MotoGPチャンピオンマシンも展示!

【ドゥカティのMotoGPチャンピオンマシンを間近で見る】EICMAにはデスモセディチGPが何台もあった!

久しぶりにEICMAの会場を歩いていると、ドゥカティのMotoGPマシンが本当にいたるところにあった。2022年、ドゥカティはMotoGPに8台を走らせた。世界最高峰のロードレースの最大勢力であり、そのため今回のEICMA会場内では色々なマシンを実際に見ることができた。もちろん展示用のマシンもあったが、国内では中々見ることのできないスペシャルマシンたちに興奮!


●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:小川勤、ドゥカティ

ドゥカティブースは、プレスデイ初日(11/8)はスペアバイク(写真左)が鎮座していたが、翌日にはバレンシアから到着したばかりの本物のチャンピオンマシンを展示していたようだ。シャンパンが飛んだ跡や多くの人が触った跡もそのままのマシンは、MotoGPの現場の空気感を色濃くまとっているかのようだった。こうした粋な計らいは、会場を訪れたカスタマーやファンと喜びを共有し、最高にもてなしてくれるドゥカティの心意気ならでは。

MotoGPチャンピオンマシンも展示!

ドゥカティファクトリーのフランチェスコ・バニャイヤ(以下、ペッコ)が、スペインのバレンシアでMotoGPタイトルを決めたのは11月6日のこと。その数日後に始まったEICMAのプレスディは、11月8日から2日間に渡って開催。

僕はEICMAに来るのは2回目だが、圧倒的な広さを誇る会場の中にとてつもない熱気があり、いままさに世の中に発表されたバイクのトレンドが世界に発信されていくその高揚感を肌で感じさせてくれる。EICMAでのレポートは、今後、何度かに渡って掲載していくが、まずは会場で見たドゥカティのMotoGPマシン達を紹介しよう!

驚いたのはここで紹介する以外にも、そこら中にドゥカティのMotoGPマシンがあることだ。本場イタリアということもあるが、ここでも現在MotoGPで最大勢力を誇る勢いを感じざるを得ない。

かなり複雑な形状をした空力デバイス。ドゥカティやアプリリアと比べると、国産MotoGPマシンはかなりコンサバに見える。

スイングアームはカーボン製。スイングアームピボットはかなり複雑な形状で、剛性バランスを調整していると思われる。

プレスデイ2日目が終了した1時間後、ドゥカティブースでは秘密裏にパーティが開催された。親しい仲間を呼んで、シャンパンと軽食が振る舞われたのだ。ペッコと来季からファクトリー入りするエネア・バスティアニーニ、そしてテストライダーのミケーレ・ピッロによるトークショーも行われた。クラウディオ・ドメニカーリCEOもファンに感謝。首脳陣も会場に来た方々と積極的にコミュニケーションをとっていたのが印象的。

トークショー終了後には激しいバイオリンの生演奏が始まった。周囲のブースは真っ暗で静まり返っているだけに、ドゥカティブースだけがまさに異世界。ペッコのタイトルを記念した絵を、アーティストらしき男性がその場で制作。

2023年からMoto Eの公式サプライヤーとなるドゥカティのEVマシン。会場には他ブランドによる様々なEVバイクもあったが、実物を見るとドゥカティの完成度は桁違いに高い。

グレシーニレーシングのバスティアニーニのマシン。2022年シーズンは開幕戦から勝利を上げ大活躍。

トップブリッジには怪しげなレバーが。スタート用のライドハイトデバイスだろうか? ちなみに他のバイクはすべて外されていた。

ドゥカティのMotoGPマシンであるデスモセディチGPは、なんだかとても密度の高いつくり。こちらのスイングアームもカーボン。スプロケットも見慣れない形だが剛性などを考慮した形状なのだろう。

空力デバイスを観察すると、後端が意外と薄いことにビックリ。この薄さで350km/hオーバーに耐えるって凄い。

メインスポンサーであるムーニーのイメージカラーであるグレーをまとまったVR46のルカ・マリーニのマシン。オイルやケミカルを扱うBARDAHL(バーダル)のブースに置かれていた。

各部の造形はとても複雑。タンクの形状も面白い。

スイングアームはカーボン製。こちらのスプロケットもあまり肉抜きしすぎない剛性のありそうな形状。


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