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レッドブル・KTMファクトリー・レーシングが、チーム体制とマシンを発表。2023年も他メーカーとはまったく異なるアプローチでマシン開発を進めるKTMらしいチャレンジを楽しみにしたい!
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:KTM
ライダーはブラッド・ビンダーと新加入のジャック・ミラー
2017年からMotoGPの最高峰クラスに参戦するKTM。車体構成もオリジナリティが高く、スチールパイプのフレームやWP製のサスペンションは、MotoGPクラス唯一の装備。これは着実に市販車の開発にもフィードバックされているはずだ。ちなみに、2022年にはKTMが資本を入れ、エンジンを供給している中国のCFモトがV4市販車の特許を出願したとの話もあり、V4 MotoGPレプリカの登場にも期待が高まる。
ライダーはKTMファクトリー4年目となるブラッド・ビンダーと、ホンダとドゥカティでMotoGPを経験したジャック・ミラーが新たに加入。
マシンの形は2022年の後半戦の時からそれほど大きく変わっている感じはしないが、このあたりは2月のセパンテストを見つつ楽しみにしたいところだ。現時点で、いちばん驚いたのはジャック・ミラーの装具が一新したこと。
ジャック・ミラーは、2022年はダイネーゼとAGVを使用していたが、2023年はレーシングスーツとヘルメットをアルパインスターズに変更。数日前にドゥカティのプラマック・レーシングのホルヘ・マルティンがアルパインスターズのヘルメットを使用することを発表、アルパインスターズがヘルメットの開発にも力を入れていく姿勢が見て取れる。
まずは2月5日から行われるセパンテストを楽しみに待ちたい。
KTM(同マシンを採用する傘下のガスガスも)は、MotoGPクラスで唯一WP製のサスペンションを採用する。オイルメーカーは2022年までモトレックスだったが、2023年からモービルへ。
2022年にアンドレア・ドヴィツィオーゾがテストしていたアルパインスターズのヘルメット。2023年シーズンは何名かのライダーが使用しそうだ。
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