにハーレー市場に参入。アルミビレッドパーツやドライカーボンカウル[…]
人気記事ランキング(全体)
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
最新の投稿記事(全体)
オートレース宇部 Racing Teamの2025参戦体制 2月19日(水)、東京都のお台場にあるBMW Tokyo Bayにて、James Racing株式会社(本社:山口県宇部市/代表取締役社長:[…]
Schwabing(シュヴァービング)ジャケット クラシックなフォルムと先進的なデザインを合わせた、Heritageスタイルのジャケットです。袖にはインパクトのある伝統的なツインストライプ。肩と肘には[…]
新レプリカヘルメット「アライRX-7X NAKASUGA 4」が発売! 今シーズンもヤマハファクトリーから全日本ロードレース最高峰・JSBクラスより参戦し、通算12回の年間チャンピオンを獲得している絶[…]
小椋&チャントラの若手が昇格したアライヘルメット まずは国内メーカーということで、アライヘルメットから。 KTM陣営に加入、スズキ、ヤマハ、アプリリアに続く異なる4メーカーでの勝利を目指すマー[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
- 1
- 2