
サンデーメカニックやプロメカニックに向けて、ハンドツールから特殊工具、そして作業場を効率よく、整理整頓するための収納工具を販売しているアストロプロダクツ。本記事ではその店頭で編集部が見つけた最新の工具を5つ紹介する。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:アストロプロダクツ
ツールワゴン:据え置きにも移動にも使える。バックパネルが新しい
仕様やサイズが異なるさまざまな収納工具を販売しているアストロプロダクツ。据え置き使用を前提としたロールキャビネットに対して、手元まで移動できるツールワゴンは、ガレージはもちろん、作業後には片付けが必要な駐車場や駐輪場でも活用しやすい。
新製品の3段ワゴンは、本体の全高を高くしてフックをかけられるバックパネルが魅力だ。アストロプロダクツの他の3段ワゴンより上段トレーまでの高さを上げることで、2&3段目の収容能力をアップ。
さらに、バックパネルによって壁面収納も可能とした新世代ワゴン。ホームセンターで天板用の無垢ボードを買って上段に載せれば、手元作業時の作業台としても活用できる。
【アストロプロダクツ ツールワゴン3段 引出&パネル付 ブラック TW098】●価格:1万7380円
幅797mm(ハンドルとドライバーホルダーを含む)×奥行き430mm×高さ1245mm(バックパネル上縁まで)で、上段トレー上縁までの高さは950mm。バックパネル用のフックは15個付属する。3段のトレーは、部品や工具の落下を防ぐため外周の高さが63mmあり、下段はジャンボサイズのパーツクリーナー缶を立てて収納できる。途中まで閉じると自動で引き込まれる引き出しも高級感がある。
バキュームゲージ:読み取りやすい大径ゲージと豊富なアタッチメントが魅力
大径ゲージの4連バキュームゲージが再登場。エンジン側に負圧取り出しのニップルがない機種にとって、ネジ径や長さが異なる付属アダプターが充実しているのがありがたい。キャブでもFIでも、吸入負圧を相対的に比較する際に大きな目盛りが役に立つ。
【アストロプロダクツ 4連バキュームゲージ】●価格:2万1780円
インジェクション車もスロットルボディの同調調整は重要。大きな負圧をいきなり与えると破損することがあるので、エンジン始動前はゲージ下のレギュレーターを閉じ、始動後に徐々に開いて負圧を表示させよう。
ラチェットヘッド:送り角が小さい90歯ギヤを内蔵。指先感覚で使える超コンパクトタイプ
単体で使えて別売りのドライブハンドルにも装着できるラチェットヘッドは、ソケット用とビット用の2タイプで、指先で軽く掴める全長43mmの超コンパクトサイズ。ヘッド根元の六角軸は対辺1/4インチなので、ビット差し替え式ドライバーのグリップもハンドルとして使える。
【アストロプロダクツ 1/4HEX(右)/1/4DR(左) 90T ラチェットヘックスアダプター】●価格:各1738円
六角穴の底にビット保持用のマグネットを設置した1/4HEXアダプターと、プッシュリリース式1/4DRアダプターは、どちらも狭い作業空間で使い勝手の良い90歯ギヤを内蔵。
狭い場所に締め付けられたボルトの一発目をメガネレンチやL字ヘックスレンチで緩めれば、その後は指で回す感覚で早回しできる。常用ツールではないが、工具箱に入れておくと役に立つタイプだ。
アルミハンドル:HEXビットやラチェットヘッドが付く、汎用性の高い軽量型
対辺が1/4インチの六角軸ビットや工具を取り付けられる、全長100mmのアルミハンドル。グリップを握ると精密ドライバーのような感じなので、ビットやビットホルダーを付ければドライバーとなり、上のヘックスアダプターを差し込めばラチェットハンドルとしても機能する。
【アストロプロダクツ 1/4HEX アルミドライブハンドル】●価格:1518円
先端工具を着脱する際は、赤アルマイト仕上げの先端部分をスライドすると1/4HEX軸のロックが外れる。車載工具として使えば、このハンドル1本でドライバービットやヘックスアダプターなど複数の先端工具を回せるので、パッケージをコンパクトにまとめられる。ソケットアダプターを取り付ければ、ボルトやナットの早回しにも便利だ。
T形ハンドル:3か所のシブイチ(1/4)差込部で本締めも早回しもOK
ラチェットハンドルより早回しに適している場合もあるT形ハンドル。この製品は3カ所の端部すべてに1/4インチの差込部を設けているのが特徴。短軸側の差込部は、きつく締まったボルトの緩めや本締めだけでなく、長軸が干渉するような狭い場所でも使える利点がある。
【アストロプロダクツ 1/4DR T形ハンドルセット(8点組)】T形ハンドル/8/10/12/13mmソケット/ビットアダプター/プラスマイナスビットで1セットとなったお得な仕様。車載工具のベースセットとしても重宝するはず。●価格:1408円
収納時にかさばらないようにするにはハンドル幅を狭くするのが有効だが、トルクがかけにくくなる。その際にハンドル端にソケットが付けられるのは良いアイデアだ。一方は3/8インチでも良かったかも。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむモンキー&ゴリラ 今回登場するのは、88ccにボアアップした初期型Z50J-IIIゴリラ(1978)。排気量アップに合わせてキャブセッティングを行う必要性があると[…]
作業環境を整えるアイテムが、ミスを減らして仕上がりを向上させる 塗装好きのサンデーメカニックといえども、整備で使う工具に比べて塗装関連の道具を使う機会は少ないはず。スプレーガンの置き場が定まらずひっく[…]
「失敗したかも…」を最小限に食い止めるアイテムも欲しい 最初から最後までトラブルなく進行すれば文句はないが、ペイントブースを使えない場合、ゴミが付いたり虫が飛んでくることもある。多くのサンメカが経験す[…]
塗装の仕上がりは段取り次第。作業前と作業後に必要な用品にも注目 塗装するパーツが小さなエンジンカバーなのか、ガソリンタンクなのかで、難易度や緊張感は異なるものの、作業に必要な道具には大差はない。エアコ[…]
2000年以前に生産されたシングル&ツインにフォーカス。往年のBOTT参戦マシンも鈴鹿ツインに集合した!! 1980〜90年代にかけて、『サウンドオブシングルス』や『バトルオブザツイン』は、シングル&[…]
最新の関連記事(工具)
作業環境を整えるアイテムが、ミスを減らして仕上がりを向上させる 塗装好きのサンデーメカニックといえども、整備で使う工具に比べて塗装関連の道具を使う機会は少ないはず。スプレーガンの置き場が定まらずひっく[…]
「失敗したかも…」を最小限に食い止めるアイテムも欲しい 最初から最後までトラブルなく進行すれば文句はないが、ペイントブースを使えない場合、ゴミが付いたり虫が飛んでくることもある。多くのサンメカが経験す[…]
塗装の仕上がりは段取り次第。作業前と作業後に必要な用品にも注目 塗装するパーツが小さなエンジンカバーなのか、ガソリンタンクなのかで、難易度や緊張感は異なるものの、作業に必要な道具には大差はない。エアコ[…]
多彩なアダプターによる高い汎用性と車載できるコンパクトさが魅力 買い物用の原付スクーターでもサーキットを走行するレーサーでも、タイヤの空気圧管理は重要。空気圧は徐々に低下するため、気がついたら標準値よ[…]
思い通りに調整できないバイクのチェーン バイクのチェーン調整でこんな経験したことはありませんか? 伸びてゆるくなったチェーンを… アジャスターで調整して、チェーンの弛みを適正値に確認して… アクスルシ[…]
人気記事ランキング(全体)
かつてバイク乗りに親しまれていた「解体屋」文化 ボロボロのバイクが無造作に山に(比喩ではなく本当に山積み)なっていて、客は工具を片手にその山に登って部品を剥ぎ取ってきたり、バラした部品を集めてその場で[…]
シルバーメッキにロゴプレートつきで高級感あり ホンダ モンキーが、3Dで作りこまれた亜鉛ダイキャスト製のチャームつきキーチェーンとして登場。キャムショップが手かける3Dキーチェーンシリーズとしては、ス[…]
ASEANモデルのプレミアム化を推進するヤマハ 以前からスクープ情報をお届けしているとおり、WR155シリーズやYZF-R15などが200ccに進化して登場することになりそうだ。 国内のヤマハから公道[…]
“ホンダを穿く”プロジェクト 第2弾 そして見逃せないのは、ホンダ×児島ジーンズ×オーヴァーレーシングという豪華な顔ぶれによる、今回限りのトリプルコラボTシャツだ。モチーフはCT125ハンターカブで、[…]
SRS-001 スマートライドモニターAIO-5Lite:バイク専用設計なので利便性が抜群! スマホとモニターをBluetoothなどの無線で接続し、スマホをバッグやジャケットのポケットに入れたまま手[…]
最新の投稿記事(全体)
兄貴分NMAX155と共通の車体に124ccブルーコアエンジンを搭載 ヤマハの原付二種スポーティスクーター「NMAX」がマイナーチェンジを受けた。従来のシックな雰囲気からアグレッシブな外観に刷新され、[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2017年に日本で販売開始(欧州では2004年に誕生)したスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを発表した。 2023年のモデルチェンジで[…]
CB1300シリーズに「ファイナルエディション」が登場! 1992年に生まれたCB1000 SUPER FOURから始まり、Honda「PROJECT BIG-1」を現代にまで継承してきた「CB130[…]
メンテナンスで覚えて、カスタムで楽しむモンキー&ゴリラ 今回登場するのは、88ccにボアアップした初期型Z50J-IIIゴリラ(1978)。排気量アップに合わせてキャブセッティングを行う必要性があると[…]
『状況によって』と予想はしたが── 前回のコラムで「状況によってはトップ5に入る」と予想していた、小椋藍くん。MotoGP開幕戦・タイGPで、本当にやってくれました! 土曜日のスプリントレースが4位、[…]
- 1
- 2