- 1 X350/X500エンジン比較:ボア×ストロークの異なる専用パワーユニット!!
- 2 X350/X500フロントまわり比較:倒立フォーク&ダブルディスクでスポーティーな走りを支える!
- 3 X350/X500ヘッドライト比較:精悍なフロントマスク
- 4 X350/X500メーター比較:バー&シールドが誇らしい
- 5 X350/X500ハンドル比較:ゆとりあるライポジ生む
- 6 X350/X500スイッチ比較:違和感なく操作できる
- 7 X350/X500燃料タンク比較:タンク容量はほぼ互角
- 8 X350/X500シート比較:重視した走りと快適性
- 9 X350/X500シート下比較:X350はスペースにゆとり
- 10 X350/X500リヤサスペンション比較:レイダウンサスで走りを追求
- 11 X350/X500フットレスト比較:キャラに合わせた設計/位置
- 12 X350/X500マフラー比較:弾けるツインのサウンド
- 13 X350/X500リヤタイヤ比較:銘柄を選べるタイヤサイズ
- 14 X350/X500ファイナルドライブ比較:チェーン駆動でアレンジもOK
- 15 X350/X500テールエンド比較:こだわり感じるテールエンド
- 16 X350&X500情報満載!『ウィズハーレーVol.18』販売中
X350/X500エンジン比較:ボア×ストロークの異なる専用パワーユニット!!
ハーレーにしてみれば小排気量だが、一般的に見れば中間排気量帯と呼ばれるクラス。パワーはスペック的に見ても十分以上で、フィーリングでもかなりエネルギッシュで元気が良い。
X350はボア70.5mm×ストローク45.2mmのショートストロークで、高回転パワーを発揮する設計としているが、ギヤ比や点火系のセッティングなどで低中速トルクも力強い。
スクエア気味のX500は全域なめらかでトルクフル。弾けるように回るX350と比較すると、出力特性でも上質感が際立つ。
【エンジン:X350】総排気量:353cc ボア×ストローク:70.5×45.2mm 圧縮比:11.9 最高出力:27kW(36HP)/8500rpm 最大トルク:31Nm/7000rpm 変速機:6段リターン
【エンジン:X500】総排気量:500cc ボア×ストローク:69×66.8mm 圧縮比:11.5 最高出力:35kW(47HP)/8500rpm 最大トルク:46Nm/6000rpm 変速機:6段リターン
X350/X500フロントまわり比較:倒立フォーク&ダブルディスクでスポーティーな走りを支える!
細身のスポークが12本真っ直ぐに伸びるアルミキャストホイールは17インチ。倒立式フロントフォークのインナーチューブ径は、X350:41mm/X500:50mmとより太く、ブラック仕上げだ。
どちらも伸側(TEN)減衰力調整機能付き。フォークトップにアジャスターを備えた。ダブルディスクと組み合わされる4ポットキャリパーは、X500にはラジアルマウントが奢られる。制動力や操作フィールはワンランク上だ。キャスター角とトレールも両車で異なっている。
【フロントまわり:X350】インナーチューブ径41mm 倒立フォーク 伸側減衰力調整機能付き 4ポットキャリパー+ダブルディスク タイヤサイズ:120/70ZR17 キャスター角/トレール:24.8度/140mm
【フロントまわり:X500】インナーチューブ径50mm 倒立フォーク 伸側減衰力調整機能付き 4ポットラジアルマウントキャリパー+ダブルディスク タイヤサイズ:120/70ZR17 キャスター角/トレール:24.5度/100mm
X350/X500ヘッドライト比較:精悍なフロントマスク
シンプルな丸形ヘッドライトもよく似合う。半円形に下半分が点灯するデイタイムランニングランプを備え、精悍なフロントマスクを演出している。
中央にあしらわれるHARLEY-DAVIDOSONのロゴが誇らしい。フロントウインカーについては、X350では槍(ヤリ)のような多角形で、LED灯が3つ並んで内蔵される。X500はオーソドックスな丸形で、6つのLED基板を配置した。
X350/X500メーター比較:バー&シールドが誇らしい
基盤にバー&シールドのロゴが入るアナログ指針式の丸型メーターは、上級モデルにも通じるデザイン。速度は180km/hまで刻まれている。
埋め込まれた小型液晶ディスプレイでは、エンジン回転数/時計/オド/トリップを切り替え表示可能。インジケーターはニュートラルランプはもちろん、ABS/オイル警告や燃料残量低下灯(残り2.7Lで点灯)などを備えた。
X350/X500ハンドル比較:ゆとりあるライポジ生む
グリップがライダー寄りに引き寄せられるX350に対し、X500はよりワイドなバーハンドルを採用していることがわかる。
ハンドルクランプ/メーターマウント/キーシリンダーの位置もそれぞれで異なっていることも見逃せない。メーターが左にオフセットされたX350では、右にタコメーターを追加装備できたらなどと、オーナーになった我々編集部では期待せずにはいられない。
X350/X500スイッチ比較:違和感なく操作できる
スイッチボックスは数少ない共用パーツかもしれない。見たところ相違点は見当たらない。
ハンドル右側にはハザードランプのスイッチが備わっている。左側にはスイッチを増やせるスペースが設けられた。今のところ純正オプションのアナウンスはないが、グリップヒーターなどを追加装備できるなら嬉しいかぎりだ。
X350/X500燃料タンク比較:タンク容量はほぼ互角
エッジの効いた面構成で、ミニマムかつシンプルなX350のフューエルタンクは、13.5Lの容量を確保。小ぶりな見た目以上に、ガソリンがたっぷりと入る。
X500はフレームに沿うような膨らみがあり、ボリューム感を持たせているものの、容量はほとんど変わらない。ニーグリップがしやすいようエグリの入った形状で、スポーティーな走りを予感。共通デザインのタンクグラフィックスが入り、燃料はどちらもハイオク指定だ。
X350/X500シート比較:重視した走りと快適性
先端を絞り込んだ形状で、車体とのフィット感が良く、足つき性にも優れるシート。X350ではグリップが効くよう座面に4つの段差が設けられ、後部シートの盛り上がりでライダーが加速に耐えやすいようにしている。
クッションに厚みのあるX500は、快適な着座感を実現。タックロール調のトラディショナルなスタイルは飽きが来ない。どちらもステッチが施され、デザインも秀逸だ。
X350/X500シート下比較:X350はスペースにゆとり
キー操作でシートを取り外すことができる。シート下も見比べてほしいが、ハーレーではスペースがあるのは珍しい。
とくにX350は、テールカウルの張り出しがあり、ゆとりを感じる。編集部が購入したX350では、ETC車載器をここに収める予定。
X500については、バッテリーや電装パーツ類がみっちり詰まっている。防水対策のラバーカバーで全体が覆われていることも報告しておこう。
X350/X500リヤサスペンション比較:レイダウンサスで走りを追求
リヤサスペンションはいずれも直押し式リンクレスのモノショック。車体右側にオフセットされ、レイダウンすることでプログレッシブ効果が得やすい。
プリロードと伸び側のダンピング調整機構を両モデルとも持つが、X500にはリモート式のハンドアジャスターが備わった。X500はサイドカバーにより、ショックアブソーバーのほとんどが隠れて見えない。
X350/X500フットレスト比較:キャラに合わせた設計/位置
内側に折りたたむことのできる可倒式のステップを両車とも採用。軽快な車体に合わせ、X350では足を置く場所が小さく、スポーティーな走りに対応している。
バックステップであることも、ライディングポジション写真で一目瞭然だ。X500は若干ながら大きく、オフロード車のようにラバーが凹凸にハメ込まれた。微振動が伝わりにくく、快適性を重視していることがわかる。ペダルも大きく、足元の自由度が高い。
X350/X500マフラー比較:弾けるツインのサウンド
2in1マフラーは、車体下に配備されるボックス型サブチャンバーを経て、サイレンサーへと至る。X350ではタンデムステップよりフロント側、車体の低い位置にショートマフラーがレイアウトされた。マスの集中に貢献するスポーティーなレイアウトで、細い排気口から力強いサウンドを奏でる。
X500のマフラーはより太く、後方へ跳ね上がるスタイル。エンド部は上下に2穴で、歯切れの良いメリハリの効いた音を響かせる。
X350/X500リヤタイヤ比較:銘柄を選べるタイヤサイズ
リヤタイヤのサイズは160/60ZR17、マキシスのスポーツラジアルSupermaxx STを履く。シングルポットのピンスライド式油圧キャリパーやブレーキローターはそれぞれで異なり、X350ではウェーブディスクが採用された。
X350/X500ファイナルドライブ比較:チェーン駆動でアレンジもOK
ファイナルドライブとして、静粛性が高くメンテナンスフリーのベルト駆動を採用するモデルが多いハーレー。そんななか、X350とX500はチェーンドライブを用いている。
スプロケットを簡単に交換でき、二次減速比を変更しやすいなどのメリットがある。チェーンカバーなども専用設計で、スイングアームはスチール丸パイプの組み合わせにより剛性も最適化された。
X350/X500テールエンド比較:こだわり感じるテールエンド
X350は軽快に跳ね上がるテールカウルを採用。これはフラットトラックレーサーXR750から受け継ぐフォルムだ。
X500には短くボブカットされたリヤフェンダーが与えられ、スポーツスターのスタイルを踏襲していることがわかる。
そして、ナンバープレートホルダーが両モデルとも凝っているではないか。X500はスイングアームマウントにされ、軽快なテールエンドを演出。バックビューでも両モデルは個性を競い合った。
X350&X500情報満載!『ウィズハーレーVol.18』販売中
絶賛発売中のウィズハーレーVol.18(2023年12月21日発売)は、X350が表紙を飾っていることからも分かる通り、X350&X500の特集号。詳細情報がギッシリ詰め込まれているぞ!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
ウィズハーレーの最新記事
高い品質を見抜くユーザーたちの中でさらに成長できると信じています ■日本市場をどのように見ていますか? エリック: ドイツに似ているところがあります。まずひとつに、ユーザーたちはクオリティに対してとて[…]
朝山すずちゃんがアンバサダーを務める「Beat&C」 バイクと出会うきっかけは人それぞれだが、YouTubeの企画でバイクの免許を取得し、バイク王が運営するハーレー専門のコンセプトショップ「B[…]
ヒートマスターがあれば冬のツーリングも革ジャンでOK 2000年/2008年にK-1 WORLD MAXで2度の世界王者に輝き、現役引退後も毎朝の体重測定をルーティンとしている魔裟斗さん。YouTub[…]
ハイパワーだけでなく、本来持つテイスティさを損なわず、より“らしさ”を強調するストロークアップ エンジンを強化する際、排気量アップが効果的なのはたやすくイメージできるだろう。ハーレーダビッドソンはエボ[…]
ベテランカメラマンに「これはアートだ」と言わしめる流麗なフォルム リヤタイヤが路面を蹴り飛ばすかのような、豪快で胸の空く加速フィールはスタートダッシュだけではなく、速度レンジが上がってからもまだまだ続[…]
人気記事ランキング(全体)
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
最新の投稿記事(全体)
オートレース宇部 Racing Teamの2025参戦体制 2月19日(水)、東京都のお台場にあるBMW Tokyo Bayにて、James Racing株式会社(本社:山口県宇部市/代表取締役社長:[…]
Schwabing(シュヴァービング)ジャケット クラシックなフォルムと先進的なデザインを合わせた、Heritageスタイルのジャケットです。袖にはインパクトのある伝統的なツインストライプ。肩と肘には[…]
新レプリカヘルメット「アライRX-7X NAKASUGA 4」が発売! 今シーズンもヤマハファクトリーから全日本ロードレース最高峰・JSBクラスより参戦し、通算12回の年間チャンピオンを獲得している絶[…]
小椋&チャントラの若手が昇格したアライヘルメット まずは国内メーカーということで、アライヘルメットから。 KTM陣営に加入、スズキ、ヤマハ、アプリリアに続く異なる4メーカーでの勝利を目指すマー[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]