MotoGPクラスにゼッケン1が久しぶりに登場

防衛なるか?【ドゥカティ×バニャイヤが『ゼッケン1』で挑む2023年のMotoGP】

2022年シーズン、MotoGPとWSBでタイトルを獲得したドゥカティが2023年シーズンの体制を発表。MotoGPチャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤはゼッケン1を装着して2023年シーズンを戦う!


●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:ドゥカティ

ゼッケン1か、ゼッケン63か?

2022年、ドゥカティのデスモセディチGPを駆ってMotoGPタイトルを獲得したフランチェスコ・バニャイヤ。ドゥカティがMotoGPタイトルを獲得するのは、2007年のケイシー・ストーナー以来15年振り、2人目のこと。ドゥカティはMotoGPに最大勢力である8台を走らせ、ライダー、チーム、コンストラクターの3冠も獲得した。

さらに、イタリア人がイタリアのメーカーでタイトルを獲得するのはジャコモ・アゴスティーニ以来50年振りのこと。師匠であるバレンティーノ・ロッシも成し得なかった偉業を達成し、シーズン終了後もイタリア国内では様々なイベントで盛り上がっていた。

そんな中、話題になっていたのがバニャイヤはゼッケン1を使用するのか? ということ。バニャイヤはマシン発表直前までこれまでの「63」と「1」でゼッケンを迷っていたようだが、アンベールされたマシンには「1」が貼られていた。MotoGPクラスにゼッケン「1」が使われるのは、2012年のケイシー・ストーナー(ホンダ)以来となる。

「ゼッケン1は誰でもつけられるものではない。これをなるべく長く使えるといいよね」とバニャイヤ。

2023年シーズン、ドゥカティはチーム体制も一新。2022年までバニャイヤのチームメイトだったジャック・ミラーはKTMに移籍。2023年はエネア・バスティアニーニがチームメイトとなる。

まずは2月5日から行われるセパンテストを楽しみに待ちたい。

ゼッケン1の中にこれまでのパーソナルゼッケンである63をあしらう。マシンはレーサースタンドを無視してタイヤの前後タイヤの水平を出してみた。こうして見るとかなりリヤ上がりなのがわかる。

トップブリッジを見ると極端にオフセットが短いように見えなくもない。最近のMotoGPライダーはまるでゲームのようにボタン操作をしないと速く走れない。2023年はフロントのライドハイトデバイスが禁止になる。

このあたりのディテールは本戦が始まるとどんどん変わっていくはず。

2022年のサマーブレイク後にドゥカティからスタートしたシートカウルの羽。2023年シーズンはどんな空力デバイスが飛び出すだろう?

左はファクトリーの2台。初めてファクトリーマシンを駆ることになるエネア・バスティアニーニはゼッケン23を使用。右のセンターはテストライダーのミケーレ・ピッロ。ここ数年ドゥカティの開発を担当し、ムジェロなどはワールドカードで参戦している。

MotoGPだけでなくWSBもチーム体制を発表。2022年にタイトルを獲得したアルバロ・バウティスタがゼッケン1を装着して挑む。チームメイトは2022年と同じマイケル・ルーベン・リナルディだ。


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