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新生スポーツスターが心臓部とする水冷60度Vツインエンジンの可能性は無限大だ! ハーレーダビッドソン神戸がドラッグレース「 V.D.A.(V-Twin Drag race Association)」にエントリーし、いきなりの好タイムを記録! ポテンシャルの高さを証明してみせた。
●文:ウィズハーレー(青木タカオ) ●写真:箱崎大輔 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン神戸、V-Twin Drag race Association
いきなり叩き出した! 1/8マイルトレール7秒497
水冷60度Vツインエンジンを搭載するスポーツスターSが、豪快にバーンナウトを決めてスタートエリアに入っていく。クリスマスツリーのグリーンライトが発進の合図だ。スタートダッシュができるよう、高回転をキープしたままアクセルを一定に保ちつつ巧みにクラッチミートすると、スポーツスターSは1/8マイル(約201.168m)を7秒台で走りきってしまった。
ライダーはドラッグレース初体験の高橋光伸さん。オフロード車でハードエンデューロなどの競技に出場するエキスパートだが、直線だけで競うドラッグレースはまったくの素人。バーンナウトの仕方もクリスマスツリーのシグナルの意味も、たったいま教わったばかり。フルスロットルでの一瞬の勝負を終えてピットに戻ると、興奮気味にメカニックらにこう伝えた。
「なんて面白いんだ! 慣れていなくて、ついついオーバーレブさせてしまう。3速からの加速がえげつなくて、先行された相手にグイグイ追いついていく!!」
練習走行で8秒台だったタイムは、走行するたびにみるみるうちに短縮していった。
国内唯一、ハーレーダビッドソンとビューエルだけによるドラッグレースの年間シリーズ戦「V.D.A.」にマシンを持ち込んだのは、正規ディーラーであるハーレーダビッドソン神戸だ。エンジン/トランスミッション/ドライブチェーン/スイングアーム/エキゾーストパイプ/ステップなどを、パンアメリカより移植して挑んだ。
「スポーツスターSの、レボリューションマックスのポテンシャルを確かめたい」
目的は、ただそれだけだ。
「次はオートシフターを装備しよう!」
チャレンジはまだ始まったばかりだ。
3分割フレームにレボリューションマックスエンジンを搭載するパンアメリカ1250のスイングアームやエキゾーストパイプを用いて、スポーツスターSをドラッグマシン化。ノーマルのままで1/8マイル=7秒497の好タイムを叩き出した。今後、ライダーがさらに上達し、マシンのモディファイを進めることで、さらなる高みが見えてきそうだ。
本気印のチャンピオンマシンもH-D神戸が持ち込んだ!!
ATOMIC HDcustom(奈良県生駒市)で製作されたチャンピオンマシンも、H-D神戸が持ち込んだ。スクリーミンイーグル ハリケーンヘッド120エンジンが組まれ、タイトルを3度獲得。ライダーの谷口謙一さんは、スポーツスターSに乗る高橋さんにさまざまなアドバイスをしていた。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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