
サンデーメカニック、とくにレストアやカスタム好きならば手を出したいのが、自家塗装だ。タンクのへこみを直したり、自分好みのカラーに自分で塗り直したりすることは、DIY好きにはたまらない作業だ。本記事では工具ショップ「アストロプロダクツ」の店頭で見つけた塗装シーンで役に立つアイテムを集めてみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:アストロプロダクツ
塗装の仕上がりは段取り次第。作業前と作業後に必要な用品にも注目
塗装するパーツが小さなエンジンカバーなのか、ガソリンタンクなのかで、難易度や緊張感は異なるものの、作業に必要な道具には大差はない。エアコンプレッサーがありスプレーガンが使えるのなら、圧縮空気中の水分を分離するフィルターが欲しいし、塗装後の研磨を効率よく行うにはポリッシャーが欠かせない。さらに工程をさかのぼれば、油分やサビを完全に除去しておくことも、塗装不良ややり直しの二度手間を避けるために重要だ。
アストロプロダクツには、ハンドツールはもちろん板金塗装に必要なアイテムも数多く揃っている。ここでは紹介しないが、サンドブラストキャビネットやペイントスタンドも販売しており、より本格的な塗装作業にも対応できる。
AC100V ダブルアクションポリッシャー
シングルアクションに比べて研磨力は低いが、やりすぎによる失敗が少なく、初心者にも扱いやすい。充電切れの心配のないAC100V仕様で、モーター回転速度は6段階の調節が可能。別売りのポリッシャーホルダー(2739円)を使えば、スマートに収納できる。
【AC100V ダブルアクションポリッシャー】●価格:1万6390円
スプレー缶 ガン
缶スプレーの噴射ボタンは、製品によって押しやすいものと押しにくいものがあり、ボタンが使いにくいとスプレーの安定感にも影響が出る。この種のアタッチメントは昔から販売されていて、ガソリンタンクやカウルなど面積が広いパーツの塗装に好都合!
【スプレー缶 ガン】●価格:462円
フィルターレギュレーター
コンプレッサーがガレージの奥にあると、吐出圧力をいちいち調整するのが面倒なので、配管の途中にレギュレーターを設置すると良い。その際に圧縮空気中の水分を除去するフィルター付きの製品を選べば、スプレーガンを使用する時も安心だ。
【フィルターレギュレーター FR822】●価格:3839円
耐熱スプレー
ブレーキキャリパーのドレスアップが簡単にできる、シリコーン樹脂を主成分とした耐熱温度200℃の缶スプレー。きれいに仕上げるにはキャリパーを単体にして入念に脱脂洗浄を行い、数回に分けて塗り重ねるのがコツ。
【耐熱スプレー 赤 200ml】●価格:1320円
HVLP エアスプレーガン
低圧のエアを大量に使用することで、ミストとして飛散する塗料を減らして塗装効率をアップできるのがHVLPガンの特徴。アストロプロダクツのガンは、ノズルサイズφ1.0mmで小物塗装に適している。パターン調整ネジがサイドに付き、塗料カップの底にフィルターを内蔵しているのが特徴だ。
【HVLP エアスプレーガン 125cc】●価格:4059円
1/4HEX ワイヤーブラシ スチール
電動ドリルやエアリューターに取り付ければ、サビや汚れだけでなく塗装も強力に除去できるスチール製のワイヤーブラシ。軸部は滑りにくい1/4HEXで、作業内容によって最適な先端形状を選択しよう。抜けたワイヤーでケガをしないよう、最高回転数以下で使用すること。
【1/4HEX ワイヤーブラシ スチール カップ型/ペン型/ホイール型】●価格:各385円
φ125 パッド/バフ各種
中間クッションパッドは、ポリッシャー先端のパッドと各種バフの間に取り付ける緩衝用アイテムで、塗膜が薄くなりやすいエッジ部分の研磨時に役立つ。スポンジバフやウールバフは、コンパウンドとの組み合わせによって研磨力が調整できる。φ125は上のダブルアクションポリッシャー用のサイズ。
【φ125 パッド/バフ各種 中間クッションパッド 穴有/スポンジバフ ソフト/ウールバフ】●価格:704円/715円/924円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
素材を痛めない万能クリーナーは、長期放置車&レストアの徹底洗車に最適 最近は、1970年代のカワサキZ系やホンダCB系に加えて、ホンダNSR250RやヤマハTZR250Rといったレーサーレプリカモデル[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
論より証拠! 試して実感その効果!! クルマのボディケア用品の名門として語られることが多いシュアラスターですが、同社の本質は“洗車関係”にとどまりません。じつは、燃料がどう燃え、エンジンがどんな性格を[…]
スクリーンの透明感を取り戻す「ゼロリバイブ」 フルカウルのスポーツバイクやロングツーリング向きのアドベンチャーバイクなどに装着されているスクリーン。長く乗っていると、風雨にさらされて汚れたり、バイクカ[…]
自分だけのパーツ作成に役立つ彫刻機 愛車やガレージのカスタムにはワンポイントでも世界にひとつだけのパーツやあしらいがほしいもの。とはいえ、こだわればこだわるほどプロ級のツールが必要不可欠となる。 そこ[…]
Amazonランキング1位! カエディア USBチャージャー「KDR-M3C」を選択 携帯電話所有者のスマートフォン比率が2024年現在で97%というデータがあるなど、もはや日常生活に切っても切り離せ[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
最新の関連記事(工具)
未塗装樹脂の白ボケ原因とツヤを復活させる方法 黒かったものが白っぽくなってくると古臭く見えてしまいます。…いいえ、「白髪」ではなくて「黒樹脂(未塗装樹脂)パーツ」のオハナシです。 新車の頃は真っ黒だっ[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
高い耐久性、IP65防水性能がライダーのギアを守る ミルウォーキーツールが誇るツールボックス、PACKOUTシリーズの最大の特長は、その「高い耐久性・防水性・防塵性」を備えているという点。ガレージや作[…]
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
人気記事ランキング(全体)
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
最新の投稿記事(全体)
バイクは、心と身体をひとつにするスポーツ。心の健康法そのものです。 アメリカは情報革命の最先端を行く国です。そのアメリカの製薬業界が今、開発にもっとも力を入れてるのは心の病=うつ病の薬と聞きます。 医[…]
新型「ニンジャZX-10R」は国内導入は2026年夏か まずは欧州と北米で発表されたスーパースポーツの旗艦、新型「ニンジャZX-10R/RR」の話題だ。 最大の特徴は、フロントカウルに設けられた大型の[…]
カワサキの侵攻で勢力図に異変!? アドベンチャーカテゴリーの世界的な人気は依然として高めに維持されているが、その一方で、主力となるリッタークラスのマシンに対して、「大きすぎる、重すぎる…」と感じている[…]
[プレミアム度No.1] エボリューション集大成モデル。スプリンガースタイルがたまらない!! ストック度の高さはピカイチ!! 取材時に年式が最も古かったのが1998年式ヘリテイジスプリンガー。この車両[…]
12/11発売:ホンダ スーパーカブ110/スーパーカブ110プロ/クロスカブ110 ホンダの原付二種ビジネス&レジャーモデル群、「スーパーカブ110」「クロスカブ110」などが12月11日に発売され[…]
- 1
- 2


























































