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ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。本記事では、IBIZA Motofactoryが仕立てたストリートグライドSTとローライダーSTが登場!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:宮下豊史(STREET GLIDE ST) / 夏目健司(LOWRIDER ST) ●外部リンク:IBIZA Motofactory
ストリートグライドST:M8-117のポテンシャルをカム&マフラー/FIチューニングで最大限引き出した
パフォーマンスバガーとして、ノーマルストック状態から高いスポーツ性能を持つストリートグライドSTだが、IBIZA Motofactory(イビサモトファクトリー)では、ミルウォーキーエイト117をさらに強化し、走りのポテンシャルを飛躍的に向上させている。
まず目を引くのが、トラスクパフォーマンスのビッグセクシー2in1フルエキゾースト。そのネーミングが示す、前後シリンダーから伸びるエキゾーストパイプが、マフラーボディに集合する手前で魅惑的に絡み合い、図太いサイレンサーへと至る。高品質のステンレス製で迫力のあるサウンドを響かせるが、ハイスペックな大排気量モーターととくに相性が良い。
T-manパフォーマンスとHRDのコラボにより製作された002カムを組み込んだ1923ccエンジンは、インジェクションチューニングによってモアパワーとビッグトルクを獲得しつつ、扱いやすさも損なっていないから舌を巻く。
カムや排気系を見直しつつ、車両に合わせて1台ずつ時間をかけて適正な空燃比にマップを書き換え、オーナーそれぞれの走り方/好み/要望に合わせてくれる、イビサの高い技術力の賜物である。
JOKER MACHINE(ジョーカーマシン)のフロアボードは、とても軽量なアルミ削り出し製で、グリップに優れる鋸歯状だ。Danny Gary(ダニーグレイ)のツーアップシートは、エアクッションを内蔵することで長距離走行時の体重を分散。ダイアモンドステッチが施された座面は幅広で、快適な乗り心地を実現する。
ローライダーST:パーツチョイスとカラーコーディネイトに高いセンス感じる! 戦闘力もピカイチ
一方でローライダーSTのカスタム車を見てみよう。SPBファブの2in1フルエキゾーストは、すべて手作業のTIG溶接によるブラッシュド加工で仕上げられ、見るからに軽快でアグレッシブ。
カム交換を伴いつつ、イビサモトファクトリーによる定評のあるインジェクションチューニングによって、ミルウォーキーエイト117は出力を大幅に向上、そして音割れのない太い重低音サウンドを奏でている。
エンジンの強化に合わせ、足まわりのグレードアップも欠かせない。前後ともブレーキローターを放熱性に優れるウェーブディスクにし、ベルリンガーの4ピストンラジアルマウントキャリパーを惜しみなく組み合わせた。
スラッシンサプライのプルバックライザーやミリタントフットペグ、シフターカラーなどとともにパープルで統一し、コーディネイト。ブラックアウトした車体の中で、アクセントになっているから見事なセンスだ。
広い照射範囲と高輝度を持つLEDヘッドライトはバハデザインで、レンズはホワイト。サドルマン×サンディエゴカスタムズのグリッパーシートといい、カスタムシーンでもっともホットなパーツたちが選び抜かれている。
アルミニウム削り出しで製作されたベルリンガーの4ピストンラジアルマウントキャリパーは、ブレーキパッドがディスクに対して常にセンターを保持するAEROTEC構造を持ち、強力な制動力とコントロール性を発揮。
カナダ・ケベック州にあるSPB FABは、TIG溶接技術の高さで人気を博す。Thrashin Supply(スラッシンサプライ)のミリタントフットペグは、軍用車のフットボードのような戦闘的なデザインで、滑り止めブリッジがしっかりと足を支える。
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