EICMAの楽しみは、ニューモデルだけではない。むしろ各社のレーサーを一堂に見られる機会はここしかなく、ドゥカティに関しては先日ご紹介した通り。今回はアプリリアと国産メーカーを見ていこう。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:小川勤
アプリリアは、市販車とはかけ離れた特異なカタチ
先に紹介したドゥカティのデスモセディチGPと同様、市販車とはかけ離れていた形状をしていたのがアプリリアのRS-GPだった。もちろん2022年シーズンの活躍からなんとなく予想はしていたが、イタリアンの2台と比較すると国産MotoGPマシンはどうしてもコンサバに見えてしまう。
アプリリアとドゥカティのMotoGPマシンは、市販車からはかけ離れた突き抜け感があり、今のMotoGPがいかに特殊な世界かということを痛感させてくれる。
ホンダは、様々な仕様を展示
RC213Vは、ホンダブースはもちろん、様々なブースに展示されていた。フレームやスイングアームはたくさんの仕様があった。印象的だったのは車体下側のカウリングがとてもスリムなこと。ドゥカティとアプリリアとは対照的なカタチをしている。
2022年でMotoGP撤退のスズキと後半戦に大苦戦したヤマハ
今シーズン、もっとも残念なニュースがスズキのMotoGP撤退だろう。休止でなく撤退という声明にとても寂しくなる。2022年のカタールでは2021年を上回るパワーを発揮。ライダーも手応えを得ていたが、この発表があってからはリズムを崩してしまった印象。
今回宿泊したホテルのレストランの方にも「日本人だよね。俺はスズキのMotoGP撤退がとても残念なんだ。GSXシリーズが大好きなんだ」と声をかけられた……。世界中にスズキファンがいることが嬉しかったけど、同時に寂しさが込み上げてくる。
しかし、最終戦で勝利し、感動のレースを観せてくれたチーム・スズキの皆には改めて感謝したい。
2022年シーズン、ヤマハYZR-M1×ファビオ・クアルタラロのタッグは後半戦に大苦戦した。ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤとは、第10戦ドイツGPの時点で91ポイントも差があったが逆転されてしまった。バレンシア後のテストでは新しいエンジンやカウルをテストしていたが、来季の活躍に期待!
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