
ハイクオリティで軽量、マジカルレーシングはそんなミラーにずっとこだわり続けてきた。今回発売されたウルトラライト LEDカーボンウインカーミラー『ライトニング』は、ウインカー内蔵ミラーに対応。実際に手に取ると、その軽さに驚かされる。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:マジカルレーシング ●外部リンク:マジカルレーシング
ミラーにここまでのクオリティが必要なのだろうか……
「ミラーに高級感を!」そもそもこの発想がとても斬新だ。様々なバイクのミラーを見てみると、ノーマルで高級感のあるプロダクトはあまりない。ネイキッドであればハンドルマウントで丸かったり四角かったりメッキだったりするが、そこに大きなこだわりはない。
スーパースポーツだともう少しこだわっていて空力を考慮したカタチだったり、ウインカー一体式だったりと色々とある。ただ、高級か?と言われるとそういったものはあまりない。こうして見るとミラーは、メーカーとしてはコストをかけられないディテールのひとつであることがわかる。
しかし、ボディパーツの老舗であるマジカルレーシングは、昔からミラーにこだわってきた。カーボン製のレーサーレプリカミラーは1996年から販売され、着実に進化しバリエーションも豊富。ロングセラーの秘訣は高級であることと、補修パーツがすべて揃うところにもある。そしてカスタム好きの中でも軽量化マニアにも支持されているアイテムである。「最初のレーサーレプリカミラーも用品店に営業に行ったらその値段を見て、何度も『本気ですかぁ』と言われましたね」とマジカルレーシング代表の蛭田貢さんは笑う。
そして今回登場したミラーはウインカーを内蔵した、ウルトラライト LEDカーボンウインカーミラー『ライトニング』。「2年くらい前から開発をしていました。ただ構成部品の組み合わせや量産性に苦労しましたね。でも純正でウインカー内蔵のミラーが増えてきていたので、絶対にカタチにしたかったんです」と蛭田さん。
ライトニングを手に取ると驚くほど軽い!ミラー部分のヘッドはカーボン製中空モノコックで、ステー部分もLEDウインカーを内蔵したカーボンモノコック製で隙のない仕上がり。ステー部分の強度を持たせつつ軽さを追求する姿勢がマジカルレーシングらしい。
ちなみにレーサーレプリカミラーを使用しているユーザーは、このウインカーのステー部分だけを購入することも可能。この気遣いもマジカルレーシングらしさだ。
YZF-R7にタイプ1ヘッドを装着した状態。同社のスクリーンやウイングと合わせるとより精悍に!
6つのヘッド形状を用意。好みや車種に合わせて選ぼう
ミラーは、歪みが少なく後方視界に優れた国産のブルーミラーを採用。アルミ削り出しのマウントピッチは、異なる3種類のフィッティングプレートを採用。27〜60mmまでの取り付けピッチに対応し、様々なフルカウルモデルに取り付けることができる。ただし、取り付けには注意が必要。一部車種ではメーターにエラー表示が出ることもあるので、購入は知識のある販売店に相談するのが無難だ。
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